マガジンのカバー画像

怒りをめぐる考察

4
運営しているクリエイター

記事一覧

悪意という概念を解体しよう

悪意という概念を解体しよう

前の記事で、相手に悪意・悪気がないことを理由にハラスメントを許容する必要は全くないという主旨のテキストを書いた。
そこでふと気になったのが、異なる言語圏では悪意という概念をどう表現するのだろうという問題だ。

日本語における悪意・悪気の意味は、以下の様に定義されている。

goo辞書>悪意/悪気/意趣

[使い分け]
【1】「悪意」「悪気」は、人に害を与えようとしたり、だまそうとしたりする気持ちを

もっとみる
悪気がない仕打ちは許さねばならない、ことはない

悪気がない仕打ちは許さねばならない、ことはない

悪意がない、あるいはその暴力性を自覚していないハラスメントを受けたとき、怒りを収める必要はあるのだろうか? という問題について、このところずっと考えている。

🖋

オタクである私のTwitterアカウントには、しばしば二次創作にかんするトラブルと注意喚起についての記事がリツイートされてくる。今回TLに流れてきたのは、合同誌の表紙イラストをめぐるトラブルだった。
ツイートを見る限りは、イラスト提

もっとみる

このツイートに深く深く頷いてる。そうだよ、そうなんだよ。

https://twitter.com/raurublock/status/151115792325410816?s=21

怒りをタイミングよく表現することの難しさ

怒りをタイミングよく表現することの難しさ

この数年関わっているお仕事相手で、ひどいハラスメントをしてくる人がいる。

大好きな先輩からのアドバイスを元に、今まで私ができる対処は全部してきたんだけども、ガチガチになって硬化してしまった相手の世界観はどんなアプローチを使っても変えられない。
それを痛いほど実感するできごとが最近起きて、いま私の身体には怒りの炎が渦巻いている。

そんな話を先輩にしたところ、発生した怒りを表に出すタイミングが遅す

もっとみる