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【イベントリポート③】被災地×行政×民間のトークセッション

当日のメインイベントの1つ、トークセッションの様子をお伝えします。

東日本大震災以降、いろんな立場の方々が、様々な支援をしてきました。
また支援をしたくても、できないこともありました。
FUKKO DESIGNという団体で、様々な人たちが手を組むことで、
被災地のニーズに応えられる力を作れるのではないかと考えています。

ということで、トークセッションのタイトルは、
「被災地のためにできること」~支援されたい人のニーズに何ができるのか~
としました。

今回登壇してくださったのは、5名の方々。
【モデレーター】 齋藤 精一(ライゾマティクス代表)
【地元サイド】 松原 裕樹(NPO法人ひろしまNPOセンター 事務局長)
【行政サイド】 佐々木 晶二(元内閣府官房審議官(防災担当))
【民間サイド】 服部 聡(Twitter Japan株式会社 公共政策本部長)
        鹿瀬島 英介(株式会社ポケモン 執行役員)

それぞれ、トークセッション内で自己紹介していただきましたので、
そちらもあわせてご紹介します。
今回の記事も、FASHION HEADLINEさんと、ボラ写PROJECTさんの協力です。

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齋藤精一さん
ここからは、実際に行政、民間それぞれから参画されている方々と一緒にパネル形式で、「FUKKO DESIGN」が今までと何が違うのか、何をしてくれるのかについて話し合っていきます。

松原裕樹さん

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みなさん、こんにちは。NPO法人ひろしまNPOセンターの松原と申します。私は昨年起きた西日本豪雨での広島の支援活動に携わっています。NPOってみなさんご存知でしょうか?街づくりや災害、環境分野があるんですが、ひろしまNPOセンターでは、色々な分野で活動している企業をさらにサポート、支援する中間支援の立場で働いています。ちなみに今日、会場に広島生まれやカープファンの方はいらしゃいますか?その方たちは、もうすぐにでも一緒に動ける仲間ですね(笑)。
現在、広島は復興どころか復旧もまだまだ進んでいなくて、崖崩れ、道路の倒壊などがある状況が続いています。広島県が発表した情報によると、着手できているのが3割で山崩れが5,000ヶ所で起きていて、まだまだ復旧の段階です。そんな中で、私はボランティアセンターの立ち上げを行ったり、避難所の支援や普段いろいろな分野で活動している人たちが災害支援できるようなサポート、外からの支援を迎え入れて調整するといったコーディネーターの役割を行っています。FUKKO DESIGNの活動もそういったところがあると思うので、そういった立場からお話しができればと思います。よろしくお願いたします。

佐々木晶二さん

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佐々木と申します。今日私がここへ来たのは、先ほど発起人で登壇した木村さんと、とある勉強会で友達になり誘われた経緯があります。私は今年59歳になるのですが、1995年に阪神淡路大震災が起きて、当時、課長補佐として現場で力を持ち始めたくらいの時にこの経験をして、2011年の東日本大震災の時も復興担当をしており、実はこの世代だけが役人として大きな平成の2つの災害対応を現場で経験し、自分でできたこと、できなかったことにすごく悩んでいるし、伝えないといけないと思っているんです。そんなわけで今回、参加いたしました。2年前に退職しましたが、現役の立場だと役所はこんなことはできないとうのはなかなかいいにくいので、できることできないこと、これからだんだん役所ができなくなりそうなことがあるので、そういったことと民間の方々の力を連携していく懸け橋になれたらと思っています。
私は平時は都市計画や街づくりが専門なのですが、ちょっとこちらのスライドをご覧ください。これは双葉町の双葉北小学校の写真で6月に撮ったものですが、子供たちのランドセルが学校の中に置きっ放しになっている状態で、極めて厳しい、原発の被災地なので放射能の問題がなくなっても若い人たちが帰って来ないという苦しい問題を抱えた地域を支援しています。自分の力だけでうまくいかないところもたくさんありますが、みなさま方とネットワークを作って、大変な課題を抱えた被災地を何とかしたいと思っていますし、これから起こる災害にも備えていくことができたらいいなと思っておりますので、よろしくお願いたします。

服部聡さん

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Twitter Japan株式会社の服部と申します。よろしくお願いたします。Twitter Japanで公共政策を担当しており、規制や政策関係の障害、Twitterが行っている社会貢献活動の中には災害対応、防災も含まれるので、そういったことを担当しています。2011年の東日本大震災の時は、私はアメリカ大使館で経済担当をしておりまして、ちょうど「オペレーション・トモダチ」や「世界ともだちプロジェクト」、あとはアメリカ企業からの日本政府、ビジネスへの支援の窓口対応をしておりました。また、前職はコカ・コーラにいたのですが、コカ・コーラも東北、九州にも工場がある関係で、被災地への高校生向けの英語支援プログラムなどの被災者支援をやっていたので、そういった活動がTwitterでも続いていて、何となく私のライフワークとなりつつあると考えています。
では、Twitterとしてはどんなことをしているかを簡単に紹介させていただきます。まず、Twitterライフラインという、災害・防災関係の情報に特化したアカウントを公式アカウントとして運用しています。Twitterは非常に情報が多いので、どこを見たらいいかわからないということもあるかと思いますが、そんな時は、ぜひこのTwitterライフラインをフォローしていただけると情報収集に役立つのではないかと考えております。
次は、防災・減災に関する啓発・教育活動をさまざまな外部のステークホルダーと一緒に協力して取り組んでいます。たとえば今日は防災の日ですが、少しでも防災意識を持ってもらおう、楽しんで会話に参加してもらおうということで、期間限定で防災頭巾を被った絵文字や、東京都のマスコットキャラクターである「防サイ君」の絵文字が特定のハッシュタグを入れると現れるといった試みを行っています。
また、Twitter for goodというTwitterのCSR活動の取り組みも行っておりまして、NPOに対してTwitterの使い方のトレーニングを行ったり、Twitterの広告枠の無償提供も行っています。
やはりTwitterはデータとしても利用価値があるので、ウェザーニューズ社と協力をして「#減災リポート」という取り組みも行っています。一般ユーザーの方が身の周りで起きた災害・気象情報を「#減災リポート」をつけてツイートすると、ウェザーニューズ社のシステム上にまとめて可視化されます。これにより、ウェザーニューズの会員だけでなく一般の方から入った情報を広く災害情報に生かすことができるので、みなさまも何かあった際には「#減災リポート」をご活用いただければと思います。

鹿瀬島英介さん

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改めまして、株式会社ポケモンの鹿瀬島と申します。みなさま、株式会社ポケモンって何?と思われていると思うのですが、ひと言で申し上げると、ポケモンを永続的に続けるためだけに存在する会社で、あらゆるポケモンの事業とプロデュースをやっております。私自身はいくつかの部署を経験した後に、2011年の東日本大震災を受けて、3月にすぐ復興支援のプロジェクトを立ち上げ、現在も担当しております。
ポケモンが行う復興活動についてご紹介させていただきますと、「POKÉMON with YOU」という名前で活動をしていて、避難所に物資を届けたり、現地に赴いて避難所や仮設住宅、幼稚園に遊び場を作る活動をしていました。その後は、ポケモンだけではできることに限界があると痛感し、いろいろな企業や団体と協業して、自分たちだけではどうしてもできない防災啓蒙や経済的な復興支援といった部分の計画、活動をしています。最初は東北にフォーカスして始めた活動でしたが、その後も各地で災害が起こっているので、そういったところにもエリアを拡大しながら展開を続けています。
もうひとつ、ポケモンの社会貢献活動についてご紹介させていただくと、「ポケモンだいすきクラブ」というチームがいくつかの自治体と連携して活動を開始しており、「押しポケモン」という各自治体の特性と合致するポケモンを組み合わせて、無償で活用していただく、という活動をしています。これは、各自治体主催の行事や地元の事業者の方が押しポケモンを使った商品の販売やポケモンGOのイベントを現地で開催するといった取り組みとなります。
ポケモンは海外のシェアが圧倒的に高いので、地域の隠れた魅力をポケモンが引き出して、ローカルからグローバルに伝えていく役割を担い、海外の方を地方に観光誘客するという側面からも僕らが貢献していけたらと思っています。

齋藤

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ライゾマティクス代表の齋藤と申します。うちの会社は舞台やアイドルの演出をテクノロジーを駆使して行うといったようなことをしているのですが、実は復興支援や地域創生に関わる事業もやっております。東日本大震災後だと、Hondaの車が走っているところはすべて、データがHonda本社に配信されていて、Hondaの車が走れる=車が通行できるということになるのですが、そのデータをGoogle map上にあげ、Twitter上で拡散させて、緊急車両がどこを通れるかという情報を作ったり、「ISHINOMAKI 2.0」というイベントで文化的復興を掲げて2011年7月に仙台出身のラッパーのライブを開催し、悲しみから抜け出すというようなことのお手伝いをさせていただきました。また、工業高校の子たちを集めたハッカソンで、復興の過程で表現の力を使って元気にしようというような活動をしています。3年前に九州北部豪雨が起きた時も、川が氾濫して7名の方が亡くなったんですが、そのことを絶やさないように、ということでアートイベントを行ったこともあります。今回は「被災地のためにできること」というテーマで話していますが、今日は防災の日で、そういう時にこういったイベントを行うことは、すごく意義があると思っています。


僕が参画されているみなさんにお聞きしたいこととしては、FUKKO DESIGNが今までの復興と何が違うのか、どこに期待したいのかという点についてです。なぜ参画することにしたのかを、まずは鹿瀬島さんから伺えたらと思います。

鹿瀬島
ポケモンは結構長く復興支援活動を行っているんですが、案外知られていなくて。いろいろな企業の方とお話しする機会があるのですが、震災から時間が経てば経つほど注目が減ってしまっているように感じています。そこでこういった場に出ることで、注目してもらえるというのはすぐに期待できることなのかなと思います。それから、復興という言葉って硬いなと常々思っていて。僕らがやっていることはシンプルなことなので、もっと復興の定義が柔軟に解釈されて、こんな形もあるよ、という風に伝えていっていけるんじゃないかな、という点に期待しています。

松原
私はFUKKO DISIGNの活動から、「ボラ写PROJECT」(被災地で活動している災害ボランティアを撮影して、災害ボランティアへの関心を高めてもらう活動)もそうなんですが、いままで復興に関わってなかった人たちが、支援の領域に参加していただくような働きかけができるのではないかと思っています。ボラ写は写真の力で、全国から来てくださっている災害支援ボランティアの方々のエネルギーとエンパワーメントを高めることができるので、大事なのではないかと思います。
また、私からみなさまにお伝えしたいこととして、復興支援をすることが、自分自身の防災にもつながるということです。そんな新しい可能性もFUKKO DESIGNを通じて発信していけたらなと思っています。

齋藤
これだけ毎年水害が起きたり、地震がある中で、それにどう備えていくかを継承していかなければと思っています。では、どこまでのフェーズを復興というのか、復興活動を通じて得たものをどんどんシェアしていくことも含めて、やっていくことが大事だと思います。では、次は佐々木さん、お願いします。

佐々木
私は行政の立場で防災をやっていたんですが、フランクに自分たちのできることできないことを議論してシナジー効果が生まれればいいと思うんですね。どうしても現役の時は、役人が「実はこういうことが、なかなかうまくいってない」というと一斉に攻撃されるので、いわないでうまくいっているようなふりをしているんだけど、実際問題、現場がうまくいかない、というのを繰り返しているような気がするんですね。
たとえば、毎回問題になるのは、道路の土砂を取り除く際に、私有地はなかなかできなくて。小さな災害の時は対応できるんですが、民間のボランティアの方々の力がすごく大事だと思っています。先ほどの道路情報に関しても、行政は一応やっている建前だけれど、実際は全然情報が遅くて役に立たなくて…。HondaとかTOYOTAなど民間の情報が役に立つ分野に関しては、どんどんそちらを使ってもらったらいいし、行政は自分たちが出している情報があまり役に立たないってことをこっそり理解すればいいわけです。
それから、行政、地方もお金と職員が減ってきているので、今まではできていたけれど、だんだんできなくなることがあるんですね。避難所って、体育館に行くイメージをお持ちだと思いますが、小中学校が閉校している中で、避難所がなくなってくると、その代わりをどうやって民間と連携してやっていくか、というのが課題になってくると思います。民間が空き家を活用して避難所にするとか、熊本地震の時のようにキャンピングカーを持ってくるとか。新しいビジネスチャンスという意味でも、民間に活動をしてほしいと思っています。我々はざっくばらんに「僕たち、だんだんこういうことができなくなっているんです」と正直に伝えて、それに対して民間は何ができるのか、民間がやるとしたらこういう点を支援してほしい、といったコミュニケーションができたらいいなと思います。自分のできないことをいわなければいけないからこそ、こういうフラットな場で、FUKKO DESIGNという人的ネットワークの中で新しい解決策を出していければいいなと思います。そこがFUKKO DISIGNに期待することです。

齋藤
ありがとうございます。服部さん、いかがですか。

服部
Twitterはプラットフォームに過ぎないので、いかにTwitter上でみなさんに会話や情報発信をしていただくかに尽きると思っています。この場に我々が参画することで、みなさんがインターネットやソーシャルメディアで情報をもっともっと発信してくださればいいなと思います。FUKKO DESIGNが、今までの復興と何が違うのかということですけれども、今までの復興は、災害対応は産、官、市民、実施主体、縦横で断絶があると思うのですが、この集まりは縦横無尽にいろいろな方がフレキシブルに参加されているので、柔軟さ、スピード感があり、そこに我々も何らかの貢献ができればと思いますし、参加者同士のコミュニケーションの促進もお手伝いできればと考えております。


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齋藤
行政、民間との連携というところでいうと、行政の対応が遅いとか、予算が降りてこないという話があったり、復興や地域創生に携わる中でも、競合排除という悲しい事態が未だにあるわけです。みんなで社会をどうデザインするか、できることを持ち寄って、それこそ先ほど河瀨さんと木村さんがお話しされた「災害が起きた時にすぐに動ける有志のチームを作る」といった説明がありましたが、普段、国や自治体の政策として何かを作っている方々と、話をする機会がないと思うんですが、民間は民間で固まって情報交換できる場が3.11以降増えていて、有事に備えた練習を、いまの内からやっておくことが重要だと思っています。では、具体的にどういった活動をすればいいのか、月1で集まるのか、拠点を持てばいいのか、何か提案があればお話しください。

松原
今日は組織の方々が多くて、管理職の方にはひとつお伝えしておきたいことがあります。支援活動には覚悟がいるんですね。私も30人ほどのスタッフがいるNPOの事務局長をしていますが、一昨日、うちのベテランのスタッフが被災地に行ったんです。それは、事後報告ですからね。すぐに動くっていうことが大事なのですが、組織として動くのは難しい部分があるので、普段から考えておかなくてはなりません。それと今回、外からボランティアの方々を受け入れる側になったのですが、東京の方々が地方に支援に入るとなった時に、受け入れやすい場合と受け入れられない場合があるので、地域のゲートキーパー的な存在であるキーパーソンと普段からつながっていることが大事だと思いました。

齋藤
普段からのつながり方としては、どういった方法があるのでしょうか。そういった活動を全国区でまとめている団体があるのでしょうか。

松原
先ほどの全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)もそうですし、NPOセンターが都道府県ごとにあるので、そういうネットワークとつながっておくことが大事だと思います。

齋藤
今回参画された企業も東京本社のところや全国各地に拠点をお持ちのところがあると思うので。たとえば、東日本大震災の時、東京防災のチームは、電話一本で災害の翌日に被災地で必要なノウハウ、トイレの作り方などを切り出して、新聞の広告を出していて。どこかで何かが起きたら、すぐにこういう支援を出そうとか、注意喚起を出そうといった行動が取れるというのが、重要なのかなと思います。

佐々木
そういったネットワークをいかに作るかということですが、月一で何かやらなければならないといった定型のものではなくて、人として良好なコミュニケーションを維持するに尽きると思うんですね。私自身に妙案があるわけではなくて、ただ、徹底的に見返りなしに援助するということをスタンスにしています。結局そういう人間が集まらないとうまくいかないんですね。このFUKKO DESIGNでうまいことをやって儲けようとか思っている人間がいる限りはうまくいかないんです。そういうことではなくて、FUKKO DESIGNで被災地を助けたいとか、純粋な気持ちであれば必ずうまくいくし、見返りなくやること。私は常に邪な気持ちを持たず、何かしら活動からメリットを受けようと思わない人たちと関係性を築き、そういう人間とネットワークを作っていくことが大事だと思っています。先ほど河瀬さんがおっしゃったように、慈善的な思いを持っている人たち同士がつながるということが重要で、それができていれば、何かが起きてもお互いがつながれるし連携も取れるのではないでしょうか。

齋藤
なるほど。僕は、先ほど松原さんのお話しにあったように復興には覚悟が必要だし、覚悟を持たないとやるべきではないと思うんですね。人員的な配置のことや連絡系統のこともそうだし、復興と経済というのを考えていて。お付き合いを長続きさせるために、ここの部分の議論をやっていかなくてはいけないのかな、と思っています。復興の延長線上に地方創生ということがあって、どんどんフェーズが変わっていると思います。そうして、ひとつの自治体と復興がきっかけで中長期的に付き合った時には、最終的に経済的も回るということがあるといいなと思っています。

では、平常時にはどのように付き合って行けばいいかという点についてなんですが、Twitterは有事が起きた時にインフラとしての役割を果たしていると思っていて、震災時はもう家族とTwitterでしか連絡が取れないという状況もありましたし。Twitter社としては、復興から地方・地域創生というところまでのイメージはあるのでしょうか。


服部
Twitterとしては、残念ながらまだそこまではできていないのですが、ぜひそういったサイクルは起きて欲しいと思っていますし、そういった活動が一時的なブームで終わらず、定期的に続くものとなるよう、我々としても何らかのことができるのではないかと考えています。

齋藤
先ほどの「もっけだの酒」プロジェクトもそうですが、FUKKO DESIGNの中でもTwitterで宣伝をすることで物が売れ、それが支援となるというようなことは、Twitterならではの強みだと思いますので、一緒に輪を広げていけたらと思いました。
次に鹿瀬島さんに伺いたいのですが、ポケモンの海外人気の高さと、ポケモンGOができて外に出て行くことも増えたかと思いますが、日本の地域創生に限らず、インバウンドというところでも、何かお考えなのかということです。

鹿瀬島
先ほど少し触れました「ポケモンだいすきクラブ」は、東北や北海道でも活動をしていて、結果的に復興につながっている、という面はあると思っています。海外のインバウンドという点でいうと、東北は震災以降、海外の観光客がすごく減っていると聞いていて、自治体が抱える課題としても、どうやったらそこを解決できるんだろう、と試行錯誤を続けているというのはあると思います。ポケモンとしては、グローバルな人をローカルに持って行くことで、ダイレクトに貢献できるのではないかと考えております。

齋藤
そのあたりの取り組みも、復興の文脈にぜひ加えていってほしいと思います。逆にいうと、地域の方々から、こういうことをやってほしいという意見がダイレクトに来ないんですよね。なかなか。やられているのはわかるんですが、それをちゃんとカウンターとして、情報交換をダイレクトにできる仕組みができると、最終的にインバウンド、アウトバウンドといったものにつながり、経済が回るのではないかと思います。
最後は駆け足となりましたが、登壇者のみなさま、ありがとうございました。

文: Aiko TSUJI
写真:ボラ写PROJECT(宿野部隆之)
編集協力: FASHION HEADLINE
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もっとゆっくりじっくりお話をしていただきたかったのですが…
時間が足りなくなってしまい、申し訳ありませんでした!
また、”新しい復興”を一緒に考えていきましょう。

イベントレポートは次で最後になります。
特別講演のレポートまで、もう少しお待ちください。

#fukkodesign #復興 #復興支援 #被災地支援

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