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新法律はカメラマンにとって迷惑な呼称…「撮影罪」と言うのは止めるべき

実は私、今更ながら7月14日の朝に知ったばかりで恐縮なのですが…
マスコミやネットニュースで急に話題になったことで、大歓迎な人がいれば、私のように不安と偏見を抱かざるを得ない人も多くいます。
航空路線のCAやアスリートなど、女性目線で考えれば妥当であると思います。念のため。
この状況を皆様に知っていただきたくべく、声を上げさせていただきます。

新しい法律とは

令和5年7月13日、以下の新しい法律が施行されました。

性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律

法律の名称が長すぎるので、省略すると

性的姿態撮影等処罰法

となります。
簡単にまとめると

  • 盗撮をはじめ、性的姿態の撮影を禁止すること

  • 性的姿態の画像を不特定多数に向けてネットに送信すること
    被写体が13歳未満の性的姿態の画像を送信、または概ね13歳〜16歳の者により画像を送信することの禁止

  • 盗撮、性的姿態の撮影に使用した機材を没収し、且つ記録された画像の消去を可能とすること

となります。

各著名カメラマンから、続々と反対や懸念の声

この法律をマスコミは一斉に「撮影罪」と呼称していますが、この呼び方自体、
明らかにおかしい!
SNSでも、早速誤解と不安の投稿が見受けられています。
と同時に、各著名カメラマン(写真家)の方も声を上げています。

西田航氏のYouTube『Wataru Nishida 西田航 2nd』
(7月14日配信)


その他にも、Twitterからはこのような声も。

このように、写真撮影を仕事としている人たちにとっては、迷惑千万な話です。
私も屋外どころか、公共の場所で撮影業務をすることがあります。
そして、スクールフォトなど子供を被写体とした撮影業務も、第三者から「撮影しているだけでけしからん」と思われてしまいます。
とにかく、この「撮影罪」という言い方には、違和感どころか、偏見を持たれてしまうほどの重大な問題だと思っています。

マスコミ各位、及び議員各位へのお願い

法律が施行された当日から、早くも逮捕者が出るなど大きく報道されています。
Yahoo!ニュースを見ても、各機関からのニュースがずらっと表示されているくらい。
いずれも盗撮による容疑ではあるものの、業務から趣味に至るすべての「撮影」という行為を、「撮影罪」という呼称で一括りされているのは不快です。
このことで、一切の撮影に対するあらゆる誤解と偏見を生んでいると言えます。

西田航氏が仰るように
「(業務として)人生をかけて撮影している人に失礼」
にあたります。

少なくとも「盗撮罪」や「プライバシー侵害法」など、当該違法行為とすぐに判別できる別のに変えてほしい!

一部法律事務所等のウェブサイトでは
撮影罪(性的姿態撮影等処罰法)」
と後ろにカッコ書きで表記されています。しかし、これでもパッと見ただけでは分かりにくいもの。
この法律の呼称による誤解と偏見により、仕事が無くなるのは御免です!

議員の皆様、マスコミ各位にはどうか、
目先の利権・損得勘定や視聴率などを目的とするのではなく、業界の目線に立って熟慮していただきたく思っています。

お読みいただき、ありがとうございました!

私自身の作品づくりはもちろん、カメラや写真の明るい未来を信じて活動します。 いただいたサポートは、喜んで有効に使わせていただきます。