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何でモデルになろうと思ったの? 一体自分は何モデルなのだ 編

晴れて(?)事務所所属というスタ—トラインに立った私。

しかしながら

事務所所属=仕事がもれなくある

わけではありません。

モデルは事務所に所属しているものの、社員ではないので固定給も福利厚生もゼロです。

いわば「日雇労働」「派遣業」→個人事業主です。

いわば「万年就活状態」です(詳細はこちらの記事をご参照あれ)、

所属

=大学合格! 受験の神様ありがとう!!!さぁ遊ぶぞ!!!!

とはいかず、大学受験勉強対策から次は単位を取るためのテスト勉強の日々が始まります。

これが、所属のための自分磨きから、仕事を取るための自分磨き です。

「仕事を取る」ためには、「キャラ設定」というのが大変重要です。

キャラ設定次第で仕事の内容が全然異なってきます。

最近はモデルの仕事も多様化していますが、大きく二つに分けられます。

ファッションモデル:

パリコレ等のコレクションやVOGUEといったハイファッション、アート、モードの分野で活躍する、いわゆる「モデル」と言われて想像する「THE モデル」。

こんなのいつ着るの?みたいな服を当てがわれる。ものすごく手足が長く、浮世離れした人たち。目力、クール、睨みつける ちょっと近づきがたいイメージ。

例)富永愛さん TAOさん 萬波ユカさん など

コマーシャルモデル:

リアルクローズ担当。服を見せる仕事だけでなく、企業や商品のイメージを担う。笑顔、爽やか、かわいい、美人、親近感があるイメージ。

例)蛯原友里さん SHIHOさん 桐谷美玲さん など

 

です。もちろん、きれいにこの二つに分かれるわけではなく、両方を行き来することも多々あります。

日本での需要の大多数は後者の「コマーシャルモデル」、特に関西は9割以上の仕事がこれと言っても過言ではないでしょう。

ということで、当時の私は、関西でウケるコマーシャルモデルになるべく、

「髪の毛は巻いた方が良いのかな」

とコテを買っては巻く練習をしたり、

「おめめぱっちりメイクはどうすれば良いのかな」

とつけまつげをつけてみたり

「きれいめコンサバの格好をした方が良いのかな」

と有閑マダムのような恰好をしてみたり

と、あれこれ試していました。

※今思えば真反対のことにずい分と時間と労力とお金をつぎ込んだもんだ・・・トホホ

しかも、私には「これがモデルだ」という像がありました。それは、

今これを言うと周りからびっくりされるのですが、

当時私の愛読雑誌は「美人百花」。好きなモデルは美香ちゃん。

そんなこともあり、当時のクローゼットには

「白」

「ボーダー」

「シフォンのカットソー」

「ゆるふわスカート」

「SunaUna」

「UNTITLED」

と、まさに美人百花に載ってそうなものばかり。

オーディションにはここぞと美人百花スタイルでのぞみました。

がしかし、まーーーーったく受からない。

なぜ。

なぜだ。

なぜなんだ!!!!!!

ある日、ようやく私は悟りました。

頑張って美人百花の服がそれなりには似合ったとしても、本当にその服が似合う人たちにはどう頑張っても勝てないのだ・・・・と。。。

美人百花ワールドが好きなわたしをよそに、周りからおすすめされるのは

「黒」

「グレー」

「魔術師のような服」

「YOJI YAMAMOTO」

「ISSEY MIYAKE」

読むべき雑誌は「VOGUE」「SUPUR」など・・・。

美人百花とは真逆の世界観・・・・・。

悲しいかな、私がこれまで愛して止まなかった世界観を、誰一人として真似ろとは言いませんでした。

しかし、モードの仕事は関西にはほぼほぼありません。

そんなこともあり、しばらくの間、私は美人百花とVOGUEの間をいったりきたりと風見鶏のようになっていました。

決してモードが好きじゃないというわけではなく、

「そもそも自分には無理だ」

「例えそっちに振り切れたとしても仕事なんてない」

という先入観がずっとありました。

しかし、やっぱりじぶんにはモードがしっくり来ている

と徐々に悟りだし、試行錯誤しながらモードなイメージの格好、雰囲気がなじんでくるようになり、ようやく風見鶏ではなくなってきました。

コンサバスタイルを捨てきれなかった名残が前髪だったのですが、この前髪を短く切ったあたりから、モードにシフトチェンジできたのかなと思います。

こうやって今のスタイルのベースが出来、モードに振り切ったイメージ作りに研鑽するようになりました。

しかしながら、関西にはモードな案件はありません。

「東京にいけば?」

と言われるものの、私にはそんな根性もないし、そもそも「ゲームオーバーな年齢」という最大のコンプレックスがあり、

「むり無理ムリむりっす!!」

なんて答えながらも、相変わらず関西での仕事は全然ないし、たまにあるオーディションでさえ取れないし・・・という日々が続いていました。

そこで何を血迷ったのか、まさかの大胆不敵な行動に出ました。

つづく・・・。

初公開!!!当時コンサバキャラを頑張っていた頃の宣材写真。

はーーーずーーーかーーーしーーーー

写真そのものは決して悪くないのです。
でも、よくもない。

それが自分に合ってるのか が重要で、

これを理解するのはなかなか難しい。

結局これを使って営業したことはなかったなぁ・・・がっくし

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