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chuLaワンマンで感じた「あれから」と「これから」

人生には、節目節目で目標がないと面白くない。でも、その目標はゴールではなく、常に「中間地点」であるべきで、その歩みを止めたらそこで挑戦は終わる。

2021年10月10日、私がchuLaの名前を知り、現場に行こうかなと思いを巡らせていた頃からおよそ1年が経った昨日、私は品川ステラボールで行なわれたchuLaの5thワンマンライブに参戦した。

chuLaの現場に本格的に参戦し始めて約半年。1ヶ月に1~2回のペースでchuLaを東京、名古屋、大阪、福岡等の都市で見てきた私は、新規ながら「chuLaというグループの魅力」をきちんと言語化できるよう、1分1秒もメンバーから目を離さないと誓った。

その日、品川上空は午前中厚い雲に覆われ、雨も降っていたが、正午を境に雨は止み、徐々に青空が広がっていった。まるで、これから始まる舞台を察していたかのように。

開演10分前、突如舞台のスクリーンでカウントダウンが開始された。そして、ビバ☆ジャパンから一気に駆け抜ける怒涛のセトリ。アナフェス数個分という表現がしっくりくるような「沸き曲」の連続。

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アクセル全開のセトリの後、寸劇を挟み、「可愛い」「カッコ良い」ユニット曲・新曲がそれぞれ披露され、再び怒涛の「沸き曲」セトリに戻り、ラスト1曲を残してメンバーから一言へ。

この時点ですでに満足感に浸っていた私だが、メンバーからのコメントで完全にKOとなった。歴の浅いメンバーから順に語り、最後は桜木さん、佐藤さんという形で締めくくられた。

全員のコメントが印象的だったということは言うまでもないが、その中でも特に心を打たれたのは、田中さん、蒼井さん、佐藤さんのコメントだった。

田中さんはこのコロナの時勢の中でchuLaメンバーとなり、1年が経った。例年通りのグループの活動ができない中で、突如加入したグループ最年少の田中さんがより一層苦労したことは想像に難くない。コメント中も、そして他のメンバーが語っている時にも、話に頷きながらすすり泣いていたのはとても記憶に残った。

蒼井さんはグループの活動歴も2年半と、ベテランメンバーだが、そのコメントにおける言葉選びが秀逸で感銘を受けた。1つ1つの言葉を丁寧に選んで語る姿は美しかった。そこには、グループの活動がメンバーだけで作り上げられるものではなく、常にファンの存在によって支えられているという「感謝」が込められていた。

佐藤さんは、最後マイクを通さず自身の生の声を会場に響かせた。佐藤さんが語った「ありがとうが言える距離にいてください」という表現に思わず目が霞んだ。地下アイドル(誤解を恐れず表現します)だから、現場に行けば、チェキも撮れるし、直接感謝を伝える機会はいくらでもある。地上のアイドルに比べれば、直接話すまでに費やす時間とお金はかなり少なくて済む。しかし、コロナのような未曾有の出来事をきっかけに、「それ」が当たり前のことではないと誰しもが思った。そしてまた、今の8人のchuLaが存在していることも当たり前ではないし、このワンマンを通してメンバーとファンが一体になれたことやその時間を共有できたことも決して当たり前ではないと痛感させられた。

「ありがとうが言える距離」は、何もせずにそこにただ存在するものではなく、求めてこそ「価値」が生まれるものであり、意味のあるものに違いない。「ワンマンライブが行われたこと」も当たり前ではない。「メンバー8人が揃ってワンマンを迎えられたこと」も当たり前ではない。その「当たり前」ではない「当たり前(のようについ忘れがちな日常)」に、「ありがとう」をちゃんと言おうと思った。メンバーとファンが顔を合わせる機会というのは、極めて一方通行の営みである。メンバーがどんなに臨もうともファンには会えない。ファンがメンバーのもとに会いに行かなければ、このアイドル業は成立しない。儚くも、切なく乾いたそのような一方通行の関係性を改めて受け止める時、ファンがメンバーに会いに行ってその気持ちを伝える機会というのは、有限であり尊いものだと言える。

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ラストの曲はFIGHTING DREAMERだった。今まで「応援歌」だと思っていたが、今回のワンマンライブをきっかけに完全に「泣き曲」になってしまった。憎いぜ。

そして、エンドロール、新曲のリリースとそれに伴う全国ツアーの開催のお知らせ。chuLaは「ここまで」ではなく、むしろ「これから」あの8人でもっともっと大きくなっていくんだろうなというワクワクを残してワンマンライブの幕は閉じられた。8人体制での「現段階での集大成」を見せつつ、ワンマンライブのコンセプトにある通り「明るい未来へ」、すなわち「次の航路」に向けて、chuLaはすでに舵を取ったのだ。

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このワンマンライブを見て、chuLaというグループに対する捉え方が大きく変化した。今まで「現場に行く」という意識、すなわち「楽しい」「元気を貰える」から「現場に行く」「現場で踊る」ことを求めていた。

しかし、今は違う。

何か困ったり悲しいことがあったり、辛いことがあったら「帰る場所」としてchuLaの現場を捉えている。「現場に帰る」という意識だ。

一見、妙にも思える(現場に参戦することが帰ること?)表現だろうが、つまりは、心の拠り所としての「chuLa」の存在であり、何か壁にぶち当たったらその答えを探す場所としての「chuLa」にしようと思ったのである。

chuLaは歌で、笑顔で、ダンスで、全員違う個性で我々を魅了する。

照らせ どんな荒れた世界でも
僕らなら越えていけるよ
手を取ってまた踏み出して
ただ前見て走り続けて 君と描いていく
思い通りにいかなくても あの雲が明けたら
少しずつで良いから 答えを見つけに行こう
ここから始まる FIGHTING DREAMER
進め どんな荒んだ道でも
君となら越えていけるよ
転んでまた擦りむいて
涙して立ち上がって 悔しさ脱ぎ捨てる
雨で前が見えなくても 航路は変わらない
君と流した汗が 強さに変わっていくんだ
夢 叶えていこう FIGHTING DREAMER

荒れた世界を「照らして」、そして「進め」とメンバーは伝えてくれているのかもしれない。

chuLaがもっともっと大きく成長していくその過程を共に歩みながら眺めていきたい。

chuLaを初めて現場で観たあの日、あれから、「今日」を経て見方が、そして気持ちが変わった。これから、何が待っているのだろう。どんな風景を見せてくれるのだろう。

素敵なライブを作り上げて下さったメンバー、スタッフの皆様、一緒にあの場にいて時間を共有できたオタクの方々に感謝します。

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※画像はいずれもchuLaグループ公式Twitter、メンバー公式Twitter、伊藤PTwitterに掲載のものです。

〈参考〉セットリスト
ビバ☆ジャパン
完全無敵あいうえお
史上最強うぇぽん
#超ジャングルのチキチキあどべんちゃー
ケ・セラ・セラ
涙色星
Shooting STAR
スッと君が消えていく感情
VTR(ユニット)
Orange(桜木妃奈・蒼井聖南・北野ゆか・田中みう)
signal(佐藤まりん・渡辺あやの・長尾優・七瀬うた)
We are the chuLa(新曲/初披露)
おちゅらけ戦隊ちゅらレンジャー
WAKU☆DOKIベイベー!
ちゅららんレーサー
メンバーコメント
FIGHTING DREAMER
エンドロール(VTR)

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