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オンライン賭け麻雀をやった容疑で警察から取り調べを受けた体験記


今回は匿名条件の方から寄稿していただいた文章になります。


以下は寄稿していただいた文章です↓
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「DORA麻雀」逮捕事件

先日ほんの少しだけ麻雀界を揺るがした、「『DORA麻雀』運営者逮捕事件」。

お金を賭けられるオンライン麻雀として一部で有名だった「DORA麻雀」というサイトの運営者が、賭博開帳図利とり罪で逮捕されたというニュースが今年2月に報じられた。

この記事では「利用客についても単純賭博容疑などで捜査を進める」とされており、実際3月になって「客6人も書類送検」という記事が出ている。

この記事では、客の罪状が先に報じられた「単純賭博」ではなく「賭博常習」となっている。これは対象となった客が繰り返し遊戯していたことで、常習性が認められたということである。

これが報道上の流れだが、実際の時系列としてはこの客の取り調べは昨年末に始まっていた。なぜそれを断言できるかと言えば、私自身がその客6人のうちの1人だからだ。

フリー雀荘感覚サイト「DORA麻雀」とは

最初に「DORA麻雀」について簡単に説明しておこう。

4人打ち6種類・3人打ち13種類(随時増減あり)のレートが設定されているオンライン麻雀サイト。毎回ゲームを始める前に最大負け額(持ち点0点で終了、箱下清算やご祝儀がないので1ゲームの負け額上限が決まっている)をデポジットとしてサイトに預けて、結果によって払い戻しがあり、プラス収支になったプレイヤーから一定料率でゲーム代が徴収される、というシステムで運営されている。

レートの種類が示す通り、勝負が速い3人打ちが主流、それも東風戦の卓が多く(3人打ちのレート13種のうち10種が東風戦)、実施されているゲームの大半が3人打ち東風戦。ひょっとするとこれはゲーム代を回収するペースを上げるために運営がそう誘導していたのかもしれない。

デポジットが384ドル、3人打ち東風戦ならば5~10分で終わるゲームで平均200ドル(日本円で3万円)程度動く超高レートから、デポジットが0.5ドルという超低レートまでの各種テーブルが用意されている。ただし極端に高い卓も低い卓もユーザーが揃いづらく、基本的にはデポジット16ドル、32ドル、48ドルあたりが多く動いていたのではないか。

飛びラスで2000円~6000円程度の卓が回っている。これはフリー雀荘で言ったら、点3、点5、点ピンくらい。まさに街場のフリー雀荘と同じ感覚の社交場ということになる。

そんな「DORA麻雀」に関する罪状で、私が警察のお世話になった経緯を、順を追って記して行きたい。

年末のある朝、青天の霹靂

12月下旬のある朝、9時少し前のこと。玄関のインターホンが鳴った。

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