見出し画像

途中で狂気のルールに切り換わって


歌舞伎町の魔力

週一度、夜7時半に歌舞伎町横でダンスレッスンが終わる日がある。寄っちまうよなあ麻雀に。

月末でさっさと帰ってnoteを書かなきゃいけねーんだけど、レッスンが歌舞伎町なのがいけねーわ。ちょっと寄って帰るつもりでも、ハマっちまうと止める気にならなくなっちまうんだよな。ほんとよくない。

馬鹿店に入った。2卓。週末の割には繁盛してねーな。

メンバー・ビリケン氏がいた。少し話をしたら、メンバーに入ってるのは土曜日だけ。普段はノーレートのメンバーだという。

週1日だけ働いて、日給以上負けたら馬鹿馬鹿しくてやってらんねーだろうに。このレートの麻雀を打ちたいから仕事にしたんじゃねーの。君も歌舞伎町の魔力に吸い寄せられたのか。

ねーちゃんの靴底がめちゃ厚い。10センチくらいある。いつもとは身長がまるで違うぞ。「今日はシフトが短くて立ち時間が短いならいけるかと」

そうまでして厚底をはきたいもんかね。俺が歌舞伎町に吸い寄せられちまうようなもん?

奥のほうの卓に入った。

客ビリケン、無感動、店長の卓。

無感動氏はときどき同卓するんだけど、アガってもちっとも嬉しそうじゃないし、振り込んでも悲しそうじゃない。無気力無感動で、動作が常に速い。

手が入ってるときはノータイムで厳しい牌を押し、刺さっても何事もないかのように点棒とチップを払う。こういうタイプは勝つときは鬼のように勝ちそうだけど、俺が同卓した数回はいつもツイてなかった。

1戦目

東1、序盤こんな手牌だった↓

青5mがあるだけでアドレナリンが出るし、早そうな手だと、さらにドックンドックン。

しかし、いつまでたっても頭ができなくて、テンパれそうもねーかと思ったら、中盤深めにドラ3pを2枚引いてテンパイ↓

キタ――(゚∀゚)――!! わけわからん単騎になるしかねーと思ったら、最高の待ち。14pは4枚程度切れてるけど、1枚くらいどうにかなるんじゃねーか。秒で即リーチだ。

これが無感動氏から一発で出た。裏なしでハネマン3枚。無感動氏と打つと、いつもこんな感じで俺のほうがツイてるんだよな。

すぐ店長に1000・2000の3枚を引かれた。

東3、親番だ。

店長からリーチが入ったけど、こんな手↓から、

9pが出たのでポン。ここは打点よりアガリだ。危険牌の5mを勝負し、現物の36p待ちに受けた。赤2となったらトップ目でもオリられない。

すぐ4sを引き、これはかなり危険なのと1sが狙い目なので待ち替え。

すると4枚目の4sをツモった。1000点オールの2枚オール。2枚オールはネマタ本の締切より重い。いや嘘です。ちゃんと仕事やってます。

東3、上家のビリケン氏が西バックの手で、西じゃない方で「ロン」。役がない。珍しいチョンボだった。

そのままトップ。好調だわ。

ここから先は

2,978字 / 9画像
この記事のみ ¥ 134

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?