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自ら生んだキャラに人生を救われた男の話。

こんにちは。デザイナーの福田です。

突然ですが、もう何を信じていいかわからなくないですか?

インターネット出現以降、多様な価値観に晒され混迷を極めすぎている現代社会に生まれ出でたぼくは、独立した直後に「価値とは何だ」「正義とは何だ」「美とは」「真とは」「生きるとは何なんや!」と、答えのない問いの答えを出さなければいけないという観念に囚われて仕事が手につかないという体験をしました。

何か大きくて正しいビジョンや志が固まっていないと経営なんてできないと思い込んでいたんですね。

今回は、今まさに混迷している経営者の方々のたすけに少しでもなればと思い、ぼくがどうやってその哲学者モードから抜け出したのかをご紹介したいと思います。


哲学者→表現者へ。

ぼくは当時、デザイナーとしてではなくイラストレーターとして独立をして生計を立てていました。

絵を描くことしかできなかったぼくは、もがき苦しむ中で、自然とキャンバスに向かい(本当はペラペラの紙)ました。

キャンバス(本当は紙)に出力することで、Twitterやビジネス書など多様な他人の価値観をインプットする度にブレて流れて変化してしまう自分の価値観を固定しようと考えたのです。

こうして生まれたキャラクターが、こちら。

名付けて「福田の背中を押す、身体がサルで頭が老人のキメラ」です。

いい味を出しているでしょう?そう、これは、あの進化論の提唱者、チャールズ・ダーウィンをモチーフにした激シブキャラなのです。ダーウィンはその昔、「変化こそ生き残る道だ」的なことを説いたおじいさんです。彼の思想や研究は、どんどん変化してしまうぼくの価値観を肯定してくれているようです。ありがとう「福田の背中を押す、身体がサルで頭が老人のキメラ」 。


キモすぎて機能しなかった。

決死の想いで生み出したこのキャラクター。これを福田の哲学の権化として世に発表すれば悩みは解決する。と勇みきって妻に見せたところ、「気持ちが悪い」と理解が得られず、頭がおかしくなったと心配されたため、このキャラを世に表明するのは断念しました。

しかし、「自分の今現在の価値観を固定したい」という想いは消えず、価値観を一番共有したいビジネスパートナーでもある妻の好みに最適化する形に変化させるために、もう数日間だけもがきました。


可愛さをプラス。

そしてブラッシュアップされたキャラがこちら。

名付けて「ダーウィンモンキー」。

急にポップになりました。「キモさと可愛さを両立している奇跡の存在」と妻にも好評。

このキャラは、「世界の要請に合わせて変化することは合理的で正しい」という哲学と矛盾しない方法でこの世に生まれ出でた、耐久性のある強い存在となりました。

表情をよく観察すると、強さと柔らかさを両立している達観したマインドが見えてはきませんか?


キャラが働きだした。

このキャラをFacebookやTwitterのアイコンに設定し、自分の分身として運用しはじめたら、なんだかブレてしまう自分を誇れるようになってきたのです。

↑Tシャツもつくりました。

そして更には、クライアントから「何このキャラ?」と訊ねられる機会が増え、よくぞ訊いてくれましたと、このダーウィンモンキーが生まれるストーリーを会う人会う人に話していると、中には「めちゃくちゃ共感です」とか「なにか私も救われた気持ちです」とか「ちょっと何言ってるかわからない」とか言われるようになりました。


キャラが人を選別しだした。

このキャラキッカケでぼくの苦しみや今の価値観を人にシェアし、リアクションを見るようになったことで、相手が「素敵ですね派」なのか「意味わかんない派」なのかが瞬時に判別できるようになってきたのです。

それはあたかもダーウィンモンキーの「この指とまれポーズ」に、人が引き寄せられているかのようでした。

このキャラのおかげで、デザイナーとしてのぼくの技術だけではなく、ぼくの哲学に共感して仕事を依頼してくれたり手伝ってくれたりする人がたくさん現れました。

逆に、ぼくの技術(とそれを使うことで得られる利益)だけを目的に仕事を依頼してくる人は減りました。

結果として仕事一件あたりの単価が倍以上に上がったのです。

ありがとう、ダーウィンモンキー。


アイコンづくりのススメ。

いかがでしたでしょうか?

もしかしたらあなたは、このポップな人面猿がなんなのさ。と思っているかもしれません。

今はそれで構いません。

しかし、今日見たこの人面猿は少しずつあなたの心を蝕み、いつしかこのTシャツが欲しくてたまらなくなると思います。

その時は、お気軽にご連絡くださいね。


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