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落羽松(ラクウショウ)の呼吸根(気根)とは?長居植物園の小池周辺に多く見れる

ラクウショウは落葉性の高木で、スギ科ヌマスギ属に分類される。沼の辺りなどに生育することからヌマスギ(沼杉)とも呼ばれる。日本に渡来は明治時代といわれる。(原産地:北米南部〜メキシコ)

ラクウショウは、呼吸根(気根)と呼ばれる特徴的な根を持ちます。株の周りからタケノコのように突き出してくる。これは、湿地などで地中の酸素が少ない環境で根の呼吸を助けていると考えられています。又、沼地は地盤がゆるく、垂直に根を張る事で体を支える役割もあるとも考えられているそうだ

長居植物園小池周辺のラクウショウの根元に視線を移すと不思議な形の気根がたくさん出ています。

ラクウショウの気根は、正面入口を入った右手側の根元にありますが、小池の池辺には多く群生しています。

長居植物園の概略位置

2024年1月17日訪問の様子です

小池周辺の気根

この周辺には、メタセコイアも多くあります。枯れ木では識別できませんが、違いは、球果の形と葉には違いがあります

入口を進んで右側

気根の先端を拡大してみた。生きていいます。

この気根は枯れている感じです

漢字表示は「落羽松」ですが、その漢字の訳は、秋になると黄葉し2列に並んでいる葉が鳥の羽のように舞い落ちる様子から付けられたとのことだけどそんなに見えるかなぁ?

ラクウショウの球果とメタセコイアの球果

ラクウショウの球果

球果は割れて実が落ちる。松脂のような粘っこい液が出る。

メタセコイアの球果

メタセコイアの種子は割れ目から飛散する

ラクウショウとメタセコイアの葉の違い

ラクウショウの葉は互生(枝に対して互い違いについている)のに対して、メタセコイアは対生(枝に対して向かい合わせについている

以上 ラクウショウの気根のお話でした 

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