見出し画像

”洋ランの女王“と呼ばれる「カトレア」ってどの様な花なのかなぁ? 勉強してみよー

'咲くやこの花館’の熱帯雨林植物室のメインに展示されている「カトレア」知っている様で知らない。「カトレア」は、ラン科の植物で中南米原産です。花期は、殆どのものが1年に一度ですが、四季咲きの種類もあるそうだ。中南米一帯のどの地域も貿易風が吹いて霧が発生する環境にある一帯の様です
趣味園芸で最も人気のある一つで品種改良も著しく進歩してカラフルな品種が作出されている。 

素人なので基礎から見てみよう

カトレア(Cattleya)の花の部名は?

① リップ →ランの花弁の内、特殊な形に変化したものの事です。唇弁(しんべん)ともいう
②ペタル →ペタルも花弁です。リップ以外の花弁をペタルと呼ぶ
③セパル →花の構造上は花弁でなく、萼片(がくへん)になります。花弁の後ろに3枚あります
④ずい柱(コラム) →雄ずいと雌ずいが合体してずい柱(コラム)となっていることが、他の植物と区別される最大の特徴です

⚫︎バブル →茎ですが、多肉質で内部に水や養分を蓄える。カトレアはこのバルブ(茎)が複数できる複茎種です。ちなみに、胡蝶蘭などはバルブを持たず、肉厚の葉に水分や養分を蓄え、1本の茎が上に向かって育つ単茎種です
⚫︎葉  →バルブの先端に葉がつきます。多くのカトレアは葉が1枚ですが、2枚葉がつくものもある。葉も肉厚で乾燥に耐える構造になっている

残念ながら品種が多くて正直言ってよくわからない。次回は品種プレートもしっかり撮影する事に心掛けよう!

展示されていた主なカトレアです(一部) (2924年2月8日)

⚫︎カトレア パーシバリアナ ‘ドクター・ピタ’

カトレアは着生植物であり、匍匐茎(ほふくけい、ストロン)の節から出る白くて太いうどん状の根で樹皮に張り付くようにして生活する。根の表面は白いスポンジ状の死細胞からなる組織で覆われ、雨水や着生した樹木の樹皮を伝わって落ちてきた水を素早く吸収し、その後ゆっくり内側の生きた組織が吸収する。

⚫︎カトレア

色や大きさ、姿、咲く数も様々ですが基本的に3枚のがく片と3枚の花弁で構成されており、中心の1番目立つ花弁はリップと呼ばれる。一部の種を除いて、バルブの先端から花茎を伸ばします。花の咲くタイミングはまちまちで、新芽を生長させながら咲かせる種、新芽が生長を完了してから咲く種がある。多くの種は花芽がシースと呼ばれる鞘に包まれている。花芽は生長するとシースを突き抜けて花を咲かせます

カトレア  トリアナエ ‘ザ・キング’

⚫︎原種と交配種 →野生のままの種を「原種」、異種同士を人工的に掛け合わせた種を「交配種」と呼ぶ。
⚫︎属間交配種  →カトレアには、ブラッサボラ、リンコレリア、レリアをはじめ近縁の属がたくさんあります。これらの近縁属同士の掛け合わせて新たな種を作る事ができる。園芸的にはそれらをまとめてカトレア類と呼ぶのが一般的です

⚫︎レリオカトレア カナリエンシス ‘ゴールデン・グロウ’

⚫︎属間交配種 Lc

⚫︎属間交配種の主なカトレア類とその属名[ ]内は略号 の一部
・ブラソカトレア[Bc] …ブラッサボラ✖️カトレア
・レリオカトレア[Lc] …カトレア✖️レリア
・リンコレリオカトレア[Rlc] …カトレア✖️リンコレリア
・リンコブラソレリア[Pot] …ブラッサボラ✖️カトレア✖️リンコレリア
・リンカトリアンセ[Rth] …カトレア✖️グアリアンセ✖️リンコレリア
品種プレートをこれから確認しよう。

⚫︎リンカトリアンセ・フークスオレンジ

◉属間交種 Rth

原種系の種類

⚫︎ドウイアナ(C.dowiana) ➡️花色は黄色で、唇弁が鮮やかな赤色になる。多くの交配種の親になっています
⚫︎ラビアタ(C.labiata)➡️最初に発見されたカトレアです。花はピンクで、大きさは、径15cm前後です
⚫︎パープラタ(C.purpurata)➡️夏咲きカトレアの代表です。変異が大きく花色の異なる個体が多く知られています。旧名 レリア・パープラタ
⚫︎ワルケリアナ(C.walkeriana)➡️株は小型ですが、10cm前後の花を咲かせます。変異が大きく、非常に多くの個体があり、どれも美しい。

⚫︎カトレア

⚫︎カトレア ルデマンアナブルメン

⚫︎カトレア トリアナエ・セルレア

⚫︎カトレア クアドリコロル

⚫︎カトレア リンコレリア・グラウカ

⚫︎カトレア パプリカ ブラックマジック

Love Exellence 

◉リンカトリアンセ スウイーラブ

属間交種

⚫︎カトレア ルデマンアナ

展示されているカトレアの品種プレートは一部で、その他は小さなプラスティックネームを差し込んでいるので品種の確認ができないものもある。
原種・交配種・属間交配種と品種も多く素人にはなかなか難しい。
次回から、品種プレートを撮ることに注意したい。
咲くやこの花館 2024年2月8日

⭕️疑問の受精について なるほどね! わかりました。

下記です

カトレア等ランはコラムと呼ばれる「雄しべと雌しべ」が一体と成った構造をして います(ずい柱)。このコラムの先端にフタが有り中に花粉の固まりが有ります。その花粉を コラムの基に粘液の有る凹みに入れれば受精します。 しかしランの場合、種が出来ても胚乳が無い為、自力では発芽しません。 自然界ではラン菌の助けを借りたり、人工ではフラスコに入れ無菌培養です。 どちらにしても、たとえ発芽しても開花株に成るにはカトレアで早くて5年程度は 必要です。一番成長の早いと云われる胡蝶蘭でも3年は罹ります。 そんな事なので、一般的には種での増殖はしません。そんな事も有り、種を付ける と株も弱りますので、たとえ種が出来ても早めに切り取ります。 なお、ちゃんと管理すれば毎年咲きます。

◎蕊柱【ずいちゅう】

花の中央リップ基部にある太め長い棒状器官雄蕊雄しべ)と雌蕊雌しべ)が融合合着したものコラムColumn)。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?