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アシアナ航空の世界最大の旅客機“エアバスA380”の思い出のシーン(KIX:関空)

2015年5月17日 当時、アシアナ航空は、エアバスA380を6機導入した。新たな導入機の慣らし運航でソウル⇔関空を運行した。この日もその慣らし運航で飛来したプレイバックシーンです。当該機HL7634  

アシアナ航空は経営不振から大韓航空に買収された。経営統合はメガキャリア誕生で欧州での承認が難航し経営統合には至っていない。恐らく、経営統合すれば、大韓航空もA380を10機保有しているので、アシアナ航空のA380は退役となる可能性は大である。この綺麗な機体は見れなくなるかもしれない。( エンジンは、アシアナはトレント900、大韓航空はGP7200と異なる)大韓航空も将来的に退役の意向を示していた。但し、コロナ禍後の航空旅客の急激なV字復活でどうなるでしょうか❓ ※経営統合情報は下記後段です

エアバス社A380は、現在生産は終了した。双発機の大型化・性能向上に伴った事及び、A380の機体が大きすぎて採算の合う路線が限られる事と空港の受け入れも制限される。2021年12月エミレーツ航空(製造番号272 A6-EVS)に最後の引き渡しでエアバス社の4発機生産は姿を消した。

A380仕様  世界初総2階建旅客機 世界最大(旅客数)の旅客機

⚫︎乗員 2名 
⚫︎定員 3クラス525名 モノクラス853名
⚫︎全長 73m     ⚫︎全高 24.1m     ⚫︎翼幅 79.8m   ⚫︎翼面積 845m2
⚫︎運用時重量 276.8t      ⚫︎最大離陸重量 560t
⚫︎最大速度 マッハ0.89    ⚫︎巡航速度 マッハ0.85
⚫︎航続距離 15200km      ⚫︎巡航高度 13100m
⚫︎離陸滑走距離 ・トレント970  2990m   ・GP7270.  3030m
⚫︎着陸滑走距離 2100m

関空へA380乗り入れは、アシアナ航空は一時的な乗り入れであった。シンガポール航空は随時運航。定期運航はタイ国際航空、エミレーツ航空であった。コロナ禍後は、乗り入れは0となった。少し寂し限りだ。

先日、2月3日、flightradar24でアシアナ航空HL7634 A380が成田空港へ運航しているのを確認した。韓国からの大型機の運用はには驚きだが、韓国の政権も変わり、韓国からの訪日客数が2023年12月推定で782千人コロナ禍前の2019年比215%の増加率なので大型機の運用も頷ける。(2023年12月速報値は下段です。中国は大幅減)

アシアナ航空 

ピカピカのA380のプレイバックシーンです

関空 スカイビュー屋上にて
2015年5月17日 12:41  A滑走路に到着のHL7634

14:40  ソウルへ出発
プッシュバック開始

スカイビュー屋上から約3000m辺りです

迫力抜群です。この頃から、エアバス、ボーイングの最新機材への移行が促進され、新旧の機材が飛来する面白い時期だった。(ジャンボ機:ボーイング747もよく見る事が出来たが現在では旅客機はほぼ皆無)
コロナ禍で蒸発した航空需要もV字回復中であるが、関空では中国便の回復は遅れているにもけれども、2023年12月の国際線は180万人と2019年12月200万人の90%まで回復中。韓国からの大幅増加がカバーしていると推測する。
小生、コロナ禍を機に関空行きは辞めた。(よく通いました)

◉アシアナ航空と大韓航空との経営統合の行方は?

韓国航空業界首位の大韓航空による2位アシアナ航空の買収計画は2020年に発表された。合併に必要な関係各国の承認手続きが想定を超えて難航し当初の計画より遅れる中で、2021年の大韓航空社長の会見では、「買収が2022年、統合が2024年を予定」とされた。買収後2年間は、大韓航空の子会社としてアシアナ航空ブランドは存続するが、その後大韓航空ブランドに統一されアシアナ航空ブランドは消滅します。

合併承認手続きが難航

大韓航空は2021年1月以降、アシアナ航空との合併を14の競争当局へ申請。自国の韓国のほかトルコ、台湾、ベトナム、シンガポール、マレーシア、豪州、中国の当局が承認した。

現在、条件付きで承認した英国と、事前審査の対象から除外される旨を大韓航空に通知したタイ、審査対象ではないという理由で手続きを終結したフィリピンを含む11か国・地域で審査が終了しており、残るはEU、日本、米国の3か国の審査を待つのみとなっている。

しかし、EUの行政執行機関である欧州委員会は2023年5月、両社の企業統合審査についての中間審査結果を発表し、合併に異を唱えた。欧州委員会は旅客輸送の事業について、インチョン(仁川)-フランクフルト(ドイツ)、パリ(フランス)、バロセロナ(スペイン)、ローマ(イタリア)の4路線で、貨物事業については韓国-欧州全域で競争の制限が懸念されるとの見解を示した。

EUは審査の必須申告国家であるため、EUの承認が得られなければ残りの国の審査結果に関わらず合併は事実上、不可能になる。

審査中のEU、米国、日本のうち、最も厳しい基準を掲げたEUが合併に異議を唱えた当時、韓国メディアは「合併に赤信号」などと報じた。

3年間にわたる大韓航空とアシアナ航空の合併手続きが最大の難関を越えた

その後、両社は懸念に対処するため協議を続け

韓国最大の航空会社の大韓航空と、2位のアシアナ航空の合併手続きをめぐり、アシアナ航空の貨物事業の分離・売却を求めていた欧州連合(EU)側の求めをアシアナが受け入れ、大韓航空は2023年12月2日、両社の合併に伴う競争制限の懸念緩和のための是正措置案を、欧州委員会に提出した。

「早ければ来年末には35年間にわたり続いた韓国航空会社2強体制が終わり、売り上げ20兆ウォン(約2兆2600億円)、旅客機保有数約230機、旅客輸送実績世界10位以内の『メガ・キャリア(超大型航空会社)』が誕生するとみられる。」

ただし
残る米国と日本がブレーキをかけなければいいが・・・・・
それではまた進展があったら追記していきます。(以下、追記あり)

ついに日本が承認<2024.2.2追記>

日本競争当局である公正取引委員会(JFTC)が1月31日、大韓航空とアシアナ航空の企業結合を承認。

これで14カ国のうち、米国と欧州連合(EU)を除く12カ国の承認が完了。

さて「今回の日本の承認が米国とEUの承認決定に肯定的な影響を与えることができるのか」

予断をゆるさない状態は続きます。。。


⭕️A380導入エアライン
シンガポール航空  24機   退役9機
エミレーツ航空   123機   一部退役
カンタス航空    12機   退役2機
エールフランス   10機   全機退役
ルフトハンザドイツ  14機   6機退役
中国南方航空    5機    全機退役
大韓航空      10機   2026年以降退役見込み
アシアナ航空     6機          経営統合後退役方針
マレーシア航空    6機      全機売却方針
タイ国際航空     6機          全機整備保管中
ブリティッシュ    12機   
エティハド航空   10機   4機退役
カタール航空    10機   2024年から順次退役方針
ハイフライ・マルタ  0           リース返却
ANA                      3機
グローバル・エアライン 1機中古購入 3機シンガポール航空中古購入見込

巨体を支えるタイヤ 合計22本

⚫︎ノーズギア   2本
⚫︎ ボディギア  12本  (6輪ボギー✖️2)
⚫︎ウイングギア  8本      (4輪ボギー✖️2)
タイヤ製造はブリヂストン

航空機の規模

■Boeing 747-8(ボーイング747-8) ■Airbus A380-800(エアバスA380-800) ■Antonov An-225 Mriya(An-225 ムリーヤ) ■Hughes H-4 Hercules(ヒューズ H-4 ハーキュリーズ) ■Scaled Composites Stratolaunch(スケールド・コンポジッツ ストラトローンチ)
⭕️An−225は、ロシアにより破壊された。

A380  座席数 519席

日本全体の外国人訪日実績 2023年12月実績
2019年比回復 中国減を韓国の大幅増でカバーしている



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