ミステリー作家☆福田和代

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ミステリー作家☆福田和代

ミステリ作家の福田和代です。 https://www.fukudakazuyo.com/ オンラインコミュニティの「デジタル・ケイブ」も運営しています。 https://community.camp-fire.jp/projects/view/224280

マガジン

  • ごまめの読書ノート

    ぜひにとお勧めしたい本だけを集めた読書ノート!

  • 新型コロナ千夜一夜

    コロナウイルスの感染対策で、ついに緊急事態宣言が出ました。コロナにどう対応して、どんな世の中を築いていけばいいのか、妄想をふくらませながら、ときどきショートショートを書いてみます。おつきあいくださると嬉しいです。

  • デジタル・ケイブ事始め。

    神戸で本とコンピュータに関するイベントスペースをつくります! 株式会社デジタル・ケイブ、始めました。

最近の記事

寝たきりの老親のマイナンバーカードをつくってみた。

noteではご無沙汰しております。福田和代です。 タイトル通りの話なんですけども、やれ健康保険証を廃止してマイナカードに統一するだの、いや健康保険証は廃止しないで別の証明書を作るだの、どっかのお上がトンデモなことを言いだしましたので、同居介護中の父親のマイナンバーカード、がんばって作りました。 何度かあきらめかかったのですが、2022年11月時点、ぶじに入手しました。 こうやったらできた、という自分の手控えと、同じように困っておられる方がもしおられましたらご参考にという意味

    • デヴィッド・ボウイ、絶対に読むべき100冊の邦訳調査(2013年のブログより救出)

      ※はてなブログをそろそろ解約しようと思ってまして、残したい記事を救出しましたw 「デヴィッド・ボウイ、絶対に読むべき100冊を発表」 http://ro69.jp/news/detail/89822?rtw この記事を参考にし、邦訳が刊行されているものについてリストアップしました。 (翻訳家の牧原勝志様、作家の図子慧様、Twitterアカウント @r_vert 様がご協力くださいました♪) 読書の秋に、素敵なリストをありがとう、ボウイ様!!  ボウイ様100選のブックフェ

      • 『S&S探偵事務所』シリーズの文庫化にあわせ、読者限定Zoom飲み会を開催します♪

        皆さまー! 福田和代です。 とにかく毎日、暑いですね。暦の上では立秋を過ぎて「残暑お見舞い申し上げます」だそうですが、暦を決めたやつ出てこい、と言いたいくらいの酷暑です。 そしてコロナ禍。嫌ですね。めんどくさいですね。何も心配せずにライブにも行きたいし映画もお芝居も行きたいのに、ほんとに腹立たしいですね。 ですが、唯一の救いは、「状況はだいたいみんな似たような感じ」ってことですね。 たいへんな2020年ですが、一緒にどうにか乗り越えましょう。 生き延びてやるぜ! おー!

        • いま『芝居小屋戦記』(菱田信也著、苦楽堂刊)を読むべきワケ

          読んでいろいろびっくりしました。面白かった。 神戸の三宮駅の山側に、数年前、シアター・エートーという小劇場ができたのです。 バッタ博士こと前野ウルド浩太郎氏の『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)が大ヒットした時、こちらの劇場で苦楽堂(この本の版元さん、神戸の出版社さんです)主催のトークイベントが開催されまして、初めて私はこのシアターにお邪魔して、イベントを楽しみました。 その時じつは、劇場の設備が立派なことに驚いたのです! 新しい、だけじゃない。大きな鏡を張りまわした、

        寝たきりの老親のマイナンバーカードをつくってみた。

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        • ごまめの読書ノート
          10本
        • 新型コロナ千夜一夜
          4本
        • デジタル・ケイブ事始め。
          56本
        • ロビスタ
          1本

        記事

          閻魔さまの嘆き[ショートショート]

          ある日のことでございます。 閻魔さまは、いつものごとく閻魔庁の玉座におかけになり、朝のお勤めにいそしんでいらっしゃいました。 極楽とちがって、閻魔庁に花はございません。ただ、地獄で罪人たちの奏でる阿鼻叫喚の叫び声が、風に乗ってかすかに聞こえ、そこはかとない血の香りが漂うのみなのです。閻魔さまは、その香りをクンと鼻を鳴らして楽しみ、やがて手元にある浄玻璃の鏡を覗きこまれました。 いま閻魔さまの足元に這いつくばっている〈死者〉の、生前に犯した罪を動画で眺めておられるのです。

          閻魔さまの嘆き[ショートショート]

          ルワンダのお話を聞く、チャリティーイベントへのお誘いです

          どうも! ミステリー作家の福田和代です。 自粛疲れだったり、将来への不安だったり、日々いろんなことで世の中が殺伐としてきて、よけいに疲れてしまいますよね。 今日は、デジタル・ケイブからチャリティーイベントへのお誘いです。 2020年5月3日(日) 18:00から、Zoomを使った配信イベントを開催いたします。(詳細はこちら↓) https://digitalcave20200503.peatix.com/ こんなときに? チャリティーイベント? と思われるかもしれませんが

          ルワンダのお話を聞く、チャリティーイベントへのお誘いです

          冒険小説を讃えるエッセイが掲載されました♪w

          こちらこちら。 よろしければ~♪

          冒険小説を讃えるエッセイが掲載されました♪w

          会いたいね [ショートショート]

           ぼくは間に合わなかった。  ルリとパートナーになる前に、《繭》の季節が始まってしまったのだ。  一緒に《繭》に入っていいのは、家族やパートナーだけ。そうでなければ、ウイルス感染を広めてしまう恐れがあるから。  一年前にぼくらは出会った。  カフェのテラス席で、ルリは友達とお茶を飲んでいた。彼女の友達は、ぼくの友達でもあったのだ。  ぼくが子どものころ、covid-19という感染症が猛威をふるったときに、家族以外の誰かとリアルに会う際に、万が一のウイルス感染を防ぐには、風

          会いたいね [ショートショート]

          シリアルキラーに最悪の星[ショートショート]

          「やあ、ハニー」  笑顔で店に入ってきた彼女を見て、私はにこやかに声をかけた。キスしようとして、彼女がまだ、ヘルメットのバイザーを下げていることに気がついた。  私のほうは、とっくにバイザーを上げて、彼女に口づけしようと待ち構えていたのに。 「こんにちは」  彼女は何も気がつかない風情で、指先をバイザーの唇近くに当て、キスのサインを送ってきた。まっすぐカウンターに行き、ドリンクを注文した。密閉できる容器に飲み物を入れ、蓋を閉め、ストローを刺して渡される。彼女はそれを受け取ると

          シリアルキラーに最悪の星[ショートショート]

          繭の季節が始まる [ショートショート]

           出勤途中に、路上でひどく咳き込む人を見かけた。  それが、わたしの知る限り、最初の《繭の季節》の兆候だった。  考えてみれば、前回の《繭》がいつだったか、すぐには思い出せないくらい時があいている。いつ次が始まってもおかしくはない。 「缶メシ、いま何日ぶんあったかな」  わたしはマルにメッセージを送り、仕事場に入った。  わたしが勤務しているのは、お菓子メーカーの工場だ。ビスケットなどの焼き菓子を主につくっている。  自動運転のトラックで搬入された小麦粉や卵、バターなどの原材

          繭の季節が始まる [ショートショート]

          デジタル・ケイブ事始め。(53) オンライン・コミュニティ、稼働!

          いやはや、長らくお待たせいたしました! ていうか、TwitterやFacebookではアナウンスを行なってきたのですが。noteが放置されておりました、すまんすまんであります。 2月から、無事にオンライン・コミュニティが稼働しました。 月額550円の会費を頂戴して、少なくとも毎月1回、本に関するイベントを開催いたしましょうという、なんというか「本好きの皆さんにちょっとずつ負担していただいて、楽しいことやりません?」という感じのコミュニティです。 詳しいことはこちらに。 ht

          デジタル・ケイブ事始め。(53) オンライン・コミュニティ、稼働!

          デジタル・ケイブ事始め。(52) 2019年のあれこれは、2020年に進化系に! なるはず!(たぶん)

          大晦日ですよ……!! 今年一年、あまりにもジェットコースターのようにめまぐるしく状況が変わり続けたもので、 「私は今年、何をやっていたんだろう」 と感じておりましたが、いざ年末に「今年出た本」を並べてみたら、けっこうな数になったので、ちゃんと仕事していたのね私!と感動した次第です。 三月に会社を設立して、 六月に店舗「デジタル・ケイブ」をオープンして、 九月にランチとカフェを閉めて、 十二月には店舗をクローズしました。 いや、早いな私! 三か月刻みだよ! それでこれだけ本

          デジタル・ケイブ事始め。(52) 2019年のあれこれは、2020年に進化系に! なるはず!(たぶん)

          (再掲)必読!『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(増田俊也)

          (はてなブログで、時々どうしてもおススメしたい本がある時だけ、「必読!」と銘打って書評を書いておりました。たったの4回だけでしたけどね! 今回は、2011年の記事をこちらに再掲いたします) 2011年もあとひと月と少しを残すのみ。 もしあなたが、今年あと一冊だけ何か読んでみようか……と考えておられるなら、ぜひともこの本を手に取ってみていただきたい。 「えっ、木村政彦。オレ、柔道やプロレスには興味がないよ」と言われるあなた。これは確かに格闘技の本でもありますが、格闘技に何ら興

          (再掲)必読!『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(増田俊也)

          デジタル・ケイブ…事始め!?(51) 転調の巻

          いきなり転調って何なんだ。……の巻であります。 ええと、TwitterやFacebookではすでにパラパラとご報告をしておりますので、お気づきの方も多いと思いますが、デジタル・ケイブ、9月末をもちまして、ランチとカフェの営業を終了いたしました。 10月からは、イベント営業の時のみ、オープンしております。 さらには、年末をもって現在の店舗から撤退する予定です。 定席としてのリアル店舗をクローズし、来年はあちこち場所をお借りしながら、ときどきイベントを開催することになりそ

          デジタル・ケイブ…事始め!?(51) 転調の巻

          デジタル・ケイブ事始め。(50) 祝・50回達成 飽きずに頑張った号(笑)

          つ・い・に! イベントスペースオープン直前から、およそひと月半にわたり続けてきました「事始め」も、連載50回目を迎えました。 飽きっぽいし、店の準備で忙しいし、締め切りないし(おい)、続くかな?と危ぶんでいたのですが、意外と続くもんです。 店もオープン一か月になりますと、少しは私も慣れてきました。 最初のころは店に毎日詰めてまして、ほとんど倒れそうになってましたが、今では自分自身がどうしても店にいないといけないのは、イベントのある土日・祝日と、あと1~2日でしょうか。 そ

          デジタル・ケイブ事始め。(50) 祝・50回達成 飽きずに頑張った号(笑)

          デジタル・ケイブ事始め。(49) そろそろ7月が終わってしまうではないですか!

          あわあわ。 今かなり、ジタバタと慌てています。 だってさ。 終わっちゃうんだもん、7月が! 6月23日にオープンし、ひと月を過ぎて、店の運用としては回り始めましたが、まだまだ、安定した営業とはいいかねる状況。 前にも書いたかもしれませんが、この7月は、ゲラとエッセイ以外の締め切りがひとつもない、珍しい月だったんです!  だからきっと、魔が差したんじゃないかと、今でも思うのですが。 今年の1月あたりに、「スペースを持つなら、今しかないぞ、今しかないぞ、今しかないぞ!」と

          デジタル・ケイブ事始め。(49) そろそろ7月が終わってしまうではないですか!