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デジタル・ケイブ事始め。(46) オープン当日の衝撃と、それに続く諸事多難(笑)

またまた二週間も空いてしまいました~!!

6月23日にイベントスペース&カフェ「デジタル・ケイブ」がオープンし、三週間が経とうとしています。
ずっと、目が回るような忙しさでした。

前回、オープン前日のプレオープニングパーティーが無事に終わったところまで書きました。
そして、迎えたオープン当日の朝。

……の話を書く前に、ひとつ言っておきたいことがあります。
今から書くことは、ある「元・スタッフ」さんについてのことです。彼女はプレオープンの日まで、本当によく頑張ってくれて、調理補助の経験を持つこともあり、私が知らないことにもよく気がついて、いろいろ教えてくれました。とても助かったし、今でも感謝しています。なので、もし「元・スタッフ」さんがうっかりここを見てしまったとしても、後悔したり、辛い気持ちになったりする必要はないですよ!
私は物書きだから、どんなことでも面白おかしく書きますが、「またやってら」くらいの感覚で読み飛ばしてね。
それだけ、念のために書き添えておきますね。

で、はい、オープン当日の朝。
私のスマホに電話がかかってきたのでした。

「たいへん申し訳ないのですが、仕事を続ける自信がなくなったので、辞めさせてください」

……えっ(=゚ω゚)

えーと……いや?
すみません、続けるもなにも今日が正式オープンで……。
今日からなんですけど……今日からなんですけど……今日からなんですけど!
今までは、たんなる研修と開店準備期間だったんですけど。。。

オープン当日は日曜日で、夕方から一時間程度、「報告会」として私(福田和代)が喋るイベントは予定しておりましたが、それ以外は普通にカフェとして開くつもりでした。
お客はおそらくほとんどが友人たちでしょうから、この日はひとり抜けても問題ありません。

個人情報ですから詳しいことは書きませんが、この方はメンタルの問題で今も通院されているという話を聞いていました。
ただ、症状は軽快していて、もうじきカウンセリングも必要なくなるかもしれない、とのことで、お仕事にもとても前向きだったのです。本好きさんですし、イラストも描かれるし、調理経験はあるし、デジタル・ケイブにぴったりな人材!
しかし、店ひとつオープンするとなると、健常な人間でも疲れますし、神経を使いますから、ストレスが溜まったのでしょう。

次の人をすぐに募集するから、それまでの間はしばらく入ってもらえないか、などと交渉しましたが、なにしろ健康面のことですから難しいのです。
私もシステムエンジニア時代に、周囲でメンタルを病む人を何人も見てきましたし、自分自身も軽く病みましたので理解できるのですが、いくら気持ちでは「頑張りたい」と思っても、身体がいうことをきかなくなってしまう。本来は、そうなる前に手当てが必要なのですが。。。
結局、彼女はそれきり、出勤することなく、退職されました。

で、早急に人材募集もかけましたが、このご時世、そうそう簡単に人は見つかりません。
退職された方のシフトは私が埋めるしかなく、もともと予定していた自分のシフトとあわせて、日曜から土曜まで毎日、休みなく私が働き続ける日々が始まったのでした。

とはいえまあ、「働き続ける」とはいっても、実際に動き回るのは平日のランチタイムだけなんです。
平日のカフェタイムと土日・祝日のカフェタイムは、まだイベントも始まっておりませんので、お客さんはほとんど私の友人たちのみ。
「広大な仕事場を借りてしまった」と思って、私もゲラやパソコンを持ち込んで仕事をしていました。小説仕事をするぶんには、わりと使い勝手のいい場所なのです。

……なのですが。
問題は、私が店に張り付いていると、広告宣伝がうまくいかない、ということだったんです。チラシをつくったり、ポスターをつくったり、つくったチラシをあちこちに置いてもらうようお願いしに行ったり、新しいイベントの相談に行ったりと、やりたいことは山ほどあるのですが、それが全然進まない。ビラ配りやポスティングなども頼むため、帰宅してから必死でイラストレーターに向かってチラシを作ったりしていたので睡眠時間も削られ、ゲーム的に言うなら、HPがどんどん削られていく状態。
元気がないので、SNSの更新回数も減り、noteも書けない。
本来はもっともっとイベントの告知をしないといけないのに、それも満足にできていない。

これでは、いつまでたってもカフェタイムやイベントにお客さんが来ないではないですか!
いかん、これはいかん。

気持ちが焦るばかりでうまく行動に移せず、弱った、弱ったと思っているところに、ようやく退職したスタッフさん(週4日勤務予定)の、半分の日数を埋めてくれるアルバイトさんが来てくれることになりました。
これで、ようやく週に1日は私が休めるようになり。チラシの作成が少し進みまして。

それでもまだ全然時間が足りない。。。週に1日の休みでは、単に私が倒れて終わってしまうかも。
と思っていたら、スタッフさんたちから、
「今のお客さんの人数なら、フロアスタッフにこんなに人がいなくても大丈夫。もっと私たちを頼って、任せてください」
と、力強い言葉をいただきました。うううう、感涙。
お言葉に甘えて、週に3日くらいは、店に出ても出なくてもいいような形にしてもらい、そのための引継ぎなども終えて、だから今朝はやっとnoteを書いています。

デジタル・ケイブ、しっかりもんのスタッフに支えられたカフェです。
場所はちょっとわかりにくいようで、穴場感にあふれており、なぜかみんなうちを探して別のビルに行ってしまうというトラップも用意されているのですが、ここをご覧になった皆さまは、ぜひお間違えなく。

神戸・三宮の、市役所のすぐそば。
東遊園地の西隣にある「貿易ビル」の地下一階です。
間違えて「貿易センタービル」に行ってしまう遭難者が続出しているので、お気をつけて! 「貿易ビル」ですよ~。
市役所の足元みたいなところにあるんですよ~。
気持ちのいい東遊園地をぶらぶらして、帰りにふらっと文庫本を抱えて、お立ち寄りください。「デジタル・ケイブ」です。
https://www.digitalcave.co.jp/company/access/

イベント情報はこちらです。あっという間に7/21のイベントが来そうです。
めったに聞けない話を聞けると思いますので、お近くの皆さま、お越しくださいね。
https://digitalcave.peatix.com/#