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デジタル・ケイブ事始め。(48) ひと月経ちました。

本日、7月22日。
6月23日にデジタル・ケイブがオープンして、ちょうどひと月が経ちました。

もうひと月!?という気持ちと、まだたったひと月!?という気持ちが等分に混じっています。
オープンしてから、周りが見えなくなるくらい多忙で、いつのまにひと月も経過していたのだろう、というのが「もう」。
逆に、なんだか半年くらい奮闘を続けていたような気がするので、「まだ」。

考えてみれば、準備段階を含めると半年くらいは経っているのですが。。。

今でも思い出すのは、オープン前々日くらいから、続々と運び込まれてきた皆様のお祝いのお花です。

お世話になった皆さん、お友達、作家さん、版元さん、元上司、元同僚、親戚、お取引先ーー。
胡蝶蘭、アレンジメント、それはもう小ぶりなものから巨大なものまで、お花が、オープンの後までも、どんどん、どんどん運ばれてくるのです。
その数、全部で32鉢!
32鉢のお花なんて、私はお花屋さんでしか見たことないよ~!
店内が、花の香りでむせかえるようでした。

だんだん、運んで来られるお花屋さんや宅配便の配達の方の目が丸くなっていきまして。
いったい何が起きているのか?
どこかの名うてのママさんが、ここで店を開こうとしているのか?
と、さだめし驚かれたことでしょうが、「はーい」とばかり受け取りに出てくるのは、髪を振り乱して化粧っ気もない、ちんくしゃのおばちゃん(私)ですからね(笑)
皆さん、半笑い、半開きのお口で帰って行かれましたよ。。。

なんだか、一生分のお花を頂いた気がします。
また、「お花は足りているようだから」と、お菓子などをわざわざ送ってくださった方もいらっしゃいました。
その節は皆さま、お気遣いありがとうございました。

「頑張れよ」だったり、「やったな」だったり、「これからだぞ」だったり、お花の陰から色んな言葉が聞こえてくるようでしたが、山のようなお花を前に、嬉しいやらありがたいやらはもちろんなのですが、実はちょっぴり怖くもなってきました。
こんなにしてもらったら、いざ店がうまく行かなかった時に、簡単に諦められないんじゃないの?

あんなに背中を押してもらったのに。
あんなに応援してもらったのに。
あまり見栄坊なほうではないと自分を分析していますが、それでもこれは少し、万が一の時の撤退の決断が鈍りそう。
というわけで、正直言いますと、最初からちょっとビビっています。
まだオープン一か月なのに!

そして、昨日はデジタル・ケイブに外部から講師の方をお招きしての、初めてのイベントを開催しました。
いろいろと不手際が続きまして、トークイベントに出演してくださった方にもご迷惑をおかけしましたが、これが(イベントが)、まずは「いちばんやりたかったこと」なんだよなあ、としみじみ思いました。

思えばここ七年ほど、ビブリオバトル「読まなきゃ!」を三宮で年一回、開催していて、順調に人が集まるようになってきたところです。
デジタル・ケイブを立ち上げて、また一からの出発ですが、初心に帰ったと思って、少しずつこのスペースを育てていこうと思います。
(「読まなきゃ!」も続けますし、「神戸書店マップ」の制作も続けますけどね!)

そういえばいま、お向かいのレストランのマダムたちに、
「もっと、小説家が店を出したんだって、アピールしたらいいのよ~。謙虚だから、みんな気づいてないけど、本が好きな人はみんな読んでるよ」
と言われたのですが。。。
小説家アピールって、どうしたらいいんだろう。。。(*_*;
首から「ミステリー作家」って札を下げといたらいいでしょうか。。。
悩む。。。