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仕事になるかは実にシンプル

ミュージシャンとしてお仕事をしていると様々な形で音楽をしている人たちに会う。


アーティストや同業者、同業者になろうと頑張っている方たち、仕事としてではなく音楽を楽しむ方たち。


僕が一緒に仕事をしていて「やっぱり凄いな」とか「この人やりやすいな」って思う人達は実にシンプルで、


・基本的な事を知っているか?
・話を共有できるか?


の2点に尽きる。


サポートやセッションライブをする上で曲が始まり、よっぽどプログレッシブなバンドで無い限り

ギターやキーボードはコード
ベースはルート
ドラムはビート

を演奏する時間が大半だ。

ということは難しい技よりも基本的な事がしっかりできる必要がある。

例えばドラマーで難しいフィルばかり普段から練習していて、難しいフィルは叩けるビートがイマイチであればバンドとしては使いづらい。

5分曲があってフィルを叩く時間は総合計でも30秒ぐらいではないだろうか。

4分30秒イマイチな人とは一緒にやりづらい。


それから2つ目に挙げた話が共有できるか?というものは、


リハーサル、ましてや本番で色々な事が急遽変更なんて事はお仕事をする上で当たり前に起こる。

例えばリハーサルでは全編ロックだったのに間奏はジャズっぽい4ビートで!

なんていうのはざらにある。

アーティストさんの意向で曲の尺が急遽変更する事もざらにある。


そんな中で、

「あ、僕ジャズできないです」と言われても1から説明する時間はない。

勿論人には得意、不得意があるがその不得意が「できないレベル」では困るのだ。

苦手でもある程度は知っていてできるというのが大切で「できない、知らない」というのは次には呼んでもらえなくなる原因を作る。


この2点からもそうだが意外にもプロミュージシャンが普段練習している事はメトロノームを使ったトレーニングだったり、新しい曲を分析してインプットしたりと非常にシンプルな事が多い。

もちろん難しい練習をしない訳ではないがそれは個人レベルの限界突破枠を広げる為でどちらかというと基本的なレベルの底上げをしている事が多い。

これは音楽以外の事でも言える事かもしれないがプロとして仕事している人ほど基本練習を大切にし、貪欲なまでにインプットしようとしている人が多いように思う。

難しい練習よりも長く使う基本練習こそがとても大切な事なのだ。


#音楽 #エッセイ #コラム #ビジネス



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