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それではいつも通りの一句 ^^;(相変わらずの駄作)

冷静になりましょう ^^;

「社員が今日から無断欠勤しています。どのように対応すればよいですか?」この、相談多いですね^^;

「急に休むなんて許されない。必ず出勤させます」と強気な人事の方もいます。とはいえ「敵対視」での対応は、急に来なくなった社員に対して,一番まずいです。

会社の気持ちも理解できます。ただ、もしかすると職場環境に問題があるのかもしれません。

 今回取り上げるのは、急な欠勤の理由が「事件に巻き込まれた」「重病で倒れている」のレアケースではなく、「気持ちの落ち込みで会社に行くのが嫌になった」という最も多いパターンです。

 今回はイメージしやすくするため,例として具体的な日付を用います。

 今回の内容は、一般的によく言われている方法等は異なります。ただ、少なくとも僕はこの方法で、うまくいかなかった事は一度もありません。解決の仕方に好みの問題はあるかもしれませんが、参考になるはずです。

それではいつものように5ステップで手順を見てみますね。

(1)電話は、3回まで
(2)2日目、3日目は1回着信を残すのみ
(3)7日目に手紙を送る
(4)14日目に2度目の手紙を送る
(5)最後の最後、もう一度手紙を送る

社員が突然無断欠勤する場合の対応方法は以下の5ステップです。

(1)電話は、3回まで/令和6年4月1日
始業時間に社員がいない。当然、本人に電話をしますね。でも(本人は)、電話に出ません。折り返しなし。何度も電話したくなる気持ちも分かりますが、休み始めた日の電話は「3 回」までします。

逆の立場になって考えましょう。過度に連絡があると
怖い Σ( ̄□ ̄|||)です。

電話をすればするほど、コールバックの可能性は低くなります。メール、LINEでの連絡は、実は電話より難しいです。「文」は読む側(休んでいる社員)の精神状態によって、時に誤解を招き、気持ちを萎えさせます。

僕は、送信する側が「休んでいる社員と信頼関係が強い」「文章に自信がある」でない限り、お勧めしていません。必要に応じて、身元保証人にも連絡をしましょう。ただ、ほとんどのケースで身元保証人も「急に休んでいる」事情を知りません。

身元保証人が,本人との連絡に協力的なら、身元保証人と、今後の対応を協議して進めていけばよいです。身元保証人が現状解決に協力的でない場合,あてにせず、翌日以降、本人への連絡を進めていきます。

(2)2日目、3日目は1回着信を残すのみ/4月2日、3日
電話連絡は1日1回のみにします。電話に出ることはありません。間違った対応は、休んだ初日から3 日目までに、会社側が電話しまくることです。

言葉は悪いのですが、借金取りのごとく電話をかけまくる方がいます。冷静に考えたら、どう考えてもうまくいくわけないのに、電話をかけまくる方がいます。

これでは、本人から会社へ折り返しの連絡があるわけがありません。

(3)7日目に手紙を送る/4月4~6日、4月7日
僕は,このようなケースの相談があった場合「4 日目以降は電話しないでください」と会社の方に伝えています。3日間で、5 回電話をしています。着信も残っています。

折り返しの電話がないということは、「就業の意思なし」と考えるべきです。よほど状況が変わらない限り、会社から本人へ電話はしません。

そして、【7日目】を迎えます。4月7日 1 週間、区切りです。手紙を出します。簡潔ながらも丁重な文にします(以下参考)。

「○○さんが欠勤されて1 週間です。突然のことで驚いております。ただ事情があったのかもしれないと心配もしております。

よかったらお話を伺えたらと存じます。ご都合がよければ4月14日( さらに1週間後)までにご連絡をいただけないでしょうか。(就業規則に「自然退職」の条文がある場合)

4月14日までに連絡がない場合、大変心苦しいのですが、事務手続き上、就業規則に基づいて、同日で自然退職といたします。」

という内容です。

これで連絡があることは稀ですが、会社から電話、手紙で「出勤要請をした」という事実を残します。

この手紙「出勤督促」は「内容証明」がよいですか?との相談もあります。後に「不当解雇の訴え」など労働審判を心配されてのことです。

僕は「普通郵便」をお勧めしています。

「内容証明でないと会社の意向が本人へ到達したことの証拠にならない」の意見も理解できます。

ただ、実際に送ったことがある方、受け取ったことがある方は分かると思いますが、内容証明は、受け取った側が、物々しさを感じます。そして内容証明を受け取るときは、基本的に「悪い内容」が多いはずです。

無断欠勤をしている方は,「心の病」に陥っていることが多いものです。
僕の経験上ですが、滅多に起こりもしない裁判を意識した対応より、本人に刺激を与えないほうが、物事はスムーズに進みます。

(4)14日目に2度目の手紙を送る/4月14日
本人から連絡はありません。2度目の手紙を出します。会社は「連絡を果たした」という事実を再度つくります(文面は以下参考)。

「前回のお手紙で、4 日14日までに連絡をいただけたらとお伝えいたしました。大変申し訳ないのですが、前回申し上げたとおり、当社の就業規則では,『無断欠勤となってから14日経過』で、自然退職となります。もしご意見等ある場合、4月21日(さらに1週間後)までにご連絡いただけないでしょうか。」

僕の意見ですが、ここでも内容証明まではお勧めしていません(記録を残したいのなら、簡易書留やレターパックではいかがでしょうか)。

(5)最後、もう一度手紙を送る(21日目)/4月21日

連絡は来ません。初日から3週間経過。会社として配慮しました。遡って「4 月14日」付けで退職手続きを進めます。

就業規則に基づき4 月14日を過ぎたら即、自然退職処理でもよいのですが、会社として本人へ、より配慮の姿勢を見せるため、さらに1 週間猶予をもたせたのです。

もう、これ以降、今回の件で本人へ連絡をすることはありません(離職証明書や源泉徴収票をお送りする程度です)。

【まとめ】
あくまで僕なりの方法を手順としてお知らせしました。

急に来なくなった社員への対応に「正解」はありません。あなたの会社の事情や規則,そして感覚を大事にされてください。

 会社として休んでいる本人へいろいろな思いがあるかもしれません。ただ必ず「相手にも何か事情があったのでは」と,共感しましょう。「突然の欠勤」に憤りを感じることもあるかもしれません。

しかし、そこはぐっとこらえて、本人に共感し、寄り添う姿勢があると、大概,自然退職(自己都合退職)で落ち着きます。

「敵対視」すると、後に「未払い残業代請求」や「不当解雇」の申し立てが来ます。

共感しつつも、必要な事務手続きを粛々と行う感じです。ただ、社員の出社拒否は、社内に良くない事情があるのは間違いないのです。会社も反省すべきは反省しましょう。

環境改善に力を入れて、同じようなケースが起こらないようにしていくべきですね。

それでは、また ^^ /


【今日の要約】「私は忙しいから、要点だけ読みたいっ」と、
お急ぎの方&せっかちな方^^; は、こちらをどうぞ^^

社員が突然無断欠勤する場合の対応方法は以下の5ステップです。

1.2 電話は初日3回まで&2、3日目まで:初日に最大3回まで電話をかけ、折り返しがなければ翌日、翌翌日までも1回じち連絡を試みる。過度な連絡は避ける

3 7日目に手紙を送る:1週間経過後に丁寧な文面で状況確認の手紙を送ります。内容証明はおすすめしない

4 14日目に2度目の手紙を送る:引き続き連絡がなければ、再度手紙を送り、就業規則に基づいた自然退職を伝える

5 21日目に最後の手紙を送る:3週間経過後に最後の手紙を送り、退職手続きを進めることを通知

共感と寄り添いの姿勢もつ。急な欠勤には何らかの事情があると考え、敵対的な対応は避ける。会社も環境改善に努める。

この方法でうまくいかなかったことは一度もないが、会社の事情や規則に応じて対応を検討する必要がある


▼今日の内容に関連して、音声配信もしています^^; 
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。

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