コルクラボマンガ専科4期が終了して。
2021年1月からスタートした「コルクラボマンガ専科4期」。
先日の6月26日に講座が終了しました。
しみじみ、駆け抜けた6ヶ月でした。
この記事では、そんなマンガ専科で私が得たものをご紹介しようと思います。
【私がマンガ専科で得たものとは?】
1. 知識
講座スタート時、私はコミックエッセイは描いた事があるものの、創作漫画は一度も描いた事がありませんでした。
そんな私でも「創作漫画を描けるかもしれない・・・」と思わせてくれるような、講座内容で。
物語には型があって、手順通りに組み立てていけば、創作漫画は完成するのだと知ったのでした。
↓
講座はYouTubeでも見られるので、ぜひ!
とはいえスタート時の私は、初心者中の初心者。
「ナニヲイッテルノ?」と理解できない事も多くて。
こればかりは、実際に漫画を作りながら納得&理解→次の課題へ。
この手順を繰り返して体得するしかないんだろうなと感じました。
この講座の最終課題は「32Pの創作漫画」と決まっているので、
いきなり32Pに挑むのはハードルが高いと思った私は、短い話を作ってみることにしました。
それがこちらのお話です。
↓
生まれて初めて描いた創作漫画です。
でも描いてるうちに主人公エイ子さんにどんどん感情移入してきて、最後まで「楽しいっ」と描けたのが何より嬉しかったです。
しかもこの作品、試しにLINE漫画に投稿してみたら・・・・
インディーズ月例賞21年2月銅賞をいただいたんですっ!!(ビックリ)
これがもう嬉しくって。
それまでいわゆる「漫画らしい絵」が描けないことが悩みで、私の漫画が世間で受けるのか自信がなかった私。
でもこの受賞で「この絵の漫画でも大丈夫なんだ!」と自信がついた大きなきっかけになりました。
2. 仲間
マンガ専科を一緒に受講するメンバーは約50名。
さらに、1期〜3期の先輩方ともご一緒できる機会もあり。
よく考えたらこれ、すごくないですか??
日常生活で、漫画を描く人たちと出会うことって皆無。
なのにマンガ専科にきた途端50名超の漫画家さんとお知り合いになれた!
ほんと、びっくりな体験でした。
そもそも絵を描く作業って孤独なんですよね。
専業クリエイター(自営業)になると、自宅で描く場合が多く。
家族がいればまだいいですが、一人暮らしだと孤独を極めていくことになる・・・(ぶるり)。
「絵を描くことは好きなのに、絵を描くだけの日々が辛い」みたいな状況になりがちなんです。
それは過去、私もさんざん味わった苦しい気持ちでした。
↓
このコミックエッセイを描いてしみじみ思ったのは
「一人よくない。一人でいると、思考もマイナスになるし、人生どんづまる!!」ということ。
だからこそ、マンガ専科メンバーがネット上ではあるものの繋がっていく様子に、しみじみ感動していたのでした。
(私の苦しかった時代にこんな環境があれば〜・・・!!)
それに漫画って、一人で作ると自己満足な作品になる危険もあって。
下書き(ネーム)段階で、アドバイスもらえる人(同じ知識があって言語が一致している)がいるって、漫画家にとっては相当な強みだと思います。
というか、もはや命綱・・・?
せっかく知り会えたこのご縁を大切にしていきたいなぁと、しみじみ思う私でした。
3. 視野
「見える世界が広がる」
これが肩の力を抜いて、人生を楽しむコツだと思っています。
私の人生哲学でもあるし、漫画に描きたいテーマ。
もちろんマンガ専科でも、広がりましたよ。私の視野。
佐渡島さんからお聞きする「マンガ界の歴史とこれから」や、
後藤先生が全メンバーにフィールドバックする「ネーム講評」。
ズーニー先生の講座では、メンバーのリアルな感情に触れることができました。
大人数で受ける講座の醍醐味だよなぁとも思います。
「なぜこのテーマで漫画を描くのか?」
「この漫画で表現したいことは何か?」
「どこが問題となっているのか?」を、
メンバーの数だけ一度に知れるのは、何より得難い知識なんですよねぇ。
自分ひとりで習得しようとしたら、何個漫画を作らないといけないの!?
一体何年かかるの〜っ!?って話なので。
とはいえ受講した当時は、
自分の課題をこなすことでいっぱいいっぱいだったので、
これから授業動画を振り返って、ノートにまとめたいと思います!
4. 進路
”マンガ専科で得た1番の大きなもの”
と言っても過言じゃないかもしれません。
「漫画家としての私の進路」です。
「上手に絵を描ける人が、絵で食べていける訳ではない」
というのは、イラストレーター時代にしみじみ感じたこと。
私は絵が上手い訳ではないけれど、仕事は絶えませんでした。
これは
「自分の売りとなるポイントを知っていて、
それを必要にしている場所に売り込んだ」からだと思っていて。
これはきっと、漫画でも同じ構造なんだろうと考えています。
てことは、
漫画家としての「自分の売り」が何なのか自覚する必要があって。
これは”人と比べて初めて見えてくる”ことなんですよね。
そしてこの半年間、マンガ専科で50名のメンバーと比べまくった結果、分かってきたのでした。
私の「得意」と「弱点」が。
○ 私の弱点
・リアルな絵が描けない(漫画らしい絵というか)
一度は挑戦したんですよ!
少女漫画タッチの物語に。
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でも、我ながら光るものがないというか、
他の漫画と比べると一気に埋もれる感がありました。
「この絵柄で漫画家になるのは、今生では間に合わん・・・」と
早々に断念したのでした。
(LINE漫画の受賞も背中を後押ししました)
ちなみに、ほのぼのタッチの絵でいこう!と思ったら
必然的にアクション漫画ジャンルも諦めることになりました。
(とても私には描けない・・!!)
・SNSが苦手
マンガ専科では、Twitterでの毎日投稿が課題として出されます。
私も1ヶ月は続いたんですが・・・最後には息切れ。。。
そんな息絶え絶えな私の横で、毎日更新して、フォロワー数を爆増させていくメンバーがいるじゃないですか!!
これは衝撃的な体験でした。
フォロワー数爆増メンバーさんたちの、
SNSにかける情熱や時間の差が圧倒的で・・・。
「ここまでしないとSNSって難しいのかぁ」なんて思ったのでした。
そもそもマメな性格じゃないし、
LINEだって翌日、翌々日に返すレベルのコミュニケーション能力な私。
(夫とのLINEも既読無視しがちwww)
SNSは細く長く続くような、自分なりのペースでやっていこうと思いました。
てことはですね、
バズって出版!!なんていうのは、夢のまた夢。。。
別の方向から、漫画仕事をゲットする必要を感じたのでした。
○ 私の得意
・人生経験
私はいま42歳です。
この歳まで生きていると、それなりに時間をかけて悩んだことが、解決していることがあって。
そんな私の思考の旅が、そのまま漫画に生かせることに気づきました。
具体的にいうと「親との葛藤」と「婚活」です。
この2つは、時間をかけて悩んで調べて考え抜いてきたので、
漫画でも感情豊かに描くことができそうです。
あと畑やったり、家具作ったり、手作り市主催したり、バックパッカーしてカナダの山で遭難しかけたり(大学の頃ね)。
「猪突猛進」であちこちぶち当たってきた経験が、漫画にいかせるかも!
歳をくっている分、歳を重ねないと見えない事をテーマにした漫画が売りになると前向きに考えてます(笑)
・すっきりした絵
私の絵はよく「シンプルで見やすい」と言われます。
言われてみれば、無意識に”見やすさ”を重視した配置にしてるかも。
イラストレーター時代には、文章を邪魔しないけれど存在感のある絵を目指していたので、その技術が漫画では珍しいのかもしれません。
そしてこの”見やすさ”は、縦読み漫画では大切な要素なんだそうです。
縦読み漫画とは、スマホで読むのに適した漫画のこと。
スマホで漫画を読むので”読者にどれだけストレスを与えないで気軽に読んでもらえるか”が重要視されています。
はい、ピンときました私(笑)
「ストレスのない絵を描くのは、自信ある!!」
それに背景もそんなに描き込まなくても大丈夫と聞いて、俄然やる気に(笑)
縦読み漫画の日本人作家がまだ少ないのも、可能性を感じています。
○ 私の進路とは?
私の売りは
・「親との葛藤」と「婚活」が得意
・絵柄的に縦読み漫画に向いてる
私の進路は
書籍出版されるような漫画家は諦めて、
縦読み漫画作家(スマホに特化)を目指す
今はまだ縦読み漫画をそのまま電子書籍化できないけど、
さすがに数年後にはその仕様も加わるでしょ!!
なーんて楽観的に考えてます。
(著作権とかには弱いので、そこも悩みそうだけど)
5.まとめ
今年1月から始まったコルクラボマンガ専科。
半年の講座は長かった・・・途中息切れしました・・・。
あやうく卒業制作の提出も諦めかけましたが、
Twitterで呟いたら応援コメントをくださる方がいて。
ほんと救われました。
それにマンガ専科メンバーも、仕事しながら必死で制作してるんだもの。
私もやらなくちゃっ・・・!!と。
そしてボロボロながらもなんとか最終課題を提出できました。
いろんな人に支えられたなぁと、しみじみ思います。
↓
講座は終わってしまいましたが、
私の中では終わった感覚はなくて。
どちらかといえば「これから始まる」という感じ。
講座を復習して自分の作品に生かさなくちゃだし、
漫画の方向性が決まったから、売り込みや公募に応募できる作品作らなくちゃだし。
どの武器を自分に合うのかがやっと分かったから、
その武器の練習と、実戦に向けて動くのみ。そんな感じ。
なにより講座メンバーのその後の動向も気になる!!
みんなが夢に向かって頑張るから、自分も頑張ろう!と思えるんですよねぇ。
ほんと人間ってのは、一人では頑張れないのよ・・・。
というわけで、このご縁は握って離さないつもりです(笑)
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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最後に、コルクラボマンガ専科を受けるかどうか迷われれてる、あなたへ。
楽しいだけの講座でない・・・というのはあるかもしれません。
自分より絵が上手い人も、精力的な人も、物語がすごい人もたくさんいて。
比べて落ち込む事もあるかもしれません。
でも、そんな自分だからこそ描ける物語が、きっとあるはず。
それは人と比べる中でしか見えてこないものなんですよね。
コルクラボマンガ専科のように、大人数で集まって勉強できるのは貴重な経験だったなぁと思いました。
あと、思ったよりハードだったので「時間」は必要かもしれません。
最終課題は、しがみ付いてでも絶対提出した方がいいです!!(笑)
この最終課題こそが「自分の成長」の手応えを、ありありと感じる作品になるからです。
ボロボロでもいいので(私の漫画のようにw)ぜひにー!!
(おわり)
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