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【FI】清水智士試合分析セミナーを受けてきた

fukuharaです。

サッカーアナライザーさん(@_socceranalyzer)企画、清水智士さん(@Satoshi_jp11)の試合分析セミナーを受けてきました。

清水さんはベガルタ仙台、サガン鳥栖、蔚山現代などのプロチームの分析担当コーチから育成年代まで幅広く指導されている方です。
仙台界隈の人間として興味があったので参加させて頂きました。

サッカーとは

よく聞かれるお題ですが、サッカーとはなんでしょう。
ふわふわっとした主観的なものから、すごく客観的な競技性を答える人などたくさんいると思います。
僕は怒鳴るだけのざんねんコーチにならないためのオランダ式サッカー分析という本を読んでいるので、サッカーは誰がやろうとルールが変わらない限りこういうものという考えを答えるようにしています。

清水さんの考えるサッカーとはシンプルで”勝つために”逆算されたものだと感じました。
それは分析する際の局面の捉え方にも繋がっていたと思います。

4局面(+2局面)

サッカーの局面は攻撃、守備、ポジティブトランジション、ネガティブトランジションの4つで考える人が多いと思います。

清水さんはこの攻撃に2つのフェーズ、守備に2つのフェーズ+2つのトランジションの4局面(+2局面)でサッカーを捉えていました。

当然ですけどボールを保持している際、ディフェンディングサードとアタッキングサードではやり方が違います。
ということはボール非保持している側もディフェンディングサードとアタッキングサードではやり方が違います。
相手は撤退した時に問題があるからそこだけ対策練ろう!じゃあ分析にならないですし勝てる確率はあがらないです。時系列に沿って捉えることが大切ですね。
机上では100%勝つためにこの4局面(+2局面)は分析が必要です。
戦術的なマッチレビューを書く人はココが上手いです。だから読みやすいんだなと感じました。

その他の重要な分析項目はマッチレビューを書いている人で気にしている人はほとんどいないと思いました。しかし自分たちも相手も分析する上でとても重要なことです。
プロはそういったところも見ているのかと勉強になりました。
ここは今後書くことがあれば気にしていきたいですね。

分析担当コーチの目的

分析の目的は色々あると思います。
自チームのフィードバックのため、選手個々のフィードバックのため、スカウトのため等々。
分析担当コーチの場合は対戦した時に自チームが勝利すること。
趣味で見ています!の場合は①対戦した時に②自チームが勝利することのどちらの視点も不足しているのかなと思いました。

①対戦した時に
まず圧倒的にプレビューが少ないです。
相手は何をしてくるチームなのだろう、目的は何なんだろう、最近の調子はどうなんだろう、うちと同じシステムだとどんな戦い方をする等々。
見ておくポイントはたくさんあります。
相手あってこそ、自分たちの立ち振る舞いも決まるのでここがまだ少ないのかなと思いました。
現象を見ることはできても推測の部分が弱くなってしまうので、もしかしたら試合をみる楽しみが減っているのかもしれないなと感じました。
もちろん時間は有限なので相手の試合を何試合も見てられないというのはありますし、僕自身見る気もないです。
ただDAZNのハイライトくらいなら見れるので、そこは見てもいいかなと思いました。

②自チームが勝利すること
落とし込めないし無理!で話を終わらせるのはつまらないと感じました。
もしこうしてみたらどうなるんだろう?こういう狙いを持ってプレーしたらどうなるんだろう?
仮に落とし込めないとしても推測することでより考えが深まって、アウトプットにそれぞれの特徴が出てきそうだなと思いました。

「〇〇さんはそう考えるのか・・・なるほど、面白そうだ。」
「でもそうするとこうなるよな。〇〇さん、どう考えていますか?」

趣味でやっている分、ある意味無責任に話せるのでそういった会話が飛び交うようになると面白いですよね。

分析担当コーチの仕事

へぇ、そんなことやっているんだ。すごいなー!
あの人はそんなこと考えているのか。面白い話聞けた!
書けない。 以上

ディスカッション

実際に試合映像を見て、分析して、対策考えてみましょうという内容でした。
1班本当にいい発表がありました。分析セミナーの分析で勝とうよというテーマにしっかり合っていて面白かったです。
ディフェンディングサード、ミドルサード、アタッキングサードでの立ち位置、目的地をしっかりと気づかれていて流石の一言です。

よくできていて悔しかったので後で文句言っておきました。(笑)

残念な気分になったところもあります。
どの班にも言えることですが、質がどうだとか何だとか大の大人が一生懸命やっているプレーヤーを面白おかしく駒扱いするのは違うんじゃないの?という点です。
場の雰囲気っていうのもあるのは分かります。
しかし度が過ぎるとただのいじめなので、特にアウトプットしたり指導されている方は気を付けたほういいんじゃないのかなと思いました。
たぶん世界一と呼ばれているメッシに言われても気分が良い話ではないと思いますよ。

最後に同じ試合を清水さんが分析してくれたのですが、より現場寄りの話で面白かったですね。
僕たちの場合は現象や推測までいけても、実際に選手と話して、気づきを増やしたり、チームメート同士で話し合ってどうするという所まではいけないです。
自分のやり方でサッカーをやれるという部分よりも、指導者の面白みはそういうところなんだろうなと聞いていて思いました。

懇親会

ふだんSNSで話している人と直接お会いできたり、どんな思いで何をしているのか、目的は何なのかという話ができて面白かったです。
時間が足りなかったですね、もっと皆さんと話してみたかったです。
色々な方と直接お話できることがオフラインで参加する最大の醍醐味だと思っているので、また機会があれば、もしくは自ら機会を作って話せていければと思います。

まとめ

今回の試合分析セミナーでは新しい斬新な手法が紹介されているわけではないですが、だからこそ基本がとても大切だと改めて感じました。
大切だと分かっていても、頭から抜けてしまったりすることもあるのでそこは本当に気を付けたいです。

清水さんの試合映像を見ながら仮説を立てていくスピード感はやっぱりすごかったです。
自分は見落とした部分もあってそこを見落とすと①仮説→②確証→③修正案→④実行の時系列をスピーディーに持っていけないので、自分は何度も試合を見直せるただのファンだという事を実感しました。
改めて現場で働いている方を尊敬する機会になりました。

セミナー内容は後日動画配信される予定のようです。
まだ動画配信の希望者を受け付けている?みたいなので興味がある方はぜひ受けてみてください。

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