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【枝D】内田淳二さんのクリニックを受けてきた

fukuharaです。

今回は新品のウェアとシューズに身を付け内田淳二さんが行なっている枝Dクリニックに参加してきました。
森田さんダサいと言われたのでタンスの奥にしまい込みます。)
今回のクリニック参加を通してまた新しくフットボールを見る楽しみが増えるといいなと思っています。

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君は枝Dを知っているか
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みなさんは枝Dという言葉を聞いたことがありますか?
内田淳二さんが提唱されている守備(=攻撃)理論です。

守備の理論というとシステムで噛み合わせて奪いましょうだとか、ゾーン・マンツーマンの構築だとかをイメージされると思います。
枝Dは5つの型と7つの基準からなる理論で、サッカーの11vs11やフットサルの5vs5という大枠だけでなく、各所で生まれる4vs4等の同数、もしくは数的有利、 不利にも適用可能なフットボールの理論です。
システムに依存していないというのが面白いポイントだと思います。

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内田淳二さんとの出会い
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仲良くして頂いているゼルビアアナライジングサポーターのTanaLifeさんに内田淳二さんを紹介して頂く機会がありました。
どのような理由で紹介して頂けたかは分かりませんが、お二人は中学時代の同級生という事で縁があったようです。
DMでやりとりしている際に枝Dのクリニックにお誘い頂き、現場で指導、プレーヤーをやっている人間じゃなくても平気という話だったので今回参加させて頂く事になりました。
その後とりさわさんの作られたFIFA19のプロクラブKemariFCでアナリストとして守備を教えて頂くのですが、その話はそのうちとりさわさんが書いてくれると思うので割愛します。

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実践編
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ボールを残す為の5つの型の習得から始まりました。
5つの型に関しては枝Dのblogでも公開されています。

僕の1vs1の練習パートナーはかの有名なれうすさんでした。
れうすさんと言えば枝D理論にも精通している現役フットボーラー。
正直そんな相手から初心者の僕がボールを残して奪うなんて無理だと思いませんか?
それができるんです。枝Dなら。
スーパー枝Dもいけました!

特に中西の圧力は凄かったですね。
ボールホルダー側の視点からしたら振り向けません。
無理して振り向いたらボールも残されるし自分は転倒するしで即カウンターのピンチになります。
そして攻撃をしていると、自分が起こせるアクションの少なさに驚きます。
そしてそのどれもが対策されているという事実。
正直奪われない事だけで必死でしたね、抜こうなんて思えなかった。
これだけでも体験する価値があります。

れうすさんの中西にガッツリかかってもう死ぬ寸前のfukuhara(黄色)の図

れうすさんとやれた事で良かったのは検証を何度も行ってしっかり理解できたことです。
型だけ真似しても意味がなくて、なんで上手くいったor失敗したのかを考えながらやれました。
結果として枝にしている足首の角度など細かな面の部分をこの時間に感覚として掴めたのは大きかったですね。

1vs1の練習から1vs2の練習にうつります。
この辺りから構造編に繋がる練習になります。守備者の役割が被るエラーを無くしボールを残して攻撃に持ち込む為の練習です。
守備者が数的有利なので抜かれるといった事はほぼないシチュエーションですが、目的は失点しない事ではありません。
あくまでもボールを残して攻撃に持ち込む事です。
ボールホルダーの特徴から可能性を考えて誘導してボールを残して奪う守備は、相手の特徴も考えずにシステムの噛み合わせでマッチアップする相手を何となく見ている守備とは全く効果が違くてとても新鮮でした。

次は2vs1の練習です。
1人で2人みる守備、カバーシャドウです。

最近はプロサッカーでよく見かける動きなのでみなさんご存知だと思いますが、今回はとんとんさんも参加されていたので紹介しておきます。

僕自身は初めてやったのですが、攻撃視点で考えるとスペースがあれば外せますけど、ないと守備を外せませんね。
実際のサッカーに当てはめて考えてみると、ピッチは広いですけど受けたがる選手がいればいるだけ外せない印象です。
受け手がカバーシャドウで消されたら消されたで一手先、二手先を読んだ立ち位置を取り直す事が重要そうです。

4vs3の練習にうつります。
守備者が数的不利の状況ですが先ほど練習した相手の特徴を考えた守備とカバーシャドウで消してしまえば実際は3vs3に持ち込めます。
1vs1に持ち込んでしまえば5つの型で相手に圧力を与えて可能性を消していき、ボールを残して奪う事ができました。
数的不利を数的不利と感じない、もはや数的有利にすら感じるシーンは理論通りやれていた事が多く、やりがいや面白さを感じました。

2vs3ではしっかりボールを残して奪ってカウンターを決める練習です。
得点の可能性を高くする配置取りの練習でした。
これは正直ポジティブトランジションまで頭も身体も回らず、僕は上手くできませんでした。(笑)
ですが他の人のプレーをみてイメージも掴めましたし、成功シーンもたくさんみれて面白かったです。
逆に言えば失敗シーンのエラーはプロでもあり得る話だと思いました。
サッカーで言えば高身長のプレーヤーがファーに立ち位置をとるように、自分の強みを生かせるポジショニングといえば聞こえは良いのでしょうが、それよりも相手が帰陣する前に決め切る事の方が得点期待も高いでしょうから、その為にも配置は大切だと感じました。

5vs5
ゲーム形式です。体力の限界です。何もできませんでした。記憶ありません。

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打ち上げ編
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恐らく参加者を見れば察すると思いますが錚々たるメンバーでの打ち上げでした。
人生初デニーズで6時間の白熱した議論!ほとんど初対面です。
SNSつながりではない参加者の方々ともボードやパソコンを使って議論。
顔と顔をあわせたオフラインならではのレスポンスで最高でしたね。

話が少しズレますがオンラインはいつでもどこでも使えて便利ですけど、熱意が伝わりづらいですね。
熱意はうつっていくものなので、今回のように熱量のある方々とのオフラインの議論はとても有意義なものでした。

議論では今回学んだ枝D理論を使ってサッカーやフットサルの話をしていたのですが、やはり言語化は大切ですね。
枝Dだと①、②、③等のナンバリングで役割が決まっているので、ここを共通化している事で会話がかなりスムーズに行えました。
SNSやnoteに書くときは見栄えを重視してカッコいい横文字でも良いんですけど、オフラインで話したり、もしくは試合中は短い言葉で言える番号はとても良かったです。
淳二さんとdaiさんクラスになるとボードなしの言葉だけで場面が頭の中に描けるということだったので、すごいなと思いました。

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まとめ
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かなり長くなってしまいましたが11月25日に行われた【枝Dクリニック】の感想です。
練習メニューや実際どうやるという部分は書かないようにしました。
というのも大切なことはメニューではなくて、何を伝えたくてその練習をやっているのかを受けた側が考えていたかどうかだと思います。
僕はやっていてこう感じましたが、それは練習仲間にもよるだろうし、淳二さんの意図とは違うかもしれません。
本当は反復練習で気づいていく必要があるので当然だと思います。
でも僕としてはかなり学びのあった一日でした。

選手目線でいうと守備練習が本当に面白かったです。
むしろ攻撃側に回りたくなくなった。(笑)
ちゃんとやればボールが残る。
そしてカウンターに持っていける。
特に今回は僕が参加者の中でかなり下手な方だったので、それでもやれる!というのはかなり面白かったです。

反面、普段やってる分析やマッチレビュー目線でいうと正直言えば使いづらいなと思いました。

①と②にエラーが起きている。時系列で考えられていない。③が我慢できなくて高さのエラーから加速されて失点した。

なんて書いても伝わらないと思います。
そんなレビューを読みますか?僕なら読みません。
今回得た知識は世の中の人が誰でも知っている共通認識ではまだないのです。
ただ知ってしまった僕はこれをすごく使いたい。
だってピッチでは本当はこうなっているのだから。
当たり前の考え方の一つになってほしいです、広く知って頂きたいですね。

もしこのレビューを読んで、もしくは元から少しでも興味を持っている方がいればぜひクリニックを受けてみてください。
守備の理論でもありますが攻撃の理論でもあります。
というか守備=攻撃というフットボールの当たり前を改めて知ることができる素晴らしい機会です。
本当に参加してよかったクリニックでした。

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オマケ
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今回のクリニックに対するみなさん(僕の知っている限り)の反応です。
見ているだけで楽しい気持ちになりますね。
ちなみに僕は夢にもでてきました。
(①の自分しかいなくてひたすら走る夢・・・。)

寝違えたアナさん。
動けない分、iPadでひたすらクリニックの映像を撮っていました。
あの映像をどこに落とし込むのか楽しみですね!

れうすさんのアンサー。
たしかに2億円プレーヤーの匂いはプンプンしました。←
インプットとアウトプットのセットがやはり大事ですよね。
アウトプットすることで自分の感覚にしていくのはあります。

まずKemariFCに落とし込み終わらせなさい。←
とはいうものの知ってしまうとご贔屓チームに取り入れてほしくなる守備理論【枝D】
僕もベガルタに取り入れてほしいです。本当に。

SPLYZA Teamsの中の人もきていました。(そろそろ名前出していいのでは?笑)
KemariFCで淳二さんにはSPLYZA Teamsを使って教えて頂いています。
SPLYZA x 枝Dコラボは今後なにかあるのではないかと密かに期待しています。

同級生の熱い?友情。
この2人の情熱が町田ゼルビア、そしてシメオネにまで伝わればフットボールは変わりますね。
「Nakanishiはフットボールの基本だ。」という日も近い。

daiさんとはtwitterでも話したことがなかったのですが、フットサル無知の自分にかなり叩き込んでくれました。(笑)
daiさんの持っているiPadはエグイです。あれさえあればいくらでも話していられる。
デニーズ6時間コースはdaiさんがいたからかもしれません。

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