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1月20日は二十四節気の中の「大寒」です。

季節的にも1月末から2月にかけては1年で一番寒い時期です。

この時期は気温が低い上に、空気も乾燥し、感染症の流行や体調を崩しやすい時でもあります。

しかしこの時期は春に向けて体が変化する準備をする期間でもあります。
この時期をスムーズに過ごすことで、気持ちよく春を迎えることができます。

今回はこの時期の過ごし方において注意点や工夫を勉強していきたいと思います。

まずこの季節の特徴は「乾燥」です。
湿度計を設置している方はよくわかると思いますが、対策をしないと、室内でも平均して20~30%程度です。

適度な湿度は40~60%程度と言われているためできればそのくらいに保ちたいところです。

もちろん加湿器などを使うことも有効ですが、一番大切なことは水分摂取です。
外気の乾燥よりも、体内の乾燥の方が深刻です。
体の水分が低下すると疲労が強くなったり、体がむくむ、頭痛がひどくなる、皮膚症状、冷え、神経過敏など様々な症状が出てくる場合があります。

せきや喉の痛みなど風邪のような症状も乾燥による症状である場合があります。

気温が低いと喉の渇きが分かりにくく、水分摂取を怠ってしまいがちです。そのため意識して水分摂取をすることが重要です。

1日にどのくらい飲んだのかがわかるように水筒や急須などに入れ、その減り具合を見る習慣をつけましょう。

水分ですが、カフェインの入っている、コーヒーや紅茶などは利尿作用があるため、水や緑茶の方が吸収されやすいです。

摂取方法ですが、夏場の熱中症対策と同じで、こまめに、ちびちび飲むことです。
一度にたくさん飲むと、排泄しようとする働きが強くなっていまいますので、体に吸収させるために飲み方は重要です。

また同じ水でもやや冷たい水のほうが吸収がいいと言われています。
もちろん慣れないうちは白湯やスープなど温かいものでもいいと思います。

特に入浴後や起床後など体内の水分が減少しているタイミングにはしっかり飲むようにしましょう。

また乾燥とともに気を付けたいのが「冷え」です。

冷えに関しては、「足湯」などで温めるのが有効です。

足湯の準備が面倒な場合は、風呂桶などを利用して、「手浴」や「肘湯」などを足湯と同じ要領で行うことも効果的です。

局所的に冷えを感じる場合には、蒸しタオルなどを準備し、該当する部位に当てて温める方法も効果的です。
濡らしたタオルをレンジで温めてもいいですし、熱いお湯をタオルの中心部にかけて、お湯がかかっていない端を持って絞ってもいいと思います。
※火傷に注意して行ってください。

特に頭痛や首の痛み、喉の痛みなどがある方は、後頭部や目を温めることで症状が軽減することがあります。

一度試してみてください。


冬の対策をざっとお伝えしました。
もちろん食事や運動が大切なことは言うまでもありませんが、正月の胃腸の疲れ、感染症の流行、気温、気圧、湿度の低下など体に影響を与えるものが多い季節でもあります。

自身の体をしっかり観察し、調子を整えることで、気持ちよく春を迎えることができます。

まだまだ寒い日が続きますが、地に足をつけて、健康に過ごしていきましょう。