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フェリーで21時間かけて横須賀から新門司にいく最中、映画5本見た話

仕事が一段落しそう、
そして現実逃避が必要、
さらに今までやったことのないことしたい。
ってことで、東京九州フェリーで21時間かけて横須賀から新門司(福岡県)へ行くことに。

東京九州フェリー株式会社とは

東京九州フェリーは正式名称東京九州フェリー株式会社で福岡県北九州市門司区に本社がある。
拠点は門司なんですね。




門司と横須賀を行ったり来たりしているフェリーは2種類(4隻?)あるようです。

すずらん / すいせん


時期によって船が変わるようです。
2023年1~3月には、すずらんとすいせんが運行。
すずらんとすいせんは同じ型の船なんですね。
僕はすずらんに乗りました。

横須賀港から乗る前に激写

はまゆう / それいゆ

記載はされてないですけど、2023年4月からははまゆう / それいゆが運航するのでしょう。(違ったらごめんね)

全長やトン数、積載台数を比べてみると違いが少ない。

しかし乗客数がはまゆう / それいゆは268名なのに、すずらんとすいせんは613名。倍以上。。
てことは人1人に対する面積がすずらんとすいせんのの方が狭い。

すずすい(突然の略語)は一番安価なベッド「ツーリストA」が270個。


同様に、はまそれの一番安価なベッドも「ツーリストA」。しかし個数が96。


すずすいの方が安いベッドの数が多いということ。

僕が泊まったのは「ツーリストS」

上記の「ツーリストA」の写真でも想像できるようにはまそれの方がなんか新しいし豪華だしおしゃれな気がする。。

それは「ツーリストS」でも同様。どう考えてもはまそれの「ツーリストS」の方がいい。そっちがよかった。。値段はそんなに変わんないもん。。

すずすいの「ツーリストS」は内側からしか鍵閉められません。自分が部屋の外に出る時に鍵を掛けられないということ。

最初僕はリュックを背負って船内を移動してましたけどみんな割と身軽に動いているしなんかバカバカしくなって財布とスマホだけ持って徘徊することにしました。

貴重品は別のロッカーに預けたり、フロント的なところにも預けられます。

僕は鍵を閉めなくても何となくドアが開かない仕組みを考えて、いないんだけどドアが閉まっているっぽい状態を作り出すことに成功しました。
毛布で内側からドアを固定するだけなんですけど。コツが必要。

ベッドと同じ面積の空間がある部屋。半個室という感じで、ドアの上と下が空いてます。空調が全館共通のためですね。いちいち小さな部屋に空調をつけてられないのでしょう。

2月下旬に乗りましたが寒いどころか暑かった。。寒いよりマシという考えでしょうね。。暑がりな僕はきつかった。。

23時乗船 23時45分出航 

話は遡って乗船時。
乗船する場所は横須賀フェリーターミナル。

横須賀駅から1キロくらいで徒歩15分だったか。僕は歩いていきましたけど、歩いてる人ほとんどいなかったです。。騙されてんのかっていうくらい人いないし、道が暗いので不安でしたが、フェリーが見えた時はその大きさに驚き「今からこれに乗るのか!」と興奮しました。

「出航の1時間前には搭乗手続きをしておいてください」


とのことだったので、何となく22時20分くらいにはフェリー乗り場に着きました。

ワクチン証明書とかクーポンなどの手続きや説明があるのでどうしてもひとりにつき1分以上はかかってしまう様子。(ワクチン証明書がなくても乗れます。3回以上のワクチン証明書があると支援が使えて安くなりました。)

割と列ができちゃうので、ちょっと早めに着いて手続きして上の待合室で座ってダラダラ待ってる方が楽かも。

そうえいばフェリーの代金も支援で安くなり、ワクチン証明証を見せることで18000円が14400円になりました。これはものすごく嬉しい。

コンテナ

フェリー乗り場には大量のトラックが待ち構えてまして、それらが一台ずつ船に入り込んでは、コンテナを載せて、頭だけになって帰ってくる、という様子を見ながら待合室で待っていました。




待合室には売店もあり、コーヒーやお菓子、作りたての何かも出してますし、酔い止めもここで一応買っておきました。

23時になりいよいよ乗船

吹き抜けはこれでもかというくらいに華美。




あ、ちなみに僕ひとり旅です。一人客多い印象。でも大体男性ですね、一人の場合は。
あとは家族づれ。夫婦。女性一人でレストランで食事していた方もいました(一人客とは限りませんね)。

あとは、思い出つくっとこーぜみたいな学生っぽい男4人組が3組くらいいました。

23時45分の出航までに船内を探検して(すぐ終わる)、露天風呂にサッと入って、レストランで夜食を食べました。
食事はホントどれも美味しかったです。
「船の中だもんね、こういう感じだよね。。」っていうレベルのものはなかったです。

↓そこまで割高って感じでもないでしょ。

もちろん食べ物持ち込みOKですし、売店で色々買えるし、カップラーメン売り場ではお湯ももらえるので、一切レストランを使わないという選択肢もあると思います。

確か1時30分に消灯

レストランが1時で終わり。確か1時30分に団体客室が消灯。といっても完全に漆黒の闇になるわけではなく、夜間用の暗めの照明に変更、という感じ。

客室ではない箇所はガンガン照明。
にしても2時過ぎた時点でもうエントランスに誰もいなかった。。

僕は寝付けませんでした。。
風が強い日だったらしく大きな揺れも感じるし、波の衝撃も結構あって、、、毎秒ゴーン!と体に衝撃があって、「この状態で寝られる人間などいるはずがない」と寝るのを諦めました。

横になって目を瞑っていました。昼間寝ればいいし。4時くらいから2時間くらいは気を失うことに成功できたような記憶があります。

テレビもあります。イヤホンを借りて見ることができます。でも陸地から離れると地上波は見れません。僕はあまりテレビは見ませんでした。

朝食 レストラン


朝食っつってもレストランで自分でメニュー決めて金払って食べるものです。
でもね、やっぱちゃんと美味しいんですよ。味噌汁も出汁が効いてて美味しかった〜。

レストランは朝食、昼食、ディナー、夜食に分かれています。



午前中お菓子とか食べてたらお腹空かなかったので昼食は抜きました。
レストランも12時から13時までしか空いてなかったし。

ただ、カフェというものがあってそこでもうどんや何とか丼やラーメンやコーヒー、アイスクリームなどを出してくれるので、結構人が集まっていました。僕は食べませんでした。


昼の海の様子



そう、窓が汚いんですよ。。
ま、船だし外側を綺麗にするの大変だと思うんでね、しょうがないですね。

でこの日は風が強かったので外の廊下?みたいとこは出るの禁止になっていました。
普段は出れるんでしょうね。

なので外というと後方の甲板のみ。
ここなら万が一落ちても一階下に落ちるだけなので、即死とか溺死みたいなことにはなりにくい。

てか、船から海に落ちても誰も気づかないだろうし、気づくまでに人間なんて豆粒のように小さくなっちゃうだろうし、気づいてボートだかで助けてもらってる最中に溺死するよね、海だもん。。怖いと思いました。。

映画見まクリマクリスティー

Amazon PrimeでiPadに映画をたくさんダウンロードしておきました。
陸地から離れるとWi-Fi届かないので事前にダウンロードしとくと便利。

DVDデッキがある部屋もあるんですが、ツーリストSにはないので、、iPadで。

『ぺイン・アンド・グローリー』
『ブラインド・マッサージ』
『スプリング・フィーバー』
『ベルファスト』の4本。

『エゴイスト』は船乗る前に横浜で観たんだった。


↑写真ではオシャレに窓辺でソファに座って見てる感じですけど、ほとんどはベッドで寝っ転がりながら、揺れてるし夜寝てないからすぐ寝ちゃう。全体的にボ〜ッとしながら寝て起きて見て寝て起きて見てって感じでした。

それ以外に何もすることない、何もしなくていい、映画見てていい、という状況は幸せでした。

『ベルファスト』以外面白かったし。

割と歩数いく


船の中にいただけですけど結構歩いてました。しかも階段が多いし、あとやっぱ揺れてるので立ってるだけでもちょっと筋力使いました。
筋肉痛になりましたもん。

高知あたり

夕方頃、高知に近づきました。ここまで来るとWi-Fiが何とかつながり始めました。Wi-Fi繋がってホッとしつつもあぁ現実世界と繋がってしまった…と言う気持ちも。。

ここまで来ると「あと5時間でついてしまうのか〜」という普段なら絶対に思わないことを思ったりしました。

ネットも通じない、やることもない、揺れてるし(書いてないですけどちょこちょこ酒も飲んでるし…)で、現実世界から乖離した時間を過ごしていました。
それが終わってしまいます。。

最後の晩餐


まずは特製ビーフシチューとタコキムチと生ビール。このあとハイボールも。
そして、サワラの柚子の何か。見た目はそうでもなさそうですけど美味しかった。食べ物全部美味しかった。

昼食抜いたし午後はお菓子も食べなかったので、ディナーはいっぱい食べようと思ってましたが、何度も言うように揺れてるのですぐに酒に酔ってしまう。。のであまり食べられず。。

ちなみにレストランの下がプロペラになってまして、「回ってるなぁ!」ってのを感じながらの食事です。

夜になっていく海の景色を見ながら最後の晩餐終了。

船を降りる

あ、思い出して切なくなってきた。
21時に港に着きます。

実際には20時30分辺りに着岸してたと思いますが、まずはトラックとか車とかバイクの人が先に降りていきます。

素の人間たちは何となくエントランスに集まります。
昼間、寝巻きみたいな格好で昼寝もしてるからみんな髪ボサボサでしたけど、ちゃんとした服と髪で集合します。
50人くらいかな。

全体的に客は70人くらいだったのではないでしょうか。数えてないので知りませんが。何となく。全然違ってたら営業妨害かも。ごめんなさい。

そして21時ちょうどくらいに素人間たちにも下船の許可が。

新門司は雨でした。
フェリー乗り場の待合をサッと通り抜けて外に出るとバスが待っています。

そうそう。
無料の連絡バスがありまして、JR門司駅とJR小倉駅に連れて行ってくれます。

門司までは30分。小倉までは50分。
なのでホテルは新門司じゃなくても、門司とか小倉とかでもいいわけです。

初フェリー旅のまとめ

僕は寝れなかった。。。
「ツーリストS」ってのがフェリーの4階にあったんです。

客室は5階と6階にもありまして、船の全体的な揺れについてはもしかしたら下の階の方が揺れないのかもしれない。

でも、寝るときに問題になるのは衝撃の方でした。波なのか何なのか。ゴンゴンゴーンゴンすごいわけ。

多分ですけど、5階とか6階の部屋ならその衝撃は少なかったのでは、、と。

次乗るのきは5階か6階。でも一人部屋はないので結構な金額になっちゃうよね。。となるともう乗らないかも。。。


とはいえ、今までの何よりもトランス感がありました。現実逃避。この世にいない感がありました。


ちなみに

翌朝新幹線で福山に行き、尾道に行き、福山に戻り新幹線で東京に帰りました。


福山駅はホームから福山城がガン見え。


福山で食べた尾道ラーメン。めちゃうま


膝殺しの町、尾道
日曜は休業、福本渡船
いい感じのシネマ尾道。『ケイコ目を澄ませて』やってた
お金払う時に女将さんに「お寿司好きなんですか?」と聞かれた謎の寿司屋。
尾道のモダン焼き。胃袋破裂寸前。
尾道猫

おわり


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