まんまヒース・レジャー 版のジョーカー!映画『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』ノーラン監督のアイデア
愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像(1998年製作の映画)
LOVE IS THE DEVIL: STUDY FOR A PORTRAIT OF FRANCIS BACON
監督 ジョン・メイバリー
脚本 ジョン・メイバリー
出演者 デレク・ジャコビ ダニエル・クレイグ ティルダ・スウィントン
「こんなに乾いたセックスシーンは他にはない。是非観て欲しい」と勧められまして(どんな勧められ方よ)、観ました。
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すごく面白かったです。
フランシス・ベーコンという20世紀を代表する画家と彼の男性の恋人の話。
ゲイなわけですね。
主役のフランシスを演じるのはイギリスでナイトの叙勲を持つデレク・ジャコビ。
その恋人を演じるのが若きダイエル・クレイグ。
2人の演技はどちらも素晴らしく、とくにダニエル・クレイグは今作で高く評価されてハリウッドに進出しました、と。
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特に冒頭のアート映画にありがちな断片的なモンタージュの連続はさすがにしんどいんですが、、
中盤以降、ちゃんと物語が動いて人物の描きも深くなっていってからはかなり良い。
フランシス・ベーコンが面白いんですよ。
デレクの演技の素晴らしさもあるんですが。
ヤク中でボロボロになっていく恋人を「めんどくせぇなぁ…」って思ってるのを全然隠さない。。
全然いい人ぶらない。
支えるとか救うとかそばに寄り添うみたいなのがない。
かと言って切り捨てもしない。
家には住まわせ続ける。
でも「何コイツ…」とずっと思ってそうな感じ。
それが面白い。
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だからこそのラストシーンで俯くフランシスが切ないわけよね。。
きっと心の底では……と。
でもやっぱ「ふぅ、これで楽になった」とも思ってそう、というのがやはり面白い。
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ちなみに乾いたセックスシーンについては、確かに愛情とか人格みたいなものを感じさせる愛の営みという感じはなかったですね。
どこを映してんのかもよくわかんないくらいのアップで、体の部位を映していく。
顔なんて全然映らないので誰であってもいいし、体のどこであってもいい、みたいな、なんか信頼関係とか心の交流なんかしようもないセックスシーンだと思いました。
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あ、あと
デレク・ジャコビ の演技が、まんまヒース・レジャー 版のジョーカーの演技でした。
ちょっとトカゲっぽい。
と思って調べてみたら、
ノーラン監督のジョーカーのアイデアの一つがフランシス・ベイコンだったのですってよ。
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