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ブラともキムタクとも呼べない

ブラジャーを「ブラ」と呼ぶのに抵抗がある。

なんというか、「ブラ」と呼びたいほど親しい存在じゃない。ほぼ毎日着用してはいるが、こだわりもなく、思い入れもない。服ごしに乳首位置が読み取れなければそれでよい。

また、めったに使う言葉ではないので、4文字を2文字に略す必要を感じない。
なんなら「靴下」のほうがよく口にする。でも、靴下を「シタ」とはいわない。
それなのにブラジャーをブラと呼ぶのは、なんだか一段抜かしのような違和感がある。
電車で目の前にいるおばあさんではなく、少し遠くにいるおばさんに席を譲ろうと声をかけるような感じがする。

ついでに、木村拓哉を「キムタク」と呼べない。
これもブラジャーと同じく、身近な存在だと思っていないから、略称で呼ぶのに抵抗があるのだろう。

でも、会話中に「木村拓哉」とか「ブラジャー」とかフルネームで発語すると、なんだか敢えて距離を取ってスカそうとしてる感が出てしまう、気もしている。
略称のほうが一般的になってしまっているから、フルネームがかしこまりすぎてる感じになるのだ。

なお、「苗字+くん」は自分の中で許容範囲のようで、「草薙くん」「中居くん」はスムーズに発せる。
しかし「慎吾ちゃん」「吾郎ちゃん」これはダメだ。
スマップ(旧)のメンバーの話をするとき、「草薙くん」「中居くん」「木村拓哉」「香取慎吾」「稲垣吾郎」という呼び方になってしまう。
この非統一感も、これはこれでちょっと気持ち悪い。
でも、キムタクとか慎吾ちゃんとかいうよりはマシなので、こういった呼び方に固定されている。

対象は違えど、こういった「距離感から略称で呼ぶのに抵抗がある」現象自体は、けっこうな人が感じているのではないかと思う。いや、気にせず一般的な方をガンガン使う方が一般的なのかな?いろんなケースを知りたいが、観測が難しい。

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