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増加する現代の「絶食系」の生態についての考察

「絶食系」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持つでしょうか。

「絶食系」とは、恋愛に消極的な「草食系」の上をいく「恋愛に無関心」なタイプのことを指します。恋愛を絶食しているのです。

「ええ~!?恋愛しないなんて人生何が楽しいの!?」「恋愛は何かと勉強になるからやっておいた方がいいよ」という声がどこからともなく聞こえてきます。

というわけで今回は、何かと肩身が狭いと感じている絶食系男子への理解を深めることを目的に、「絶食系」の生態について少々お話しさせてください。きっとこれを読んでいるあなたの周りにも絶食系男子、また絶食系女子はいるはず。世の中の「絶食」について理解して頂くことで、皆さんが多様性への理解を獲得する一助になればと思います。

まず、そもそも、絶食系における主な特徴とはどんなものか4点ほど挙げていきます。身の回りにも多くいる絶食系仲間と(類は友を呼ぶ)多く共通する事項をリストアップして、上から共感性の高そうなものに絞ったものです。それでは、どうぞ。

①趣味・仕事に熱中している

これが一番ですね。恋愛が自分の生きがいである趣味や仕事の妨げになるくらいであれば、やらない方がいいという結論に至っています。そもそも恋愛を知らない上に興味もないので、それよりかは自分と適性があると分かっている趣味や仕事に熱中することで幸福になりたいと思う考え方です。「スキ」という気持ちは持ち合わせていますが、それが人ではなく、自然とモノやコトに向いた結果が世に言う「絶食系」なのだ、と言うこともできます。

②自分の時間を大事にしている

これも②とニアイコールですが、ちょっとだけ違います。絶食系は趣味や仕事に熱中している以内に関わらず、「他人」といる時間にコストをかけるよりも、「自分」と対話する時間にコストをかけている傾向が強いです。自分自身について分析し、自己の多面化ができているからこそ、孤独にも耐えられます。哲学者や研究者、アーティストやクリエイターなどボヘミアンなタイプにおいてはこの傾向がかなり強いです。だからこそ趣味や仕事に熱中し、才能を発揮しているとも言い換えられます。

③いつでも誰とでも自然体でいたいと思っている

男子だろうが女子だろうが、異性も同性も関わらず、裏表ない関わり方がしたいと考えている傾向もあります。自然体の自分を出すことによって生活のストレスがフリーに近づき、イキイキと生きられているという感覚があります。なので、基本的に下心などがありません。「自分の時間を大事にする」という点から他人との交流が嫌いだと思われがちですが、あながちそうではありません。むしろコミュニケーション能力は十分にあって、みんなと平等かつ気楽に接することができる、それが絶食系男子の生態でもあります。

④他人とパートナーになれるような自分に自信がない

絶食系が自分のことを絶食系と認識した上で、他人と交際をしない理由は「自分を大切にしたい」という感情だけではありません。「こんな自分と付き合う相手が幸せになれるはずがない。もっと良い相手がいるはずだ」と相手の将来や幸福のことを慮り、申し訳ないという感情から交際をしないという側面もあります。要するに、そういう意味では自分に自信がありません。絶食系は、長年そうした自分の性(さが)をヒシヒシと感じているからこそ、自分自身で自分を相手に売りつけるようなことはしません。

最後に絶食系と関わる上で頭の片隅に置いてもらいたい+αの補足ですが、前提として絶食系の考え方として「恋愛」は「必修科目」ではなく「選択科目」という立ち位置です。そこで「恋愛やらないのはおかしい!」と価値観を否定されると困ってしまいます。

また、恋話よりも趣味の話の方が盛り上がるので、絶食系の方と仲を深めたい時には参考にしてみてください。

以上、4点+αです。「自分、絶食系かも」と思っていた方は当てはまっていたでしょうか。もちろんこれは、当記事による独断と偏見にまみれた分析結果なので、あくまで参考程度にしていただければと思います。

平成末期。平成の不況や悟り世代の価値観の中で増加する「絶食系」について、また「恋愛しない自由」というテーマについて。皆様であれば、どう考えるでしょうか?また平成の終わりの新時代、社会はどう動くべきでしょうか。今から考えなければいけない時なのかもしれません。

☑この記事は投げ銭式になっております。あとがきでは、絶食系と恋愛をする時のメリット・デメリットについて自分なりに書いていますので、良かったらどうぞ。

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