日記「信州上田のご当地グルメ“美味だれ”のポテンシャルを全世界に伝えたい by或る親子」

21歳、大学3年、就活前。

そんな2月の或る日、私は何度目かの上田市街地の呑み歩きを敢行した。親父と共に。

これは平均的なのかどうなのかよく分からないが、現在、私は親父と頗る仲が良い。性格の違いや意見が割れることもあるが、趣味嗜好は似た者同士なので何だかんだで気が合うのだ。

そんな親子が愛するグルメの1つが、今回紹介する「美味だれ」。今回はその「美味だれ」の魅力を日記形式で伝えていきたい。

まず1軒目、昼間から呑める美味だれ居酒屋「隠れ家えん」へ向かった。

ここはヒルナンデスや地元メディアでも頻繁に取材されている話題の店だ。というか、昼に開店している美味だれの店が少ないから取材が集中するという面もあるのだろう。
そんなことを考えていたらビールが運ばれてきた。

私「乾杯!🍻」
親父「乾杯!🍻」

ここの美味だれ焼き鳥は6本で1000円。少々、値の張る店だが味はそれなりに良かった。比較的新しい店だが、人情味のある主人が経営していて好感が溢れた。

私「ここの美味だれは結構、甘めだね。にんにく弱めで女性向けかも。」

親父「確かに。ほのかにリンゴの香りとハチミツ感もある。新しい店ならではの感じがするな」

2杯目。自家製の梅酒も酔いを程よく加速させ、親父との会話も弾んできた。やはり親父との上田呑みは楽しい。

朝からやっていて、綺麗な店内。上田市街地の美味だれ焼き鳥店を巡ってきた身としては、良くも悪くも新鮮な雰囲気を感じた。若向け・初見向けの店なので、これを読んでいる方も、美味だれ焼き鳥も食べたいと思うならオススメの一件だ。

…と、ここで「美味だれ」とは何かについて説明しておく。美味だれとは、焼き鳥にすり下ろしにんにくが入った醤油ベースのたれをかけた上田発祥の伝統ソースのことである。

それを焼き鳥にかけたものが「美味だれ焼き鳥」であり、長野県上田市のご当地グルメとして多くの上田民に親しまれている。美味だれ焼き鳥&美味だれは上田市の登録商標でもある。詳しくは公式ホームページを御覧あれ。

そんな美味だれの歴史は古く、ここ「こはまや」は昭和20年創業の超老舗店だ。公式ホームページによれば、上田市街地の美味だれ焼き鳥店の中では最も古い歴史を持つ。我々親子は、ここを2軒目に選んだ。

親父「やっぱり老舗はイイネ。壁に染み付いた汚れが、逆に食欲をそそる。」

私「メニューも色々あるね。まず何を頼もうか…」

メニューを見ながら親父との会話も弾む。六文銭の暖簾の向こうから、焼き鳥を焼く音と香ばしい匂いが漂ってくる。そして、年季の入った店内。新旧の美味だれ焼き鳥店の趣きを噛み締める。

親父「なるほど。ここの美味だれは、こういう方向性か…」

ここの美味だれは黒く、胡麻が入っており、にんにく強め。各店舗で美味だれの風味が違うのも、ハシゴする時の会話の楽しみになる。

まずはこちら。右から、若鶏、なんこつ、もつ。左の皿は美味だれをかけている皿だ。ここの特徴は「焼きとん(豚)」のメニュー。

なんこつは、肉がたっぷりついていて、美味だれとの相性も抜群。噛めば噛むほど非常に味わい深い逸品だ。肉は角煮に近いホロホロ感。豚の魅力を最大限に引き出している。親子共々、興奮する美味さだった。

追加注文。右からレバー、なんこつ、なんこつ、かしら、たん、しろもつ、ハツ。

私「レバーもメチャクチャ美味い。鮮度の高い感触と、表面のパリパリ感…」

濃厚な風味を堪能出来る完全に「アタリ」のレバーだった。

親父「かしらは通常コリコリ感が魅力なのだが、ここは柔らかい。こっちが好みの人もいると思う。俺はコリコリ感が好きなタイプかな…」

私「たん。なるほど。歯応えしっかり。個人的には、平均値のコリコリ感って感じかも。」

親父「しろもつは、こちらも歯応え満点で、ギュッギュッとした弾力感がある。これは好みが分かれる食感だ。」

私「ハツも、心臓であるだけあって、弾力性は抜群だね。味が思ったより淡白だったけど美味だれとの相性がイイ…」

総じて美味しいし、美味だれとの相性も抜群だったのだが、親子会議の結果、ここでのイチオシは「なんこつ」と「レバー」だった。

親父はなんこつ推しで、何本も何本も頼んでいたが、個人的にはレバーの美味さに感動していた。他の店では中々味わえないレバーの食感、そして自家製との美味だれとの相性…また、店の雰囲気…

こんな感じで、各店舗で親父と美味だれ焼き鳥を通じて会話するのが楽しい。

そんな訳で、上田市街地にお越しの際は、是非とも「こはまや」にて、なんこつ&レバーを注文してほしい。ちなみに1串90円だ。

そうそう、たら煮も美味しかった。珍しいなと思って注文したら、美味だれの箸休めにピッタリだったのでオススメ。

そんな訳で、3軒目へ。我々親子の腹は、まだ満足しない。

我々が美味だれ焼き鳥ゲージの「満足」を求めた時に、必ず寄る店がある。数々の美味だれ焼き鳥店を、何度も歩き回り、或る日に出逢ってから毎回お世話になっている、所謂「いきつけ」の店。

私「キタキタ…ここ、ここ。居心地の良さ…」

親父「とりあえず生中2つ。レバー、なんこつ、コブクロ2本ずつ。」

…親父が慣れた雰囲気で注文を繰り出すここは「横綱」。ここはママも良い意味で個性派。地元民中心のディープな雰囲気で、他の数件を巡ってからがオススメな店だが、味と価格が抜群なのだ。

外見はこんな感じ(撮り忘れた)。調べたらアド街でも紹介されてたみたいだ。

目の前の炭火で焼いたアツアツジューシーな焼き鳥を即座に胃袋に運べる幸せ。

客としても熱い内に食うのが礼儀。店側も、熱い内に出すのが礼儀と言わんばかりのスピーディさで皿を出してくれる。

あと、ママが忙しいと普通に注文が通らないこともある。
「あれ、どれ頼もうとしてたっけ…」
なんて話してると
「アンタたち、もう酔ってんのかい!?」
とカウンター越しにツッコまれたりする。

そのやり取りが良い意味で粗雑で、「あぁ、このチェーンには無い距離感がイイ!!」と、ローカル居酒屋の趣きを感じるのだ。

その、横綱独自の雰囲気が大好きなのだが、味も勿論…最高。何回通っても、何本食べても、その美味しさに飽きることがない。

ここは1本80円。その安さもあって、何本も何本も追加注文して食べてしまう。

だからこその、アツアツ新鮮感。だから、ほとんどのメニューが美味い。

特にオススメなのは、他にはないメニュー「コブクロ」。そのコリコリ感と、美味だれ焼き鳥の相性たるや、もう1度食べたら病みつきなのだ。

是非、上田市街地のディープな雰囲気に包まれながら美味だれ焼き鳥を食べたい時には、この日記を思い出して頂きたい。

そして、様々な店舗で美味だれの味わい方の準備体操をした後に…「横綱」へ足を運んで頂きたい。きっと、めくるめく美味だれの魅力にハマっていくはず…!

…という訳で「マツコの知らない美味だれ焼き鳥の世界」があれば、存分に魅力を語りたい所存ですが、今回はこの辺で。

我々にとって美味だれ焼き鳥 #とは

会話のツールであり、会う口実であり、良き思い出。それ以上でも以下でもない。

どんなに美味だれ焼き鳥が美味しくても、そこに親父との会話があるかどうかで満足度は断然に違う。

美味だれ焼き鳥というコンテンツの上で成り立つ、就活の話題や、死生観といったディープな話。

そうした親子の会話を生めるような「美味だれ焼き鳥」のポテンシャルに、皆様も是非一度、触れてみてはいかがでしょうか。

現場からは以上です。


#日記 #グルメ #コンテンツ会議



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コメント3件

横綱、行ったことあります!観光センターでもらった美味だれマップを頼りに開店直後ぐらいの時間に行ったのですが、もうカウンター端っこしかあいてなくて人気店なんだなーと思いました。美味しかったので、また行きたいなぁ…
坂上なつめさん
そうなのですね!また是非とも上田にお越しくださいませ。美味だれ文化は進化し続けてますよ!
上田は北国街道の古い町並みもいい感じで楽しかったので、また遊びに行くと思います。ほかのオススメ店も行ってみますね♪
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