就活日記「インターンという覗き窓」

最近、就活の一環としてインターンに勤しむ日々を送っている。

昔から見てきたテレビ局の裏側を覗いてみたり、広告を作るワークショップをしてみたり、お世話になったことのある製品を生み出したとされる部屋を覗いてみたり。

正直いって、大変だ。折角の機会なのだけれど、インターンを通して社会の悪い面を見ることもあるし、自分の適性の無さを知ることもある。

そういう日が続くと、なんだかインターンが悪者に見えてくるのだ。

覗くということ

とはいえ、とにかく、インターンというものは私達が普段は見ることが出来ない場所を「覗く」ことが出来る機会なのだと捉えて、楽しむように心がけている。

しかし、我々が深淵を覗き込む時、また深淵も我々を覗いているのだ(フリードリヒ・ニーチェ)とは良く言ったもので、我々も企業から覗き込まれている。

この学生は欲しいな、欲しくないな、という視線を送られているかと思うと、どうしてもギクシャクしてしまう。

あの挨拶、大丈夫だったかな。もっと上手く質問できれば良かったな。そんなことばかり考えてしまうのだ。

しかし、これがきっとインターンの負の沼なのだ。インターンに正解は無い。そういうことを考えれば考えるほど、空回りしてストレスが蓄積していく。

だから、覗き窓から企業を見る時は、ある種の「没頭」をするのが吉だ。雑念を心から取り除く。

夢中になって、素直になって、学生として「学ばせていただく」姿勢を持って、社会の裏側を見学する。

そこで精一杯の礼儀を尽くした上で、怒られたり、ミスがあれば仕方がない。実力不足だったのだ。

それを認めた上で、反省点を次に活かせばいい。そう思って教訓を得なければ、ただ疲れるだけだ。ということに気がついた。

覗く距離感

例えば、最近感じたのは参加しているメンバーや企業の担当の方との「距離感」の大切さ。

相手との距離感の正解は、分からない。 仲良くなりたいけど、馴れ馴れしすぎると嫌がられる。

近づきすぎると離れたくなる。
離れすぎてると近づけなくなる。

人によって違う距離感の適正値。
冷静に適正な距離感を見極めて、ビジネスとプライベートの感覚をブレンドする必要が出てくる。

相手に合わせて加減を調整するために、
表情と言動の観察を怠らないこと。
相手の気持ちに立った心地よいコミュニケーションを心がけること。

こうした距離感の感覚を一歩一歩、積み重ねることが就活の一つの醍醐味なのではないかと思えるようになってきた。

覗く距離感に、正解らしきものは存在する。しかし、それは永遠に答え合わせのない正解なのだろう。

本音と建前の覗き穴

さっきも距離感の話の中で「調整」という言葉を使ったが、就活は距離感を掴むための建前を生み出す連続だ。

自分を相手が求める形に変形していく作業。無論、内定をとるためには自分を曲げる必要も出てくるので、本音で話せることは少なくなってくる。

それでも、出来るだけ素直に、等身大で居たいという自分もいる。というか、そもそも「本音の自分」とは何処にいるのか。等身大を見失うと完全に分からなくなってしまう。

だから、たまには本音で話し合える友人とプライベートで「ぶっちゃけ」を共有する機会は大事だ。そういう時に、自分の本音が垣間見えたりする。

就活は、自分の「本音」が何処にあって、「建前」はどんなものなのかを知るための覗き穴なのかもしれない。

距離感を調整する中で、明瞭になる自分の本音。それを知ることができるだけでも、就活って儲けものなのかもしれない。

そんなことを考えながら、インターン終わりの帰路を歩く。

インターンとは、社会を覗く窓。そこから未来の自分も覗けるし、ときたま過去の自分も覗くことになる。

インターンとは、普段は気付かない社会や自分の存在に気付くことの出来る覗き窓。そう考えると、案外、インターンは悪者ではないのかもしれない。

#日記 #就活

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#山吹note

ライター/イラストレーター山吹誘地のnote。書いたり描いたり撮ったり語ったりと、七転八倒な制作物をマガジンにまとめています。連絡先→ yamaoide@gmail.com 。何卒よろしくお願いします。 (旧名:ずけ)

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日々の新たな発見や教訓を綴った日記。生活の断片を凝縮した呟きの記録。日常イラストは #双六日記 、 筋トレ系は #貯筋生活 、 庭の様子は #庭日記 で更新。
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