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台湾見聞録2018/9/6(新竹の海、沈思黙考の巻)

海外インターン4日目。そろそろ、共に海外インターンをしてきた相方のことも紹介したいと思います。

ちなみに本日の天気はこんな感じ。

今回の海外インターンに参加しているのは自分を含め2名。相方の名前はAさんとしましょう。

Aさんは、海外で働くことに興味があるのに加え、長野県庁の観光課でインターンもするなど県職にも興味があるらしい某県S大に通っている同じ学年の方。

何度か顔を合わせているが、じっくり話すのは今回が初。ということで、空港や車移動や待ち時間などで色々と話をしてきたのですが…

驚くほど話が弾まない。

自分としては、見ず知らずの他人と仲良くすることは今までも多くあったし、それなりに打ち解けてきた経験もあるものの、今回に関しては上手くいかない状態が続いています。

まず、Aさんは地元愛が皆無と言ってよいほどに無く、自分が持っている長野県ネタの引き出しも活用できない!(県職への興味は公務員としての興味とのこと)

そして、イヤホンとスマホを常に携帯しておるため、なかなか話しかけにくい! 

多分、一人が好きなタイプだと推測できるので、適度な距離感で接することを心がけているのですが、海外ということもあり、もしもの時にお互いスムーズな連絡をとれる間柄にはなっておきたいというのが正直なところ…。

という訳で、海外インターンとして「(仲良くしたいけど仲良くできない)異質な他者とのコミュニケーション」についても考える日々を送っています。

中国語が話せない自分と、日本語が話せない台湾人の方とのコミュニケーションも同じ。性格、言語、その他もろもろ。

異質な他者とのコミュニケーション能力は社会で生きていく上で必須。

どうすれば、異なる性格、異なる文化、異なる身体、異なる能力、異なる過去、異なる価値観を持つ人達と一緒に、よりよい将来を創ることができるのだろう。

そんなことを考える新竹の海でした。

今日は生産管理の業務見学ということで、取引先との打ち合わせの同行をさせてもらっています。という訳で新竹市。

海無し県民として台湾の海を見ることが出来たのは非常にテンション上がりました。

ここからはコミュニケーションの話に紐付けながら生産管理と製造業の学びをまとめたいと思います。

製造業において、自社と下請け会社、納品先会社を繋ぐ生産管理の役職は超重要。

納品先(クライアント)からの開発依頼を受け、図面を元に必要な部品を把握。
その部品の種類と数、人員や設備など様々な要因を元にスケジュールを設定。

そして、出来るだけ正確で、安くて、長期的に付き合えて、何よりも納期に間に合うような工場や中小企業を見つけてきて部品を発注。


部品が揃えば、組み立てて納期までに納品先に納入。もし不良品などがあれば何度も何度も修正、組立直す。

当初よりコストが過大にかかれば納品先との価格取引も考えなければいけなくなるし、何よりも納期に間に合わせるには残業必至という場合も出てくる。

そうした中で、部署間や企業間でのコミュニケーションは非常に重要になってきます。

また、管理職の日本人として台湾人の方を扱う際に、上司風を吹かせてるだけでは全く動いてくれないと生産管理課長の方に伺いました。

肩書きではなく、実力で見て、「この人はできる」と思ってもらって初めて上司として信頼を得る。企業間の信頼も、何度も何度も会話を重ねるうちに生まれる努力の賜物だということを肌を通して感じました。


普通の企業でもそうですが、特に国際的なビジネスで必要になるのは「信頼」と「コミュニケーション力」。責任力や雑談力が必要だということも伺いました。

これから先、生きていく職場で自分はどう協力するべき他者/他社コミュニケーションをとっていくのか。考えさせられました。


午後は製造業の組立の研修ということで、実際に簡単なパーツの組立を手作業で行いました。

やはりここでもコミュニケーション力が大事に。どこでどの部品を使って、どのように接合していくのか。

組立業務の方に手取り足取り教えてもらいながら、不器用な手を一生懸命動かしてパーツを作っていきました。


一つ一つでは成り立たないネジやナットが、組織として上手に接合されていくことで、役割として意味を持つ製品になっていく。

例えばテレビや電子レンジ、この文章を映しているスマホやパソコンも、全て、製造業において一つ一つ作られたパーツが上手に組合わさることで、初めて、大きな力を持つ製品になる。

これは組織経営にも同じことが言えると思います。一つ一つのパーツ(ヒトモノカネ情報感情…)が組み合わさって、世の中に価値ある何かをもたらしていく。

それを繋ぎ止める接着剤が「コミュニケーション」なのかもしれません。

その本質を製造業に見た気がしました。

そんなこんなで、今回は台湾で色々と沈思黙考したことをまとめる回となりました。

何はともあれ、知らない自分に出会い、非日常の中で考えを深められる海外インターンの機会に感謝ですね。

最後は、夕食に食べた「サーターアンダギーに激似の唐揚げ」で締めたいと思います。

明日は海外インターン業務最終日。Aくんとも、お互いに最も良い距離感を探しつつ仲良くなりたいと思います。おやすみなさい。




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