やる気はやり始めないと出ない。

高校1年の頃に学年主任の先生が集会で言っていたこの言葉が、いまも心に残っている。重めのプレゼン資料作りや旅行の段取り、部屋の掃除に至るまであらゆる場面で、あの時の先生の言葉は案外的を得ていたなと思うことがある。

やる気は文字通り“何かをやるための気力”なので、できればやる前に湧いてきてくれればありがたいのだけど、どうやらそう都合の良いものではないらしい。

このやる気はやり始めないと出ないという現象は、物理でいう動摩擦係数と静止摩擦係数の関係に似ているなと昔から思っている。なかなか動かないなと思った物体も、いざ動き始めると少し軽く感じる、あれ。

大きな力が必要なのは動き始める瞬間だけ。一度動き出したらあとはそれを動かし続けることは意外と簡単なことだったりする。だから何事もまずは始めること。一旦始めてしまえばやる気が摩擦係数を小さくしてくれるはずだから。

そう思って前から書きたいと思っていた軽いエッセイを始めてみた。ブログには書かない日々のちょっとした雑感や、その時思っていることなどを不定期でとりとめもなく書いていこうと思う。

とりあえず始めるという第1区間は完走したので、明日の自分にバトンを渡して今日はこれでおしまい。案の定、少しやる気が出てきている自分がいる。

今日の1枚

2018年末にタイのピピ島に行った際、島に向かうフェリーから撮影。立体的な雲が美しい1枚。使ったフィルムはKodak Ektar 100。