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【準備期】海苔ってそもそもどうやって出来ているの?


海苔にシーズンはあるの?

我が家でできた海苔

はい!あります!あるんです!
季節を問わず食卓に並ぶ海苔。外食先でも、スーパーでも、ホテルや旅館でも、、様々なシーンで見かけませんか?
特に海苔養殖が盛んな佐賀では、手土産やお中元・お歳暮などでいただくことも多い食品なんですよ!

海苔養殖の期間は9月~3月の約半年間。
残りの半年は、船や機材のメンテナンスや準備にあてます。
そのため、半年間はゆっくり過ごし、残りの半年はほぼ休みなく毎日働くという生活をしてます。

潮の満ち引きとともに、収穫していく海苔養殖。その生産背景を是非覗いてみてください。


【準備期】そもそも海苔はどうやって出来ているの?

ぼくの出勤風景


まだまだ知られていない海苔の生産工程。
妻も結婚するまでワカメのように生えているものだと思っていたようです。

海苔養殖は大きく3つのカテゴリーに分けることが出来ます。
今日はその中でも、特に知られていない”準備期”について。

シーズンが開幕する9月

一面に広がる支柱(竹たて)


海苔を育てるための基盤となる”竹たて”という作業がスタートします。
これは名前のごとく、広大な海に”竹を立てる”という作業です。
現在、素材は竹ではなく強化プラスチックでできた支柱を使用しています。
昔は竹を使っていたそう。その名残が今も残っています。

この支柱、なんと全長8~12メートル!
水深の深さにより、長さを使い分け海に設置していきます。
約一ヶ月続くこの作業。
まだまだ日差しが強い季節なので、みんな真っ黒に日焼けします。
父は日焼け対策に無頓着なので、黒光りするほどの仕上がりよう。。
対策してほしい、、満場一致の家族の想いです。


緊張が走る10月

海苔のたね(胞子を付けた牡蠣殻)
海苔のたね(胞子を付けた牡蠣殻)

10月の中旬になると”種入れ・種付け”という工程に進みます。
海苔の種は、どんな姿をしているか知っていますか?

海苔のたねは、「殻胞子」と呼ばれる、目に見えない小さな小さな胞子です。農作物の種子と違い、乾燥させて保存したりできません。
その胞子を牡蠣殻に宿らせ海に放ちます。

そのために、胞子がきちんと育っているのか、一日に何度も顕微鏡でその成長を確認し、種の成長に合わせ、海水の温度を変えたり、日光に浴びせたりしながら育てていきます。
現在我が家では、弟が主体となってこの工程を管理してくれています。


種入れの様子


一定の大きさに育ったことを確認すると、”種入れ”を行います。
この種入れが、まぁ大変!
胞子が付いた牡蠣殻を、海に放つ網に一つ一つ付けていくという作業。
その数なんと8,000枚!!
海で流れていかないように、網にぶら下げた袋に一つずつ丁寧に入れていきます。家族だけで終わる量ではないので、毎年お手伝いの方に来ていただいています。
とても大変な作業ですが、休憩時間の女子トークが毎度とっても楽しそう。


いよいよ網を海に放つ種付けの日!

海に放たれる網
海面に放たれた胞子を付けた牡蠣殻
支柱に固定した網たち

海に放つ網の長さは一枚あたり36メートル。
約1200枚の網を海に設置します。
この作業を種付けといいます。

この時出番がやってくるのが、9月に立てたあの巨大な支柱達!
支柱に網を吊るし、流されないように固定します。
僕たちも、いよいよシーズンが始まったな!と気合が入るのもこの時期です!


今日の僕のまとめ

ぼくの職場


ざっとここまでが、準備期間です。
意外と知らない方がほとんどではないでしょうか?

身体に直接入れるものだからこそ安心して、また少しでもその背景を想像しながら食べてもらえたら嬉しいです。

次はこの牡蠣殻から育つ海苔の”収穫期”についてお話したいと思います!





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