見出し画像

「福祉プラスのまちづくり コンセプトブック制作ワークショップ vol.3」を開催しました!

文:田辺萌(たなべ・もえ)

2023年12月22日(金)に草加市役所にて「福祉プラスのまちづくり コンセプトブック制作ワークショップ vol.3」を開催しました。これまでのワークショップで1番多くの方に参加いただき、さまざまな角度から「コンセプトブック」に対して自由な意見が飛び交いました。その様子を写真とともにお伝えしていきます。(ぜひ第1回目第2回目も合わせてご覧ください。)

大きな輪をつくり顔合わせ

参加者全員で大きな輪をつくり、近くの方と自己紹介。

まずは参加者全員で輪をつくり、その後近くの方と自己紹介を行いました。第3回目ということで徐々に顔馴染みの方も増えてきて、あまり知らない方を求めて遠くの席へ移動する姿も。今までで1番多くの方に参加していただき、会場には大きな明るい輪が出来上がっていました。

ふくらむフクシ研究所の活動の振り返り
ワークショップは株式会社ここにあるの大森亮平(おおもり・りょうへい)さんの挨拶で始まりました。ふくらむフクシ研究所(以下ふくフク研)はこのワークショップや各イベントを通じて地域での実験をしながら、「福」祉の世界に新しい価値を「膨」らませ、また「含」ませていくための研究・活動をなっています。そんなふくフク研のこれまでの活動報告をしていただきました。

第1回目のワークショップでは「共生社会」とは何か?をみんなで考え、大切にしていきたいことを共有し、第2回では「イベントでこんなことやってみたい!」をあれこれと妄想したり、「こんな冊子/イベントは嫌だ」を提案し合ったりしました。さらに並行して、これから控えている2月24日(土)のふくフク商店街、3月20日(水)のふくフクフェスに向けて中心となって取り組んでいく研究・活動チームも結成されました。それぞれのやってみたいことへのアクションや挑戦も着々と進み、回数を重ねるごとに参加者同士のつながりも緩やかに生まれていっているように感じています。

子どもたちはマイクサポートをしたり、元気に駆け回ったり。 大人たちが意見交換をしている横で、思うままに過ごす姿が印象的でした。

ふくフク研が考えるコンセプトブックのカタチ
これまでのワークショップでは意外と触れられていなかった「そもそもコンセプトブックってなに?」「ふくフク研がつくりたい冊子ってどんなの?」という点も大森さんからお話しをいただきました。参加者同士の会話でもちらほらと「いろんな活動や取り組みが進んでいるのは確かだけど、コンセプトブックについてはよく分からない」などの声が聞かれており、今回はその部分についても丁寧に掘り下げていきました。

一般的にコンセプトブックとは、「1.概念 2.全体を貫く基本的な観点や考え方 3.価値」を伝えるものだそう。ただし、ふくフク研がワークショップを通じてみなさんとつくり上げたいのは「生きた」コンセプトブック。本が完成されることはもちろん大事ですが、なによりもそれまでの過程やみんなで育んでいくことを大切にしたい、といった点を再度確認し合いました。また、ふくフク研の冊子づくりの目的は「『地域共生社会』ってなんだろう?と考えたり、共生社会を実現するためのアクションを起こしたりするきっかけになる」こと。そのために現在は、研究(考えていること)と活動(やってみたいこと)を同時並行に進めている状態です。今回は「ビジュアル」というテーマを置きつつ、「コンセプトブックの在り方」についても考えていきました。

心にささる/心をくすぐられるデザインを探ろう

コンセプトブックについて自由に意見交換を行う参加者のみなさん。

第3回目のワークショップ開催前には、事前に参加者のみなさんから素敵だなと感じるビジュアルのフリーペーパーを共有していただきました。それらを参考にしながら、4人前後で「コンセプトブック」に対する自由な意見交換を行いました。この意見交換では、グループによって話の内容がかなり異なっており、「こんな表紙が良いよね」「どうやったら手に取ってもらえるのかな」「この冊子を通じて、だれになにを伝えたいのだろう」など。各々が感じていたコンセプトブックや活動に対する小さな疑問や「分からなさ」もこの場で掬い上げられたように思います。ビジュアルについては、「目を引いて思わず手に取りたくなるような仕掛けをつくりたい」といった意見が多く上がっていました。

「分からなさ」を共有し、分からないなりの「答え」をつくってみる

さまざまな意見が上がっていく中、あるグループからこんなお話がありました。「自分たちが福祉についてどれだけ考えていても、どこまで行っても分からない事があります。何が正解なのか勉強しても分からない時があります。そんな時に、それを1人で考えるのではなく、『あっちにも分からない人がいるらしいよ』『一緒に考えてみようよ』と、分からなさを共有していきたいです」と。

現在制作中の「『福祉プラスのまちづくり』コンセプトブック」やふくフク研の取り組みも、「地域共生社会」というものも、一体どうなれば正解なのか分からないけれど、分からないなりに答えを出してカタチにしてみる。そのような暫定的に答えを生みだす、挑戦的な作業が重要なのではないかと。参加者のみなさんも真剣な表情で頷きながら聞いており、全員でふくフク研の活動について考えることができたように思います。挑戦する事でぶつかる「正解が分からない難しさ」をみんなで考えてその度に乗り越え、そして見えてくる景色や方向性の変化を楽しんでいけたらと思いました。

各プロジェクトチームに分かれて作戦会議!
ワークショップの後半は、前回結成された「ふくフク商店街チーム」「ふくフクフェスチーム」「ブック&広報チーム」の3つの研究・活動チームに分かれて今後の作戦会議を行いました。チームリーダーを中心に役割分担をしたり具体的に企画を立てたりと、段々と準備が進んできました。また参加者それぞれができることや、やりたいことに挑戦できる場も膨らんでいます。

まずは自分たちが心地の良い距離感と関わり方でいきいきと活動することで、そこから更にワクワク感やつながりが生まれていくのではないかと思います。ワークショップはここで折り返しとなりますが、福祉がどこまでも広がるよう一層楽しんでいきましょう。

今後の予定

ワークショップの詳細や各イベント詳細は「ふくらむフクシ研究所」のFacebookをご覧ください。

▼ワークショップ5回目以降の開催日時
第5回:2/22(木) 19:00-21:00
第6回:3/27(水) 19:00-21:00
会場:草加市高砂コミュニティセンター

▼ふくフク商店街
フクシをテーマに、いつもとはちょっぴり違う商店街を味わえる企画です。声を出せないお店や指示通りに「なりきる」お店があったり、障がいのある方が職業体験しているお店があったり。一見いつもと変わらないけど、なんだかフクシに溢れた景色が広がります。
◉日時:2024年2月24日(土)11:00-15:00
◉場所:草加駅東口周辺エリア(旧道沿道エリア)


▼ふくフクフェスfeat.ミーツ・ザ・福祉
フクシを感じて、膨らませ、障がいがあってもなくても楽しめることを目指したフェスイベントです。飲食ブースや、ステージでのパフォーマンス、障がい者団体等による出店、ワークショップ等の体験コンテンツの実施を予定しています。
◉日時:2024年3月20日(水・祝)11:00-16:00
◉場所:松原団地記念公園(草加市松原3丁目1-1638-6)

\「ふくフクフェス」ボランティアスタッフ募集中!/
ともに楽しみながらフクシを探索し、ふくふくと膨らませ、実験してくれる仲間を募集します。ふくフク研のFacebook投稿「ボランティアスタッフ募集のお知らせ」あるいは、下記の申し込みフォームに記載されている詳細をご確認の上、ぜひ申し込みをよろしくお願いします。(締め切り:2024年2月29日)
https://forms.gle/WvYED5hhkjoNpD2KA


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?