現在の社会保障制度はより格差を生み出す

再分配の話をすると「貧困者を救う」ためのように受け取られがちであるが、実は貧富の差が広がるほど貧しい人だけでなく豊かな人までもが幸福感を失う事が分かっている。

経済学者のリチャード・ウィルキンソンと
疫学者のケイト・ピケット
による「平等社会」によれば社会の経済的不平等が高まるほど
豊かな人も気分が塞いだり疑い深くなったり、その他無数の社会的問題を背負いやすくなるという。

日本をはじめとする先進国では格差が「適切」な範囲をはるかに上回っているのが現状である。


このような格差の問題を解消する為に
ニーズ対応型の社会保証制度が適していると考える人も多い。
しかし、社会保障制度をより複雑にしていく事は
格差解消に対してあまり有効ではない&余計なコストがかかる
という問題がある

年金の一元化を含む年金制度の改革は10年以上も前から重要課題とされていたのに、実際には
「年金掛け金の増額」と「支給開始年齢の引き上げ」
という保証を薄くする方向だけである。

現在の社会保障制度は、むしろ格差と貧困を拡大している原因にすらなっている。

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