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「ぼくらの未来をつくる仕事」 を読んで その1

パニック障害と診断された嫁が遂に退職という流れになり、嫁が実家強制送還されそうな流れになりつつあるわが家庭。
世間では熱中症や「西日本災害での募金行為を売名」などということで騒がれていますが。今回はまだ読み始めの一冊をご紹介。


ぼくらの未来をつくる仕事」豊田剛一郎(かんき出版)

この本の冒頭の


脳出血で倒れたおばあちゃんは4時間に及ぶ緊急手術の末に助かったが、長期入院。以前のような元気な姿には戻れず、あなたは考える。
「はたして手術をしたことは良かった事なのだろうか」

「手術をした事は良かったかどうか」
この問いに、もちろん正解はない。
良い悪いも、幸せ不幸せも、絶対的なものではなく相対的なものだから。


この冒頭を読んで私は、末期の肺ガンで最後まで苦しんで亡くなったおじいちゃんの姿が脳裏に蘇った。

冷たいアイスクリームが食べたい。
そんなささやかな最後の願いも叶わずに死んでいった祖父に対して
「幸せな死に方だったのだろうか」
「アイスくらい、最後に食べさせてあげたかった」
父と母の言葉が涙で震えていたのを覚えている。

「医療の目的とは」
答えのない問いに対して、自分なりの答えが見つけ出せそうな
見つけ出せなくても、何か手がかりがつかめそうな
そんな良書


「ぼくらの未来をつくる仕事」豊田剛一郎(かんき出版)
ちゃんと読んで、いつか作者と、本の存在を教えてくれた人に感謝の言葉を伝えたい(今涙で本を読める状況ではなくなった)

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