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「最高の休息法」を読んで 4 デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)とは

人間の脳の重さは体重の約2%、と言われています。
では、脳はどれくらいのエネルギーを消費しているのか。それは1日の全エネルギーの20%程度だといわれています。

重さはたった2%なのに20%ものエネルギーを使う!
それが私たち人間の脳なのです。

なぜこんなにもたくさんのエネルギーを使うのか。
これには諸説ありますが、米ワシントン大学セントルイス校の神経学者マーカス・レイクル教授が提唱したデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の存在が大きいのではないかといわれています。

DMNとは内側前頭前野(ないそくぜんとうぜんや)、後帯状皮質(こうたいじょうひしつ)、下頭頂小葉(かとうちょうしょうよう)など、複数の脳部位から構成される脳回路です。

この部分は脳が意識的な活動をしていないときにも働く役割を担っています。
自動車のアイドリングのようなもの、と説明すれば分かりやすいでしょうか。人間の脳は常にエンジンがかかりっぱなしで、止まることのない器官なのです(というか止まってしまっては、死んでしまいます)

驚くのは、このDMNのエネルギー消費量が、脳全体の消費エネルギーの60~80%を占めるといわれていることです。

つまり何かに集中することなく、ただぼーっとしているだけでも、このDMNが過剰に働いていれば、どんどん脳は燃料を消費していくのです。

逆に、何か意識的な作業をするにしても、追加で必要になるエネルギーは5%ほどだそうなので、いかにDMNが食いしん坊な脳回路なのか、という事がわかります。
(意識的に脳を使っても、たいしてエネルギーを消費しないというのも結構ショックですけど)

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