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夢をかなえるカモ! -師匠はまさかの鴨!?-(仮)その1 (夢をかなえるゾウ風小説)

この小説について&前挨拶


簡単な挨拶とあらすじ説明、目を通していただきありがとうございます
まだ設定が不十分かも(鴨)しれませんが
自分をモデルに、半分実体験、半分フィクションで楽しく書けたらなと思っております。
鴨頭嘉人さんの教えを伝えるというよりは承認の世界を目指している鴨が主人公のひねくれた心を
じわりじわりと素直な心にするサクセスストーリー的なのを予定しております。
応援やアドバイスなど(鴨頭さんのこの動画を参考にこういうエピソードどう?的な)の反響があればあるほど頑張れると思いますが、
文章が肌に合わなかったらごめんなさい。
後、最後の教えが若干グダグダですが、正式に執筆するようになったら本編加筆修正を頑張りたいと思います。 スキやフォローが励みになります。どうぞよろしくお願いします。

第一グ話(グワァ) 他人を否定するべからず

某月某日 (ファミレス接客業)休憩中


部屋の中には、四人ほど座れるテーブルとロッカーと、出窓に小さく透明なガラス戸があった。
今日も気持ちが今一のまま終わろうとしている、きっとそう終わるのだろう。
だからといって仕事がある日は、気分転換(少し離れた大きいゲームセンター)にはいけないし、
そして、どこかもやもやした気持ちのせいで、創作も頑張れそうにない気がした。
(休憩は、後何分だっけ?)
スマホの時間と一瞬にらめっこする。
表示された時間は18時45分で休憩終わりまで少し時間があった。
大手動画サイトYouTubeにて動画を見ようと、スマホの画面のYouTubeのアイコンをタップする。
チャンネル登録リストからの新着動画を見終わり、残り時間は後数分
関連動画リストには、その時間でもおつりが出る程短い動画があった。
(これもチェックしようかな)
お恥ずかしながら底辺YouTuberで動画を百本以上投稿している。
しかし、編集技術が今一歩と、SEO対策やタグ付けなどが原因で再生数もチャンネル数もまだ2桁だ。
そして、イヤホンから、初見チャンネルの動画の音が流れる。
『おはこんばんち、皆さんいかがお過ごしですか?……ッツ……今日はね、……ッツ……』
「ノイズうるさっ!」
 思わず口に出す、それほど不快に感じたのだろうか?、動画を閉じる前に低評価を押してからチャンネル登録数を見る。
〇〇チャンネル 4528人 そしてしれっとYouTube広告もついていた。
※チャンネル登録者1000人以上で12カ月間の再生4000時間以上を満たさないとつかない。
 なぜそうなったかは諸説あるが、一部は違法アップロード者に収益化させないための目的もあるという。
(嗚呼っ! こんなチャンネルなのになんで人気なん? 自分の動画の方がマシやん!)
 そう思いつつも、そのチャンネルの動画タイトルやサムネ、再生数などをチェックする。
 何一つ勝っている要素はなく、そして、どこからかむなしい気持ちがこみ上げてきた。
 こみ上げる感情の中には、自分は無能だ、とか無価値だ、という気持ちがあった。
「ハァー……」
 窓にぼんやり映った自分を見ながら大きなため息をつく。
 その時にガラスの外から
「クァッ!」
 と少し獣の鳴き声じみた声が聞こえた気がした。
「んっ?」
 出窓にそっと手をつきガラス戸を覗き込もうとしたその時だった。
「ごめーん、お客さん混んだからちょっとお願ーいっ!」
「あっ、はい!」
『クァッ!』と聞こえたのは空耳だったのだろうか?
 そんな自問自答よりも、今職場で急を要している事態に少しだけやる気に満ちた仕事モードに切り替わりながら、
 僕は休憩室を後にした。

……2時間経って、仕事が終わり、何事もなく帰るため駐車場に向かう。
向かいながら、胸元までのフェンス越しの向こう側に古い水色の軽自動車の前を通り過ぎながらバッグから鍵を取り出し、リモコンを押してその車の鍵を開ける。
『カチャッ!』
車からわずかな音が漏れ、車の正面のライトが瞬きをするかのように3度、点滅した。
「クワッ!」
「んっ?……(アヒル?それともカルガモの声?)」
たまたま最近みていたYouTubeのアヒルの動画の音声が脳内に流れた。
それに凄く似ていたと思う。というより、アヒルとカルガモ、どういう鳴き声の違いだっただろうか?
「クワクワッ!」
 徐々に近づくアヒルかカルガモの声?に対し、ぺたぺたと足音が聞こえそうなイメージを想像していた。
 そこには、全長30cmぐらいの小柄なカルガモらしきものがいた。
 水辺から少し離れているのにどうしてこんな所に?誰かが飼っていたとか?だとしたら飼い主は?
 辺りをきょろきょろ見渡す、飼ってみたい欲求はあるが、親鳥や飼い主がいるかもしれない。
 最低限この子の幸せ最優先で行きたい、そう思ったのだが。
「クワックワッ(おい、ひよっこ!)」
 ……あれ? 鳴き声と同時にそれとは別の声が二重に聞こえた。しっかり聞き取れた。
 でも耳を疑うしかない。
「あれ?……」
 辺りを見渡すと、当然誰もいない。
「クワクワッ(どこ見てんだ? オレだよ、オレ!鴨!)」
「う、うわわわ……喋った……!?」
「クワクワッ(喋ったというかお前の耳を通して心とリンクしただけだ)」
 そして、『クワクワ』と時に、『グワッ』交じりで状況を説明された。
 鳴き声を省略させてもらうと言われたことは以下の通りだ。
『まだまだ醜いひよっこの人間よ、それでもお前は夢を見るのだろう?挫折しても夢を見るのだろう?
 特に頑張れてないけど、頑張れてないことを嫌に感じても、まだ見ぬ未来に期待を抱き続けるのだろう?』
『夢は叶えたいか? 幸せになりたいか?』
 僕は夢を見ている気分だった。ただ、それでも浸っていたいと思っていた。
 目の前に先生が表れて指導してくれることを。
『おいっ、ひよっこ、オレのご主人になってオレの世話をしろ!オレが……』
「喜んで……」
 言葉を先読みし、言葉を待たずに、優しくそっと抱きかかえた。
 夢の間だけだろうか? この記憶だけは、目が覚めても儚く溶けないことを願いたい。
「……ぉ?ぉぅ? 決断力があるってのは見込みがあるな、とりあえず、近くのスーパーで小松菜買え!おなか減った」
「鳥のフードも一応買っとこうか?」
「うーむ? 食ったことないが食ってみよう それじゃ宜しくな、ひよっこ改めご主人!」
「はい、よろしくお願いします、えー……えーと先生」
 鴨をそっと放し、車の後部座席を開け、手荷物を置いてから、四角く薄い座布団をとる。
 その座布団を助手席に引いてから、そっとドアを開ける。
「どうぞ!」
「ご苦労!」
 乗ったのを見届けて、運転席へ回り、入る。
 ふと、手の匂いを嗅ぐ、独特の獣臭が漂う。
「ん? どうした? 臭いか? 風呂入るから今は我慢してくれよ」
「……リアルだ……匂いも手触りも……」
 そして、僕は鴨へ手を伸ばし、そっと頭を撫でる。
「んっ? おっ、おぃ! そういうのはいっちょ前に世話してから……あ、……うん……続けて」
 頭を優しくなでる、凄く気持ちよさそうに目を閉じている。顎もそっと触る。
「んっ……ぉー……お前上手だな、毎日頼むな!」
「……喜んで、でもこれって現実ですよね? 夢じゃなくて?」
「ん? 嗚呼、お前は俺の声が聞こえるだけだろう?俺なんか、人間だったような記憶ととある一つの事しか今は記憶がないからな」
「あー…… もしかして、事故って魂が鳥に転生したとか?」
「かもな、かもだけに!」
 翼まで使い、ドヤッとだしゃれをいう鴨。
 普通ならしらけているのだろうけども
「おっ、おぃ、なんだ!?今俺の体臭いぞ」
「あぁーーーめっちゃ可愛い、よろしくお願いするね、鴨の先生!」
「ぉ、ぉぅ、任せろ、あ、とりあえず、小松菜喰いたいから早くな!」
「了解です!」
 そして、車で1分半程の距離のスーパーに到着する最中に少し状況を伝えられた。

1.記憶は殆どないということ
2.恐らく会話できる人間は一人だけだということ、ついでに少しだけ感情がリンクしているということ(鴨は受信専門)
3.なぜか本能で選んだとのこと
4.成功者にし、人生を豊かにしてやる。とのこと
5.そのためには、否定癖を減らし、自らが承認の世界の住人になり、ついでにその世界を広めることだった。

 ちょうどスーパーについた頃、鴨さんの事情説明は終わった。

「……否定癖? 自分は、人の意見は尊重しているし、何より争いごとは嫌いで人を殴ったことすら……」
「いやいや、さっきしとったやん、ノイズがうるさいからって理由で」
「あっ、嗚呼……そういえば……」
 感情が一方通行でリンクしているのはどうやら本当らしく、でもそれは逃げ道がないし、
 言葉足らずなのもあるので指導を受ける分には凄くいい環境なのかもしれないと思った。
「ご主人、気づいとらん? 人にした評価って自分に返ってくるんやで?」
「評価が自分に返ってくる?」
「んー、例えばあれや、えーと……メールで誰かを怒った時、心がもやもやせん?」
「あー、それはあるかも」
「それとおんなじや、さっきもなんか心の調子が今一やったみたいやけど、それは、妬みと否定でそれが自分に返ってきたんやと思うよ?」
「な、なるほど……」
「よっしゃ、小松菜買って貰う前にとっておきのおまじない教えてやるわ」
「おまじない?」
「イラッときたりモヤッときたらまず真っ先に、『良いねっ!』や声に出してもいいと思うで」

「えっと、意味が分からないです、イラついてるのに相手のことを認める? あ、それが承認の世界?」
「せやせや、価値観って育ってきた環境で違う訳やから、それに、低評価しちゃった動画作った人の立場にたってみ? というか今一度みてみぃー?」
「……あっ、はい」
 そう言われ、スマホアプリのYouTubeの履歴から、低評価をしてしまった動画を再生する。
 そこには、全く同じ動画なのに、何故かこっちも元気を分けてもらえる光景があった。
『おはこんばんち、皆さんいかがお過ごしですか?……ッツ……今日はね、……ッツ、リクエストにもあった、アレやっちゃおうと思います!……ッツ!』
 ノイズは気に障るが、凄く楽しそうに動画の中という作品で満面の笑顔や喜びや幸せを伝える顔があった。
 低評価をそっとタップし、低評価を取り消してから、チャンネル登録をしてから、動画概要欄を見た。

※PCが不調になってしまってノイズ交じりでご了承下さい、修理出すので1週間お休みする代わりに、次の動画はいつも通り万全です!
……などと前挨拶がかかれていた。

 動画には、高評価88 低評価 4 となっていた。少なくとも自分の何倍もファンがいるチャンネルで、
 そして頑張って投稿しているのだろうという気持ちが分かり、低評価を押してしまったことを申し訳なく思った。

 涙は出なかったが、気づけたことと、その人の頑張りに心は凄く感動していた。
 気が付けば笑みになっていたのを制すように
「ほな、小松菜買ってな、そいで、これからよろしゅーに!」
「はい、先生」
 記憶が一部欠如した魂が鴨へ転生し、それが僕の心とリンクした。
 仲間や師匠、それは、僕が何よりも望んだものだった。 今なら、人間の無限の可能性も信じれる、そんな気がした。


鴨の教え1


 否定や妬みは、自分に返ってくるものである。 だったらそれ(作品)を認めたり喜んだりしたら、それも返ってくる。
勿論、完全交じりっけ無しの100%の承認の世界は難しい、でも例外の中にも物語や動機はある。
自分を認められないのなら、まずは他者から認めていこう、きっと強く歩きだせる日がすぐにくるはずだ

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