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内定のない就活生に今やってほしいこと/就職浪人をしようかと思っているあなたへ②

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まだまだ仲間は多い!

マイナビの調査によれば、7月末の時点で80%以上の就活生が内定を持っている状況なのだという。内定獲得者のうちでも、2割弱はまだ就活を継続しているようだが、それでも6割以上の就活生は就活をすでに終えてしまったということになる。

80%以上が内定を獲得している中、まだ内定がない人は焦っているはずだ。当然だ。周りではほとんどの友人が内定をもらっていて、そろそろ卒業旅行の計画を立てようとしていたりするかもしれない。僕だって就活生のころには、ただひとり内定がない状況に焦って、困り果てていた。

ただ、実はまだ、そこまで焦る状況ではない。見方を変えれば、まだ20%近くの就活生が内定を持っていないとも言えるからだ。たった20%、と思うかもしれないが、就活生は毎年80万人程度といわれているから、7月末時点でその5分の1、つまり16万人もまだ内定がない状況なのだ。さらにそこに内定を持っていて就活を継続している就活生も加えると、日本全国で20万人以上が就活を続けているということになる。調査から時間がたっているから少し数は変動しているだろうが、それでも10数万人ががまだ就活をしているはずだ。どうだろうか、思ったより同じ境遇の人は多くないだろうか。

そして幸いなことに、今は就活生にとって売り手市場だ。企業もだまだ採用活動をしている。

とはいえ、たしかに就職をするための時間やチャンスはこれから減っていくことになるのも事実だ。現に、応募できる企業の数はずいぶん減ったと感じているはずだ。しかも、内定のない就活生のほとんどは、これまで散々就活で苦労してきた人たちだろう。このまま続けて大丈夫だろうか、これまでたくさん不合格になってきたのに、と心配にもなるのも当然だ。だから、そんな就活生に、今してもらいたいことをこの記事では書いていこうと思う。

内定がない人の現在地

はじめに書いておくが、僕も就活では苦労した。何十社と応募したが、結局秋口まで内定をもらうことはできなかった(しかもその頃は3年生の12月から就活がはじまったのだ)。とはいえ、そんな落第就活生みたいな僕にだって、内定をだしてくれた企業はあった。だから、まだ悲観する必要はまったくない。後述するように、きっとあなたに内定をだしてくれる企業はあるはずだ。

かつての僕のように、真面目に就活をしてきたのに今でも内定がないという人は、率直に言って「企業から評価されにくいタイプの人」だ。その理由はそれぞれだろうが、これは内定のない就活生にとってまぎれもない事実だ。1社や2社落ちただけなら、運が悪かったということもあるかもしれない。けれど、何社も落ちているのであれば、それはやはりそういうことなのだ。

とはいえ、評価されにくいのはあくまで(いままで受けてきた)企業からだけ、ということは理解しておいてほしい。就活がうまくいかないと自己評価が落ちてしまいがちだが、企業に評価されないからといって人として魅力がないわけでも、周りから必要とされないわけでもない。自己評価を下げるのは、自分の人生にも、就活にも良いことではないので、まずは前を向いてほしい。ただ、今後の行動を決めるためにも、評価されにくいタイプなのだということはしっかりと認識してほしいのだ。

内定がない就活生の盲点!

この時期になると、就活生から相談を受けることが多くなる。知人や親類の就活生(ときにはその親)から、就活がうまくいかないのですがどうしたらいいでしょう、という相談を受けるのだ。

相談してきた就活生の話を聞くと、たいてい真面目で、就活もしっかりやっていることが多い。活動量も多いし、情報もたくさん集めようとしていて、やれることはとにかくやってみているという人が大半だ。

ただ、そんな真面目な就活生たちでも、たいていの人がやっていないことがある。意外かもしれないが、それは応募企業の幅を拡げることだ。内定をなんとか獲得しようとあらゆることをやってみているというのに、応募先は十分に拡げていないのだ。これは就活生にとって、案外盲点になっていることが多い。

今、内定のない就活生が真っ先にするべきことは、応募企業の幅を広げることだ。自分自身の現在地を思い出してほしいのだが、(真面目に就活をしてきたのに)ここまで内定がないということは、これまで応募してきた業界・職種ではなかなか評価されない、ということだ。受け入れがたいかもしれないが、その志望業界や職種で内定を獲得するのは、今のあなたではなかなか難しい。だから、思い切って応募企業や職種をガラッと変えてしまった方がいい

もちろん、春からひとつの業界・職種だけを受けてきたという就活生は少ない。志望企業郡や職種は変遷してきている。ただ、変遷する中でも、応募する業界・職種はある程度偏っていることが多いように思う。たとえば業界ならメーカー系、商社系、IT系といった範囲に、職種なら営業系、開発系といった範囲に限定されているのだ。原則として、似た業界・職種では、似た人材が評価されやすい。だから、そういった狭い範囲で(もしくはその周辺)で志望企業郡や職種が変化してきたとしても、それは勝負の場所はあまり変わったことにならない

もしかすると活動量がかなり多く、もうほとんどの業界・職種に応募したよ、と考えている人も中にはいるかもしれない。ただ、少し振り返ってほしい。たとえば、事務系志望の人なら、販売や接客、SEなどは応募してみただろうか。技術系の人なら保守業務などは応募してみただろうか。これだけの業種と職種がある中で、半年足らずですべて応募しきるのはかなり難しい。だから、どんな人でもまだ応募していない業界や職種があるはずだ。

経験からはっきり言えるが、きちんと大学が卒業できる人、そして真面目に就活をしてきたような人であれば、全ての業界・職種で評価されないということはまずありえない。就活生が多種多様なように、企業だって多種多様だ。まだ応募していない業界や職種には、きっとあなたを評価する企業があるはずだ。だから今は、真っ先に応募先を拡げてほしい。

新卒では就職先より就職するかどうか!

こういう話をすると、鋭い就活生にはこんな質問をされることがある。

「そんなになりふり構わず応募しても、自分の志望する業界・職種でなければ、やりがいもなく苦しい思いをするんじゃないですか」
「やりがいがなければすぐにやめることになるし、やっぱりきちんと自分がやりたい業界・職種で就職すべきですよ」

その通りだ。たしかに、自分がやりたくない仕事をするのは苦しい。そしてたいてい長くは続かない。だから、”最終的には”本当の自分の志望業界・職種に就職すべきだ。

ただ、前提として、僕は就活生は年内に内定を獲得すべきだと考えている。その理由は、第一に前回の記事に書いた通り就職浪人生は就活で不利になるから、そして第二に社会人になってからも転職ができるからだ。
※就職浪人生が不利になる理由は前回の記事(就職浪人をするべきじゃない理由/就職浪人をしようかと思っているあなたへ①)を読んでほしい。

新卒で入った会社で希望する職に就けなかったとしても、それは長い社会人人生の数年間だけのことに過ぎない(ことにできる)。新卒で就職してしばらくしてからでも、もう一度希望の業界・職種に挑戦することは十分可能だ。

就活生の話を聞いていると、新卒で入った企業に長く(できれば一生)勤めようとしている人が多いように思う。もちろん、そういうキャリアも良いが、別にたくさんの企業に勤めることが悪いことではまったくない。新卒の就活期間はもう短くなり、これからチャンスはどんどん減っていこうとしている。だから、まずは自分の志望業界に固執せず、妥協してでも就職して、将来的に本当の志望企業(職種)への就職を目指すべきだ。

ちなみに、新卒と転職の就活は全く違うものだ。だから、新卒の就活が苦手でも転職の就活はうまくいったという人はよくいるし、かく言う僕だってそうだった。だから、新卒で就活が苦手だったからといって、転職が難しいということも考えなくていい。また、若手のうちならば、他業種・他職種への転職も比較的難しくない。新卒した入社できちんと活躍し、必要であれば資格などの勉強もして、きちんと転職活動をすればきっと本来の志望企業や職種に就職できるはずだ。

応募の幅を拡げたら(おまけ)

ここからは番外編だ。応募幅を拡げたら、あとはまた一生懸命に就活をするだけなのだが、今の時期に、内定のない就活生に注意してほしいことを書いておく。

それは、自己評価の低下だ。すでに書いたが、就活が長引くと、知らず知らずのうちに自己評価が下がってしまっていることがある。ただ、そうなると採用選考での印象もわるくなりがちで、ますます就活が苦しくなっていくことになってしまう。だから、今自信がなくなっている就活生は、まず自己評価を上げることが大事だ。

自己評価を上げるには、家族や友人にたくさんほめてもらうという方法がいい。実はこれは、僕が過去にやってみた方法だ。馬鹿らしいようだが、騙されたと思ってやってみてほしい。自信を自分自身で取り戻すのは、案外難しいものだ。ただ、人に褒めてもらうと意外とすんなり取り戻せたりする。しかも、この方法だと自分が意識していなかった良いところを見つけ出すことだってあるから、一石二鳥だ。

繰り返すが、全ての会社で評価されない人なんていない。だから、自分に自信を取り戻したら、いろんな企業にトライしてみてほしい。そうすれば、少し時間はかかっても、かつての僕のようにふと内定を出してくれる企業に出会えたりするはずだ。

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フクシマタイキ

千葉大学卒業/人事として年間約200名を採用/就活が苦手で学生時代には書類選考で70社以上落ちる。なんとか入社した会社で採用担当となり、転職を経て、現在は外資系メーカーで人事担当。就活が得意な人ばかりが就活情報を発信していることに違和感を覚え、苦手な人の目線で情報発信している。
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