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【振り返り】2024年春の沖縄キャンプについて


お久しぶりです。
僕自身12回目となる、春季キャンプを振り返ります。
アメリカ行きから始まった今回のシーズンオフ、いろいろな思いを持ってキャンプインし、たくさんのことを試しました。

そのうち、ほんの一部ですが、3点に絞って今回は書かせてもらいます。

自分で読むのがメンドウだ、って人に向けて動画にもしてます。
聞き流してもらえれば嬉しいです。

16連投

キャンプイン初日から、休みを挟んで16日連続でブルペン入りしました。
2019年から先発に転向しているので、これだけたくさんブルペン入りしたのは6年ぶりということになりますね。
最終日まで入り続けることを目標にしましたが、途中で身体と相談して調整に入ることにしました。

どうしてそんなことをしたかというと、1月までにつくってきたフィジカル面の成長を、マウンドで表現するためには何が必要かを試行錯誤するためです。
スクワットを200キロあげられるようになっても、マウンドでそれを活かせなかったらもったいないですからね。
Treadのコーチとも連絡を取り合いながら、体現したい動きに近づけるように感覚を磨いていきました。

Treadにいるとき、傾斜でメディシンボールスローをしたりプライオボールを投げたりしてました。
つまり、ブルペンに入ったのは週に2回でしたが、毎日傾斜で何かしら練習はしてたってことです。
Treadと同じ環境を沖縄で再現するのは無理だと思いました。だったら毎日ブルペンに入り、強度と量をコントロールしながら傾斜での感覚をもっと磨いていこうと考えたんです。

その中で大切にしていた考え方があって、それは「どんな状況でも80点」というものです。
チーム全体のメニューがあったり、連日ブルペンに入って身体がキツくなったり、雨や風でコンディションがあまりよくなかったり、いろんな要因のせいで毎日同じ調子というわけにはいきません。
それでも80点は取れると思うし、そのためには何が必要か、何を外してはいけないのか、考えるようになりました。

実はこの考えもTreadのコーチに教えてもらったんですよね。
「100点を取ろうと頑張ることよりも、どんな状況でも80点を取れることの方が大切だ」と言ってもらいました。
ついつい100点を求め、完璧主義になってしまう自分には、とても刺さるアドバイスだったなと思います。

もちろん、人によって評価基準や優先順位が違うので、80点ってのも結局は自己評価なんですけどね。

新フォーム?

ランナー無しの時の投げ方を、ワインドアップ気味で投げるようにしてます、今のところは。

ワインドアップ気味のフォーム

実は昨年の1月にも少しの間試した投げ方で、バイメカの数値的には、パワーのつくり方や伝達の良い投げ方だったんですよね。
ただ、そのときはコントロールの乱れがすごかったのでお蔵入りしました。

あれから1年近く経ち、今年のキャンプに入る前に訪れたネクストベースアスリートラボで、再び例のフォームの話になり、「今なら去年より形にできるかもしれない」と思ったので2月に試すことにしたんです。
MLBのピッチャーの投げ方を参考にはしてますが、この構えはTreadで教わったことではありません。
彼らから今、指導されているのはリードレッグ(左足)のみです。

元々、このフォームは「頑張らなくてもスムーズに移動できる重心の位置を調整したい」と思って試したものです。
ニートップのとき、重心をどこまでキャッチャー方向にズラせば移動がスムーズになるんだろうかと考えています。

ただある日、ブルペンで投げてたらスコアラーの方から「それバッター打ちづらいかもね」って言ってもらえました
その声もあり、メカニック的に良くてもバッターにとって打ちやすいフォームでは意味がないので、シート形式で思い切って試してみたという経緯です。

シートで投げ、バッターに聞いた感じだと「タイミング的に気持ち悪い」と言ってくれる人もいるので、これからも擦り合わせは続けていきたいですね。

重心と言っても、モーションキャプチャーで測定しているわけではなく、感覚的なイメージの話です。
逆に「重心をあと5センチずらしてもいい」ってアドバイスもらったところで僕には体現する自信がありません笑
映像やトラックマンでデータは撮るものの、結局最後は感覚なんだろうなと思います。

「これでいい」マインド

このキャンプ、ベテラン枠というかおじさん枠というかわかりませんが、ソブさん、翔さん、松葉、福らと練習する時間が長かったです。
ちなみにロッカーはソブさんや松葉と一緒で、近くには大島さん、翔平、周平がいました。

みんな実績ある選手ですが、面白いくらいみんな違う調整、違うトレーニングをしてました。
ウェイトメインなのか、体幹メインなのか、ブルペンメインなのか、それは朝やるのか午後にやるのか…など。

話をしてて参考になるなーとも思いつつ、それ以上にもっと感じたことがあり、それがどの選手ももっている「これでいい」というマインドでした。
他の人が何をしてるか、どんなプレーをしてるかは気にせず「俺は、今このやり方でやってるから大丈夫」みたいに考えてるように見えました。

「何をしてるか」より「どんな気持ちでしてるか」の方が大切だと改めて感じています。
現在地と目的地がハッキリしてはじめて「どうやって行くか」という道筋が出てくるのと同じで、今の自分となりたい自分がハッキリしてる人ほど、やってることに熱量があり、自信をもっていると思います。

同じ練習でも、周りに言われるがままただメニューをこなしてる人と、「このメニューを通して理想の自分に近づくんだ」と思いながら取り組む人に差が出るのは当然です。
(ただ、言われるがままメニューをこなした結果、とても成長した経験もあるから面白いと思います。)

僕もアメリカに行って、たくさんの人と会って学び、今年はこれを目指すと決めたものがあります。
それをブラさずに秋まで過ごすことが、今年の最低条件です。

2月と比べると3月の方が、結果などの雑音がより多くなります。
また1つ、修行ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
また振り返りnoteは継続したいと思ってるので、コメント等いただけると参考になって嬉しいです。
頑張ります、BEAST!!


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