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有馬記念 回顧


傾向と対策というのがあまり通じなかった有馬記念。
競馬はデータだ!とは言うけどデータ外のことが起こるのもまた競馬。
データはあくまで傾向を読み解くもので、一番使ってはいけないのが消去法。
今回はその消去法にハマった人は多かったと思う。
昔に比べて秋3戦目は良くない、大外枠は死に枠、内枠もなかなかつらい。

総括


武豊ってすげーなー!さすがダービー馬だドウデュースというのが今回の結果であり、ルメール上手いなぁ二冠牝馬だもんねスターズオンアース、やっぱり腹を決めた逃げを打てばタイトルホルダーは強いし和夫はペース配分がうまい。

三歳馬


一方、ダービー馬と皐月賞馬、牝馬GI上位馬の3歳勢はちょっとさみしい結果となった。
最先着は○タスティエーラの6着。世界の名手ムーアが「道中スローペースになったところで馬群の中に入ってしまい、最終コーナから直線でいい脚を使えなかった」
これはタイトルホルダーの横山和生が1000m通過60secという2500mの割にはハイペースを思わせるラップを刻み、それを警戒した後ろの集団が遅くなったことが原因だろう。2000m通過が121secくらいなので終始速めではあったが幻惑されたと言ってもいい。土曜の競馬を見ても分かる通り、非常に時計の出やすい馬場状態だったことを利点に取った横山和生の好騎乗だ。
ちなみに土曜のグレイトフルステークス(3勝クラス)のタイムは2.32.0。これは昨年の有馬記念より速いタイムで一昨年の有馬と同タイム、過去10年でこのタイムを超えているのはリスグラシューが勝利したときの2019年2.30.5しかない。
こういったペースに惑わされない、自分で勝負どころを決められるのが武豊であり、ルメールなんだろう。トリッキーな中山2500mは一朝一夕にしてならずか。
ソールオリエンスは川田を乗せたことが敗因かもしれない。
川田はなぜか秋の古馬王道戦線は弱い。
秋の古馬GIはスプリンターズSとチャンピオンズカップしか制覇していない。
ハーパーは牝馬王道の路線を通ってきたがライラックの着順なども見ると牝馬限定戦のレベル自体があまり高くないのかもしれない。
今年の三歳は経験が少なかったという感じもする。

買った馬


◎ジャスティンパレスも和夫に幻惑された形、横山兄弟は兄に分があったということかも。
豊の後を追うように3コーナーで上がっていったがそこについていける脚がなかった。その分他の馬のスパートに巻き込まれ外を回った。4着なので力は見せたが・・・。

アイアンバローズは週中に「自分の形を作らなければ正気はないので途中から奪ってでもハナに行く」と堂々の逃げ宣言は三味線だった。結果的にタイトルホルダーを潰しに行くくらいの逃げを打てば分けの分からない惨敗をすることもなかったのでは??
上村師の判断なのか鞍上石橋の判断なのかは分からないが、初めから勝負を捨てていたようにしか見えない。

スルーセブンシーズ、池添は「なかなかハミが抜けなかったです」を連呼している辺りなかなかハミが抜けなかったんでしょう。
2500はたしかに少し長い気もしますね。
道悪気味のほうが集中して走れる気もします。
もう5歳、来年の三月で引退ですね。

さて木曜日にはホープフルSで、金曜日には東京大賞典です。
しっかり当てて良い正月を迎えましょう。

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