チャットツールのメッセージ削除機能の追加について
Facebookの「Messenger」に送信取り消し機能追加のニュース。
最近、チャットアプリやTwitterなどの投稿編集ができる機能が一気に増えている気がしている。これまでLINEといえば一度送ったメッセージは、編集・削除できなかったり、Twitterも誤字脱字があったとしても編集はできなかった。
しかし、LINE・Twitter・Messengerまでメッセージ削除機能を追加するという発表をされている。
なぜ最近メッセージ削除機能が多いのか
理由としてあげられるのは、編集できないというハードルがトークの活発性を失わせコミュニティの熱量に関係してきたからだと思っている。
”編集、削除できない=下手な失敗”はできないという考えが、利用者の心理面にはたらき、どれだけ簡単な文面であっても即答できなかったりすることが増加した。またスペルチェックやニュアンスの確認など考える手間がかかることも増えた。
その手間を無くすために、削除機能は実装され始めていると考えたりしている。
チャットアプリ創世期は、まだまだチャットで会話するというよりも実際に会話するという場面が多く、会話もスピード感があるものではなかった。
しかし、「社内での会話は全部チャット」という会社や「友達との会話はもちろんチャットでスピーディーに」という人たちばかりになった。ローンチ当初にイメージされていたユーザーの姿よりも、想像を超えて早くチャット文化が成熟していった。
そして、いじめやコンプライアンスの問題も削除機能の理由に内包される。
編集できないが故に、誤った情報発信や社外秘情報などの漏洩などが起きたことも容易に想像できる。多くのユーザーを抱えるプラットフォームとしての責任を果たすという意味でも、大きな選択をしているのだと思う。
デメリットの反面、シンプルで使いやすく尖っているサービスと思っていた他サービスも機能の変更を余儀なくされるのはあまり望ましくない。全てのチャットアプリが均一化されていき、より競争できないものになっていきかねない。
制限と自由は、紙一重だと思う。
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