第74話 一次産業の問題点
一次産業と言えば思い浮かぶのは、農業や漁業など自然界に働きかけて直接に富を取得する産業がこれに当たる。
一次産業界はまだまだテクノロジーの参入は盛んではなく、地元の漁連や農業組合などの既得権者が数多く存在する難しい産業らしい。
アグリテックなど農業には、少しずつではあるがテクノロジーの波が来ているのかなと感じることも増えてきた。
そもそも他の産業では、テクノロジーによる新しいイノベーションが多く産まれているにも関わらず一次産業はイノベーションが進むづらいのか。
新興産業であれば既得権者は存在せず、新参入の企業やテクノロジーを受け入れやすい。
一方で、一次産業というのは人間の営みの中で長年親しまれ成長してきた産業ゆえこれまで利益を独占していた団体や組織は多く存在する傾向にある。
実際、漁業をしている漁師さんや農業をしている農家の方々はアナログな部分では手に負えないという部分を認識しつつもテクノロジーによる進歩を受け入れてしまうと今まで被っていた利益が阻害されるという不安にかられて参入を快く思わないことが多い。
アグリテックベンチャーや水産関係のベンチャー企業は、まず全国漁連への関係性を高める必要がありバックグランドや身近な知人に関係者がいない限り話さえ聞いてもらえないという現状があるよう。
ビジネスをどの市場で始めるのか、どのような大きさから始めるのかは非常に重要である。
かつその産業がどのような団体が所属していたり、その関係性が裏側ではどのように繋がっているのかを認識しておくことはグロース展開を考える場合には必須になってくることだと思う。
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