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「OYOLIFE」が示す、未来の住み方とは

インド発のベンチャー企業「OYO」が、日本の不動産業界に参入することが発表された。

OYOは、主にアジア地域を中心にチェーンホテルを展開しており、インド国内350都市で10万以上の客室を展開。中国でも171都市、8.7万以上の客室を展開するなど急成長しているベンチャー企業。以下のnoteでも書いているように、日本に参入することは明らかになっていたがホテル展開ではなく、まさかの不動産業界への参入だった。

不動産業界への衝撃

就職や転勤など、不動産業界にとってはまさに繁忙期に当たる2、3月での不動産業界への参入は多くの企業にとって衝撃だった。また、その内容にも注目される理由が潜んでいる。

OYOLIFE物件の特徴
❶初期費用なし(敷金・礼金・仲介手数料ゼロ)
❷家電・家具・Wifi完備
❸入居も、退去もスマホ1つで完結
❹3日間の「住み試し」も可能
❺3種類の物件タイプ(マンションタイプ・戸建タイプ・シェアハウスタイプ)

OYOLIFEHPより

何と言っても魅力は、初期費用がゼロという部分。引越しのたびに、仲介手数料や敷金・礼金がかかってくるのが当たり前だった不動産業界を変革させようという心意気を感じる。

新居を決めるという行動は、これまで人生の中でもハードルが高く、流動性が低いイベントだったがOYOLIFEの登場でこのハードルは一気に下がることになりそう。


OYOLIFEでできる新しい生活

もちろん上記でまとめたような、初期費用が安く気軽に引越しできるという面は大きなメリットになる。しかし、OYOLIFEを利用することにより付随してより広範囲に影響を及ぼすことができる。

まず、一か所に住むという概念はなくなる可能性が高い。これまで、家賃を払って2年解約をして、火災保険に申し込んでなど引っ越すたびにかかる労力は大きかった。しかし、OYOLIFEの誕生によりこの労力は削減され、これまでの不動産業界の当たり前は破壊されかかっている。

初期費用が抑えられる分、気分を変えたいときや住む地区を変えたいというようなニーズにも手軽に応えることができるようになり、家を借りるという感覚よりホテルに泊まる感覚に近い世界も実現できる。

またコストが低い分、休日用の住居と平日用の住居というような住み方ができたり、初期費用で使う予定だった資金を、会社近くのホテルに宿泊する費用にするという今までは考えられないような生活ができるようになる。

住居は、固定しなければいけないという固定概念は一気に崩れ去った。


OYOLIFEを利用することによる付随的価値獲得

❶流動性の高まり
先述した通り、手軽に契約でき煩わしい契約もないので流動性はこれまでとは比にならないくらい向上する。転勤が決まった次の日には、現地の家が決まっている。しかも、敷金礼金なしで即日入居。なんていう世界も近くまで来ている。

また流動性の高まりは、これまで意識的に自分自身にストッパーをかけていた挑戦を後押しする効果も予想される。固定されているものが、少なくなり身軽になると決断にスピードをようする場合にも対応できる

❷経済的余裕の獲得
引越しにおける初期費用の存在は、引越し後の経済状況を思わしくない状態にする一因だった。しかし、OYOLIFEを利用することで初期費用を半額以下、もしくはそれ以上に抑えることができ自分自身への投資にも利用できるようになる。

さらに、OYOLIFEの施設は家賃・共益費に加え光熱費・Wifi込みの値段設定になっており短期的に見ても、長期的にみてもコスパは群を抜いていい。

経済的余裕は、最適な判断を後押しすることを助けてくれる効果もあり豊かな生活を送るためにも必要になる。


社会変化への自覚

大きく社会全体を捉えた変化は凄まじく、多くの方が自覚している。しかし、プライベートに限って、その変化は適応されないとばかりに変化に素早く適応できないような条件(住居の2年契約、携帯の2年契約など)を自ら受けることに抵抗感がない人が多い。

人間は、必要以上のものを持ちすぎているということを頭の隅にでも置くことで、最低限まで絞った生活をすることが公私ともに求められる時代は近いことを予言するOYOLIFEの誕生になった。

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