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がんばらない方が上手くいく

前回「努力は報われるか」ということについて書きました。私は昭和の生まれですが、私達の世代では何かを達成したいと思ったとき、努力をすることや、がんばることは普通・必然・当たり前とされてきました。

努力が報われるのは、たまたまその努力が報いるような恵まれた環境にいただけ

この文章から私は、「目標達成には努力が必要だが、必ずしも努力が報われるわけではない」という意味が込められているような印象を受けました。

努力すること。それは、私にとって長年のテーマでした。というのも、私はこれまで「自分は努力した!がんばった!」と言えるような経験がないのです。でも、なんとなく「努力するのは当たり前」「がんばった経験は必要」という考えが一般的だったので、それがない自分は「なにかが足りないのではないか?」と感じていました。

がんばることよりも大切なこと

そんな私の考え方が変わるきっかけとなった出来事がいくつかありました。その中のひとつは、私の人生に最も影響を与えてくれたある方との会話でした。その方は「言葉を明確に使う」ことを常に意識していて、たくさんのことを教えてもらいましたが、ある日こんな会話がありました。

「○○をやってください」
「がんばります」
「がんばるんですか?やるんですか?」
「・・・やります」
「がんばらなくて良いからやってください」

何かを依頼されたり指示されたりして行動するとき、「がんばります」と答えるのはごく普通のことでしょう。でも、明らかに「できる」ことに対しては使わない言葉です。

「お水を一杯ください」
「この書類をコピーしてください」
「そこにあるメモ用紙を取って」

そう言われて「がんばります」と答える人はいません。つまり、「がんばります」という言葉の裏側には、

できるかどうかわからないけど、がんばります

という意味が隠されているわけです。本人はそういうつもりで言ってはいないかもしれませんが「がんばるから、もしもできなかったらごめんなさい」ということです。言葉はとても大切です。エネルギーを持っています

「がんばります」と言うとき、その人の意識は「がんばること」にフォーカスします。それに対して「やります」と言ったときは、意識は「やること」にフォーカスします。この二つの言葉の違いは小さいように感じるかもしれませんが、実は非常に大きな違いがあるのです。

努力はしなければいけないのか?

では、「努力する」「がんばる」という言葉は、どのような意味で使われるでしょう?

読書が大好きな人は、本を読むことを「努力する」とはいいません。ゲームが大好きな人は、ゲームすることを「がんばる」とはいいません。つまり、どちらの言葉も自分が好きなことや、やりたいことをする場合には使わず、「本当はやりたくないけど仕方なしにやる」という場合に使われます

でも、「今の自分にはできないことをやろうと思ったら、努力やがんばりは必要ではないのか?」と思う人もいるでしょう。それはある意味正解です。スポーツなどで、自分にできないテクニックを習得したいと思ったら、それ相応のトレーニングが必要になります。

ポイントは、それを「本当はイヤだけど、仕方ない」と思ってやるのか、そうでないのかということです。イヤだと思うことをやっている時、あなたのエネルギーはネガティブ方向に傾きます。それに対して、やりたいことやワクワクすることをやっている時は、ポジティブになります

願望や目標が大きければ大きいほど、その実現には時間がかかります。でも、それを達成して達成感を味わえるのは一瞬です。ということは、達成するまでの過程が「イヤだけど仕方ない」という思いだったとすると、ネガティブなエネルギーでいる時間の方が圧倒的に長くなると言うことです。

私はいつも「結果よりも経過が大切」と考えています。特に、思ったように物事が進まないときこそ貴重です。なぜなら、そこから学ぶことがたくさんあるからです。

本当は、努力しない方が上手くいく

何かを達成しようと思ったら、潜在意識のパワーを活用した方が圧倒的に有利です。潜在意識を活用すること。それは、宇宙の力を活用するということでもあります。

努力しているとき、がんばっているとき、もしも「イヤだ」という感情があったとしたら、あなたのエネルギーはネガティブに傾いてしまいます。そしてさらにイヤなことをしているときは、宇宙からのメッセージも受け取りにくくなってしまうのです。

・努力する:潜在意識や宇宙のパワーは使わずに、自分の力だけでやる。
・努力しない:自分の力に加えて、潜在意識や宇宙のパワーを使う。

ここで言う「努力しない」ということは、「何もしない」ことではありません。リラックスする、楽しみながらやる、ワクワクしながらやるということ。つまり、ポジティブなエネルギーの状態で行動するということです。

目標設定をするときに大切な事は、「どうやってそれを達成するかは考えない」ことです。あなたの経験や知識の「外」に、あなたが想像もできないような手段があるからです。自分自身のエネルギーを常にポジティブに保ち、達成を信じて結果にフォーカスしていれば、思ったよりも簡単かつ短期間で達成できる事でしょう。

読んでいただいてありがとうございます。何かを感じてもらえたら嬉しいです。これまでの経験について本にしようと考えています。よろしければポチッと・・・。