「待つ」ことと「価値」#福ログ【Vol.67】

『おもいのフライパン』というフライパンを知っているだろうか。

世界で一番お肉が美味しく焼けるフライパンと評されている。試行錯誤を経て作られた鋳物のフライパンで、熱をお肉にしっかり伝えることが出来るため美味しくお肉が焼けるらしい。

驚くことに、注文してから300日ほどで納品されるアイテムとなっている。『石川鋳造』という会社の職人が一つ一つ作り上げていること、注文が殺到していることから納品までこれだけ時間がかかる。

ちなみにHPはこちら。


300日ほどかかると知りながら注文する人が絶えない。

何故だろうと理由を考えるまでもなく「それだけ良いものならば待ってでも購入して使ってみたい」という発想に至っているからだろう。

この他にも、ディズニーランドで300分待ちだろうとアトラクションに並んだり、120分待ちであろうとタピオカに並んだり、ライブのグッズ購入で並んだり。

そうやって、人は良いものに対して待つことを惜しまない。良いものの概念と価値観は人それぞれであるが。

とは言ったものの「長時間待ったのだから、良いものに決まっている」と決めつけたり思い込んだりすることもあって、「良いものだから待つ」ではなく「待ったから良いものである」となってしまっているものもある。

飲食店の中には、あえてお店を小さく作り、並ばせることで「人気のお店なのではないか」と周囲に思わせ集客に繋げているパターンもあるとかないとか。

いずれにせよ人の心理は面白い。「待つ」ということが「価値」に繋がっている。

待つ「時間」は「数字」で表すことが出来るため、その「数字」を「価値」として無意識に捉えているのだろう。

ここまで記して、再び『おもいのフライパン』に話を戻す。

「待ってでも手に入れたい」そう思わせるほどの「価値」を作り出すのは簡単ではない。「思い」が込められているからこそ『おもいのフライパン』にはそれだけの「価値」が作り出されているのだろう。

「待ってでも」「待つからこそ」そう思われ、求められるものを生み出していきたい。

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