エヴァを見直して考えた墓場その1

 約10年ぶりにTV版と旧劇を見直して、勘違いしてたりしてた所を含めて考え直して見た思考の墓場。

2000年の話。

南極であったこと

 2000年に南極で葛城調査隊がアダムと接触してセカンドインパクトが起きたことは作中で語られる事実。
 実際にDEATH(TRUE)2の冒頭でセカンドインパクト直前の定点映像で語られます。今までVHS(!)で見ており音声だけでは不明瞭だったんですが(私は耳が悪い)、Netflixで字幕を出せたことにより男性職員の声とゲンドウくん、キール議長の声だけは字幕として確認することができました。

 S2(スーパーソレノイド)機関の否定をする職員と、「あの巨人(アダム)」の動力を考えたときS2機関しかあり得ないから実証されたようなものだという職員の会話でした。それをキール議長が馬鹿にし、ゲンドウくんは科学者のあり方を擁護する。


定点カメラ映像の意味

 意味あるんかこれ……と思いますが、キール議長とゲンドウくんの立場が違うことをはっきりとはっきりと示してますね。
 キール議長はあくまで「より進化した人類」になりたいので現在の人類、特に事実を歪曲してしか解釈できない科学者を否定します。
 一方のゲンドウくんはあれで結構人類大好きです。ただ彼はシンジくんと同じで他者とのふれあいが怖いヤマアラシ。当時のゲンドウくんが何故ゼーレにいるのかは実はよくわからないですが、このときからキール議長とは考えを異にしていたことがわかります。


実際に南極で何が起きたのか

 DEATH(TRUE)2を見る限りだと南極には白き月があり、白き月のセントラルドグマがあります。黒き月のセントラルドグマにリリスが居るように、地球の支配権をリリスに奪われ眠りについたアダムは、白き月のセントラルドグマに居ました。→あの巨人
 葛城調査隊はアダムに何かの生体とロンギヌスの槍を接触させ、その結果セカンドインパクトが起きます。
 しかしセカンドインパクトは不完全に終わり、アダムは卵へと帰されます。


○○インパクトの手順

必要なもの
 ・アダム
 ・リリス
 ・ロンギヌスの槍
 ・新世界創造の中心となる生命体(使徒orリリン)
以上だ!

 雑にまとめるとこんな感じでしょうか。
 恐らく完遂には他にも条件があると思いますが、それは省略。我々は成功した○○インパクトを見たことがないのである。

実際の手順
 ①アダム(生命の果実)とリリス(知恵の果実)を接触させ、融合させます。
 ②ロンギヌスの槍近付けます。
 ③新世界創造の為の生命体の意思に忠実に、新たなる世界が創造されます。
ハッピーエンド!


セカンドインパクトで起きたこと

 DEATH(TRUE)2によると、葛城調査隊がしたことは以下。
・アダムと何かしらの生体組織を接触(恐らくリリスのもの)
・ロンギヌスの槍との接触(死海から運んできたと言っている)
・ガフの扉が開く(○○インパクトとはこれ)
・アンチATフィールドが展開される
・アダムにアンチATフィールドに干渉する何かしらのエネルギーを展開させて不完全で終わる(?)←そんな感じのことを言っているが、実際には不明

融合に使われたリリスの生体組織が少なすぎたこと、葛城調査隊にはインパクトの中心となる人物がいなかったのも失敗の原因か。


ガフの扉

 ガフの扉、良く出る割には説明も無く意味不明ですが、wiki先生によるとガフの部屋とはヘブライ人の伝説にある「魂の住む部屋」だそうです。ガフの部屋の扉だからガフの扉。
 エヴァファンならガフの部屋=魂の座で魂の返るべきところというのは常識ですね。確認の必要も無かったかもしれません。

 さてこの南極の「生命の実」を持った人類の為の魂の座は、リツコ曰く「空っぽ」でした。そこにあったのはレイただ一人分だと。

 このリツコの発言、リツコ自身が全てを完璧に把握している訳では無いので鵜呑みにはできません。ただ「ガフの部屋は空っぽだった」は事実で間違いないと思います。
 ではそこに本来ある筈の魂は何処へ行ったのか。
 それは単純明快に使徒達だと考えられます……が、14体分(第三使徒~16使徒)だけ……?そんな筈は無いと思いますが……一体何処へ……?リリスのガフの部屋見てみろ……人類の総数30億分あるんだぞ……。

 この辺はマジで謎なので、今後また考える必要あり。


ロンギヌスの槍

 ロンギヌスの槍とは何か。

 フォロワーと意見交換して確信したのは「アンチATフィールド」の効果があること。
 ATフィールドは作中で語られるとおり誰しもが持つ心の壁。自分と他者を分かつもの。人の形であり心の形。視覚化できるほど強力なATフィールドを使徒やエヴァは駆使することができます。ATフィールドで攻撃できる理由は、BLEACHの織姫の攻撃が認識として一番近いかな~と思います。過剰な拒否、否定は攻撃ですからね。

 そしてアンチATフィールドとはATフィールドを否定するものではなく、「反転するもの」であることに留意する必要があります。ATフィールドが他者の存在を自身から否定するものであるとしたら、アンチATフィールドはその逆、他者の存在を許容するもの。だからATフィールドを否定し破壊するのでは無く、反転させ受け入れさせてしまうものです。

 さて、ATフィールドとアンチATフィールドについては上で書いたしご存じの通りだと思いますが、ロンギヌスの槍の効果は多岐にわたります。
 実際には成長したアダムを卵まで戻したり、リリスの成長(?)を阻害したり、結構色々な活躍を見せてくれます。どれもこれもまあ、アンチATフィールドのあり方を考えれば当然の効能なんですけどね。

・アダムを卵まで戻す
 アダムのATフィールドを反転、赤い海化。
 言ってなかったですけど赤い海って多分あれアダムの体液ですよね。リリンは生身で近寄ることすらできません。南極が赤い海なの納得。
 兎も角、リリンがATフィールドを失えばLCL化(リリスの体液)するように、アダムも赤い海となり、一度存在を保てなくなります。
 が、ロンギヌスの槍さえなければ不完全インパクトなのですぐに元に戻ります。しかしずっと睡眠状態かつ、与えられたエネルギーであるリリスの体細胞も極わずかだったため、完全に元に戻るエネルギーは無い。卵状態に戻るのが精々だった、と勝手に妄想。

・リリスの成長(というか復元)を阻害する
 成長というか復元というか。正しくはおそらく「アダムやリリスの機能停止」という効能。Qでカシウスの槍(ロンギヌスの謎パワー無し状態)が登場しますが、アダムやリリスにカシウスをぶっ刺したら謎パワーが溜まり、ロンギヌスになると思われます。強力なATフィールドを持つアダムやリリスのATフィールドを一時的に反転し、その機能を停止します。

 ここで矛盾に気付いた人は偉い。
 この二つって説明はできるけど矛盾してるじゃ~~~ん!なんですよ。ついでに○○インパクトにもロンギヌスの槍が必要で更に意味が分からない!
けれど、ロンギヌスは使用者に応じてその機能のあり方を変えられるのかな、と思わないとやってられない。だれか教えて。


取りあえず思考限界。
またのんびり考えます。

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