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偶然が交差する日は

先日、コンテスト一次通過との喜ばしい知らせを目にし、ずいぶん久しぶりですがnoteにコメントを残しました。お会いしたのは一度だけ、イベント帰りの駅までの道で話したモルモットのことを思い浮かべた朝でした。

ちょうどその日は午前中に美容院の予約が入っている日。美容院と夕方の打ち合わせの合間にもう1軒寄る場所がありました。場所は中洲。お昼とはいえ普段ほとんど足を踏み入れたことのない場所へ訪問するのは勇気のいること。

居心地が悪ければすぐに退散したらいい。そんな風に考えて足を運びます。「失敗は怖くない、思っているほど人は見ていないし覚えていない」と教えてくれる人がいたから。合わなければすぐにその場を後にするつもりで訪れました。

少しだけ開いたドアから覗き込むと既に先客が。「いらっしゃい」の声と共に入店すると、初めて見るスナックの景色。アクリル板で仕切られた店内はソファや居心地のよさそうな椅子、そしてさまざまなお酒のボトル。その中にはマスク姿で話す数名のお客様。奥の席ではパソコンでお仕事中の方もいます。間隔を取り、それぞれがマナーを守り歓談する。誰かのお誘いでなければ決して一人で入ることのない大人の空間で、彼女が出迎えてくれました。

スナックというのは悩みごとを話せる場所、答えは出なくても、その場に居合わせた人達と共有し合うことで糸口が見えてくる

お酒を飲まない人にとっては敷居の高い場所ですが、1日ママの彼女もお酒は飲めない様子。修行というかリハーサルとしてお店に入った日の顛末を笑いながら話してくれたので、飲めない私も心置きなくソフトドリンクをオーダー。

周りを見てもコーラやウーロン茶ばかり。あまりお金にならないお客さんでお詫びしたくなります。

1日ママからいらっしゃるお客様をひとりずつ紹介。

彼女ともう一度お話したいと出向いた場所で、まさか最上級の紹介をしてもらうことになるとは、夢にも思いませんでした。

つい1,2か月前、反転の仕事で苦労している時に友人の紹介で私の前に天使のように現れてくれたの。私一人ではとても終わらないような量を正確に、しかも驚くような速さで仕上げてくれた。本当に天使なの。

今にも飛び立てそうな勢いで足元が軽くなり、背中の羽が熱を帯び、小刻みに震わす。天使になれた瞬間でした。きっとこのことばを忘れない。

他のお客様方の紹介をお聞きし、「もしかして」と思う方が。マスクで顔半分を覆っているとどうしても確証が持てない。髪形も変わっているみたいだし、私の紹介の時には本名でお伝えしてるから気づいていないかも。

ゲームシナリオの話になり、きっと間違いないと思いお名前で声をかけると、「えーっ今朝もコメントいただいて、まさかここで会うなんて信じられない」と驚きの声。

それもそのはず直接お会いしたのはたった1度きりで、2018年のクリスマスイブに開催されたnote福岡meetupの時でした。なんだかずいぶん久しぶりで懐かしい単語ですね。知らない人ばかりの会に初めて参加して、何を話してよいか分からないほど緊張していたのを覚えています。

noteを通じて知り合った方と全く違う場所で再会し、同人活動やゲーム、偏愛について語り合う。最初に出会ったあの頃では考えられない深度までお互いを掘り下げましたね。


改めまして、光里さん 「くうきのシナリオ」大賞一次審査通過おめでとうございます


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