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もっとカジュアルに紅茶を楽しんで

千陽さんが我が家へ ~写真撮影~


ずいぶんと日が経ってしまいましたが、冬のある日、noteで出会ったお友達が我が家を訪ねてくれました。

写真家の千陽さん。
千陽さんの切り取るワンシーンは物語を感じさせる。いつかお会いできた暁にはぜひ千陽さんに撮影してほしいとお願いし、やっと対面でお会いできる機会に恵まれました。願いが叶う日、今の私はどんな表情をしているんだろう?

今回、千陽さんからのDMに
「自宅で撮影が可能でしたら、紅茶を淹れて飲む流れの中で撮影させて頂けたらとも思っています」とのこと。 抵抗があって当然なので、気が向かない場合は遠慮なく断ってくださいとのお気遣いの言葉も添えて。

物の総量が多く、整理下手。家族からも叱られているため、千陽さんのメッセージに一瞬躊躇してそっと画面を閉じ、考え込みました。

マンションに居を構え、広いか広くないかと言われたら、ハイ狭いですと答えるようなところです。

どうする、外で会う?まだ寒い2月に雪が降ったりしたら寒い中で写真を撮ってもらうことになるよ。外の撮影で体の芯から冷えてしまったら、せっかくの写真が自然な笑顔どころか震えの止まらない表情で固まってしまいそう。家の中なら二人で落ち着いてゆっくりとお茶を飲みながら取ってもらえるよ

と自問自答してみることに。

コロナ禍に「いつか必ず会いましょうね」とDMや直筆の手紙で交わしていた約束がついに叶う日が来る。
せっかくの機会を二人の思い出にできるような大切な時間に変えたい。

実はすでに心は決まっていたようです。ぜひ家に来てくださいと返信していました。

せっせと片づけをしながら、千陽さんのおもてなしに何をしようと思案するのは思いがけず楽しい時間。苦手な片付けもそれまでとは違い、目標ができると多少はスピードも上がり捗っている気がします。
得意なものを掛け合わせたら楽しいに化学反応を起こすなんて、50年近く年を重ねてくるまで知らなかった。

会話が何よりのごちそう ~アフタヌーンティー~

はるばる飛行機に乗っていらしてくれた千陽さん。家にお迎えして、紅茶をサーブする。その間も千陽さんはカメラのシャッターを切り、一瞬を切り取っていく。ゆっくりお話ししながら普段通りに紅茶を淹れる私は、自分が思っている以上に自然な表情をしているはず。

ダイニングテーブルではじまる素朴なアフタヌーンティー

欠かせないのはキューカンバーサンドウィッチとスコーン、お菓子、淹れ立ての紅茶、そして何より大事なのが会話なのです。

千陽さんとはオンラインやテキスト、手紙で会話を交わしていたけれど、対面で会うのは初めて。
それでも、為人(ひととなり)を知っていると、変に緊張せず話が進んでいく。
写真の話、今回の旅の話、仕事の話、そしてお互いにすこし深い部分の話。
口から発する言葉は取り返しがつかないことを知っている私たちは、しっかりとじっくりと熟考しながら選んだ言葉を重ね、それはそれは濃密な時間を堪能できたと思っています。

なかでも印象的だったのは、
〖なりたい自分をイメージして口にする〗という話。
やってみたいこと、なりたい自分、口にするとその姿がクリアに見えるようになるという、千陽さんがある方から言われた言葉。
千陽さんのお話を聞くにつれ、近況と共感がシンクロしあう。おそらくその言葉を素直に受け取れるタイミングだったようで、それぞれ思っていたこと、やってみたいことを言葉にし、叶えていこうと約束を交わしていました。

~なりたい自分をイメージする~

それなのに、このnoteを書くまでに2か月以上かかってしまったのには理由があります。

私がやりたいのは、
『美味しい紅茶の淹れ方を多くの方に知ってもらいたい』というもの。
仕事や名字、環境が変わり生活スタイルが変わった今も、学び始めたころと気持ちが変わっていなかった事実に驚きを感じています。

20年以上前に趣味の教室として1年以上紅茶の教室に通い、結婚後、1年間毎週大阪まで通って学んだティーインストラクターの資格、そしてさらに知識を習得するためにもう1年。
その後妊娠がわかり、すぐに資格を生かすことができませんでした。当時の同期が着実にレッスンや仕事に生かし、華々しくスタートを切っている様子を横目で見ながら、引け目を感じ、卑屈になっていたようにも思います。
長い間心の中で燻り、引っかかりながらも紅茶を嫌いになることはできなかった。家族や友人のために茶葉を持参しては紅茶を淹れ、子供が大きくなってからは知人の紹介などで何度か学校や生協の単発イベントをおこなったこともありました。
「せっかく資格があるのなら、生かさないければもったいない」と多くの方から言われても、キャリアを積めなかった自分に自信を持てなくなっていたんでしょうね。
もうひとつ理由があるとすれば、立派なキャビネットから高級な茶器やシルバーのポットを取り出してサーブするお教室やサロン、そして同期のご自宅といった場所を見てしまうと、我が家のマンションの一室では日常の延長線上にあり見劣りしてしまうのです。紅茶を習うのなら非日常空間の方がいいのではないかと、勝手に想像していました。
もしかしたら、こちらの方が一歩を踏み出せない理由の大半を占めていたのかもしれません。

千陽さんからもこう言われました。「サロンのような場所で習いたい人がいるのと同じように、肩ひじ張らずに気軽に習いたい人もいると思う」
大学時代の友人にも、noteで出会った友人にも「高い紅茶ではなくても日常使いできる紅茶を知りたい」と。

それなら、私にできるところから始めようとnoteを書き始めると、そのタガが急に外れてしまったみたいで、あまりにもやりたいことが激流のように一気にあふれ出します。テーマを決めて書き始めたはずなのに、さらに伝えたいことが生まれてきて、思考があちこちに飛んでしまう。
どうしてこんなに書けないんだろう、考えてみたものの、結局は気になることが多すぎて、それらを引っ張り出して整理してからでないと先に進めないのです。

美味しい紅茶の淹れ方を広めたいと思っている理由、そもそも紅茶ってなに?紅茶本来の美味しさを知ってもらうには、どんな方法がある?
品種、産地、フレーバードティー、なんなら茶外茶まで紅茶に関する勘違いされている点をひとつずつ説明する?などなど

私の中にあるモヤモヤした部分が今書きだしただけでもこれだけ浮かんでくきます。まずはこれらをクリアにし、さらに、レッスンを始めるのならオリジナルのイメージを打ち出したい。

本当にやりたいこととはなんだろう。
インストラクターの資格があるといっても、今までこんなに具体的にイメージを膨らませた経験がなかったのかもしれません。だからこそ実現に至らなかったのではないか。それなら、ある程度落ち着くまであせらず置いておこうという結論に至り、こんなに時間がかかってしまったわけで。といったところで結局は言い訳ですね。

なりたい自分への第一歩

その間、ありがたいことに2回のオンラインレッスンの開催に至り、さらに5月、6月と会場をお借りしてレッスンの開催が決定しています。
今後、こちらやTwitterなどSNSで告知もおこなっていきます。

千陽さんとお話しした、なりたい自分のイメージの話題があまりにもタイムリーだと感じたあの日から、一歩ずつ着実に紅茶を広める道が切り開かれています。

自宅やオフィスや屋外で、紅茶をもっとカジュアルに楽しんでもらえるように

楽しいとき
淋しいとき
ひとりになりたいとき
気分を高めたいとき
リラックスしたいとき
誰かと一緒に美味しいものを食べているとき

気分に合わせた紅茶を提案して、どんな時にも寄り添ってくれる存在であると広めていきたい。

紅茶を気分や体調のバロメーターとして感じてほしい

茶葉が広がっていく様子や揺らぎを眺め、心のスイッチを切り替えてほしい


最後に


千陽さんに撮影していただいた写真でVisionBoardを作ってみました。



千陽さん、たくさんの写真を撮ってくださってありがとうございます
今後、告知などにも使わせていただきますね!







私のnoteを見つけて、そして読んでいただいてありがとうございます。サポートしていただけるのであれば、少し離れた場所への取材や学びの場への参加費に充てさせていただきます。