相手を想う気持ちがあるからこそ受けてほしい麻疹・風疹予防接種【バレンタインデー】

追記 2/17夜 フォロワーさんからのご指摘をいただき、投稿当初の内容から加筆修正しています。Uさん、ご指摘いただきありがとうございます。


書くンジャーズ日曜日担当のふむふむです。

前回は自己紹介と私が書く理由について書いていたため、実質今回からがテーマに沿ったnote投稿になります。どうぞよろしくお願い致します。


今回のテーマはバレンタインデー

私もこのテーマをいただいた時には、自分や我が家におけるバレンタインデーの思い出、チョコについて書こうと考えていたのだが、あまりにも広がりを見せている麻疹(以下はしか)、そして麻疹と名前の似ている風疹について知ってもらいたいと思い、敢えて内容を変更することに決めた。

想いを込めて選ぶチョコレート

バレンタインと言えばチョコレート。高級なものからデザインのかわいらしいもの、義理チョコ、友チョコと様々な変化を遂げて、多くの人が相手を想い、デパートやお店にチョコレートを探しに行く季節でもある。

女性であれば、どこのフェアもさながらバーゲン会場のような混雑ぶりであることはご存じのとおり。


バレンタインフェアでのはしか感染

先日あべのハルカスのバレンタインフェアでアルバイトしていた従業員からはしか感染が判明し、それからというもの、かなりの数で感染患者が確認されている。

また感染に気づかず、新幹線や在来線を利用した人からも医療機関受診の結果、感染が判明している。

中には昔はかかっている人のところにわざわざ出向いてうつしてもらっていたのだから、そんなに大騒ぎすることはないなどと言う年配者もいる。

またもっと他にも重篤な感染症があるのだから、はしかだからと言ってそんなに大騒ぎすることもないとニュースのコメント欄に投稿している人もいる。

しかし、妊婦がはしかや風疹に罹ってしまった時の不安がどれだけ大きなものになるかご存知だろうか。

一時期は、日本は先進国でありながらウイルスによる感染症の輸出国とまで酷評されていた。それだけ感染症に対して意識が低いとされてきたのだった。

これだけ海外との往来が激しくなり、もちろんインバウンド客も増大する中、知らないで済まされてはいけない問題だと考える。

はしかと風疹の違い

はしかと風疹は名前が似ていて、風疹は三日はしかと言われるが、全く違うものである。


麻疹ウイルス 空気感染、飛沫感染と感染経路を持ち、感染力が極めて高いのが特徴。感染すると、90%以上の確率で発病するといわれる。
感染後8~18日ほどの潜伏期間を経て、はじめは38度くらいの発熱、咳などの風邪に似た症状と、目ヤニ、目の充血などが起こる。口の中に「コプリック班」という白い小さな斑点が見られることもある。一旦熱が下がると再び39度の高熱。同時に鮮やかな赤い発疹が体中に現れる。症状は10日~2週間程度で治まる。


風疹ウイルス 風疹ウイルスは、飛沫感染、接触感染するウイルスで、感染力はさほど強くない。風疹に感染しても、15〜30%の人は症状が出ない不顕性感染。感染後2〜3週間ほどの潜伏期間を経て、まず耳の後ろや後頭部などのリンパ節が腫れた後、淡いピンク色の小さな発疹が体中に現れる。約半数は38度位の発熱も見られる。発疹と発熱は3日ほどで回復するが、リンパ節の腫れは少し長引く。


妊婦における風疹、はしか罹患によるリスク

妊娠中は、抵抗力が弱まるため、普段以上に注意が必要。
はしかによる妊娠中の胎児への影響について、先天性の奇形が現れることは少ないといわれている。しかし、妊娠中の罹患は「早産」や「流産」のリスクが高まる。早産・流産は、はしかにかかった妊婦の約30%にみられ、その中の90%近くは、お母さんに発疹が現れてから、2週間以内に起こったと報告されている。
はしか予防には、ワクチン接種し免疫を獲得することが重要だが、妊娠中はワクチンを接種することができない。また、はしかの予防接種では、はしかと風疹の「混合(MR)ワクチン」がよく用いられるが、赤ちゃんへの影響を避けるために、接種後2か月間の避妊が必要である。そのために妊娠を希望する女性は、早めにワクチンの接種を済ませておくことが大切とのことだ。


風疹の恐怖

これだけの情報社会になると、いくら厚生労働省が周知を図ったところで興味を持たない人の目には一向に留まらない。 

取捨選択する自由があるのは分かっているが、知識がなかったというだけで自分、愛する家族、また周りの人に与えてしまう大きな影響というものを少なからず感じてほしい。

時間のある方はぜひこちらのリンクも読んでみてほしい。

風疹について(概略)

はしかは空気感染のため、患者と同じ新幹線や飛行機内に乗り合わせた場合、90%は感染すると言われるほど感染力が高い。風疹の場合ははしかと比べて感染力は強くなく、風疹に感染しても15~30%の人は症状が出ない。

風疹はウイルスに感染してから14~21日の潜伏期間を経て、次のような症状があらわれる。

・38度以上の発熱(感染者の60~70%程度)
・発疹
・リンパ節の腫れ(耳介後部、後頭部、頸部)
はっきりとした症状が出ない場合も(風疹感染者の15~20%は症状が出ない)

風疹は合併症を伴うほど重篤な症状が出ることもあれば、顕著な症状が出ず、健康な時と変わらないように見えることもあり(不顕性感染)、感染に気づきにくいことも広がりを見せる要因の一つ。

だとしたら、気づかないうちに妊婦の近くで空気感染させているかもしれない。

風疹感染歴のない妊婦(妊娠20週頃まで)が、風疹に感染した場合
「先天性風疹症候群」胎児に与える影響

眼:白内障、色素性網膜症、先天性緑内障
耳:感音性難聴
心臓:動脈管開存症、肺動脈狭窄症、心房中隔欠損症など

・低出生体重
・肝脾腫
・小頭症
・小眼球症
・血小板減少性紫斑病
・精神運動発達遅滞
・髄膜脳炎
・X線透過性の骨病変
・黄疸


大人の風疹 予防接種を受けていない世代について分かりやすくまとめてあるサイトのため、よかったらこちらも見ていただきたい。




マンガで知る風疹

同郷の友人でもある鈴ノ木ユウ君のマンガ

コウノドリ4巻に載っている風疹編をぜひ読んでほしい。決して同級生だからとかひいき目で見ているのではない。

これが一番ピンポイントで知ってもらいたい世代に伝わり、行動変容を起こさせる内容だと思っている。

知らず知らずのうちに自分が感染源になる可能性があるとしたら、また身近な人が風疹の怖さを知らずにいたとしたら、いち早くこれを見て行動に移してほしい。


鈴ノ木ユウ コウノドリ4巻 風疹編



免疫のない世代の男性に朗報!

是非この機会に免疫のない、そして一番妊婦と近い世代である男性に予防接種を受けてほしいと切に願う。

このnoteが少しでも多くの方の目に留まりますように。


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