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成長と共にフェイドアウトしつつあったけれど・・・【ひな祭り】

書くンジャーズ日曜日担当のふむふむです。


3月3日ひな祭り

実家の両親がお顔の穏やかな美しいひな人形を揃えてくれてから早13年。

以前であれば雨水の日にひな壇を飾りつけたら良縁に恵まれるといった言い伝えを信じ、いそいそとその日に飾り付けをしたものだった。

それが娘の年齢が上がるとともに、何となくウキウキした気持ちもだんだんと落ち着いてきてしまったのか、ひな人形を出すことが億劫になってしまった。一番のきっかけは転勤による引っ越しで以前よりかなり手狭なおうちになったのも原因だろう。

また、今年は中学1年生になったため、バレンタインも定期テストと重なり、以前のように手作りをして実家に送ることもしなかった。

そんなこともあり、ひな人形を出すことなく雨水の日を過ぎてしまった。

それでも毎年はまぐりのお吸い物とちらし寿司ぐらいは準備していたが、今年は3月1日にムスメが高熱を出してしまったため、普段のような食欲のない娘にひな祭りの支度をするのも酷かと考えていた。

翌日もあまり食欲がないと言うので煮込みのうどんを作ったり、少し位お肉が食べられるかと思って出したものもほとんど残してしまったため、イベントという感覚はなくなってしまった。

娘が体調を崩すと私も連動して具合が悪くなることが多い。おそらく不安な気持ちが私にも伝わってきているのだろう。

3日ひな祭りの日、今日も消化の良いものにしようと思っていると、突然娘が「あれ今日ってひな祭りじゃない?ちらし寿司食べたいね」と言い出した。

しばらくあっさりしたものを食べ続けていたから、調子が良くなってお腹が空いたんだろう。

夜の6時ごろになってそんなことを言われても、今から支度したのならちょっと間に合わないんじゃないのなら?

私は大急ぎで近くのスーパーに向かい、何かないかと物色し始めた。ちらし寿司よりもお刺身をきれいに盛り付けたほうが時間短縮にもなるし、と値引きシールのついたお刺身盛り合わせを手に取った。

近くには男性が何やら悩みながらお刺身や手巻寿司用のカットしたパックを覗き、どちらにしようかと悩んでいた。おそらく奥さんに頼まれたものを探しているんだろう。これはなかなか難しいチョイスだよね、大人のおつかいも悩みが多いもの。間違えたら結構非難されちゃうし。

元気の出た娘が食べたがると思い翌日用のお肉も買うことに決めた。

とりあえず大急ぎで商品を選び、家に戻る。

ご飯は炊いていたしお味噌汁も作っていたので、ちらし寿司ではないが大皿にきれいに刺身大を盛り付け、即席だがそれっぽい気分を出すことにした。

ムスメもオットもなんとなくひな祭り気分を味わえたため喜んでいる。口には出さなかったが、やっぱりひな祭りのイベントを楽しみにしてたのね。

季節の行事やイベントを一生懸命やっていたムスメの小さなころを思い出し、少し自分のやる気のなさを反省した。

来年からはもういいよとムスメに言われる日までひな人形を早めに飾り、はまぐりのお吸い物とちらし寿司を準備しよう。


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