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今日も安定、漢方医のあたたかさ

昨日の大忙し出張も何とか無事に終え、月イチの定期通院のため病院に向かった。

キャリーバッグを持って電車に乗り込む。始発駅は必ず座れるのがうれしい。

それにしても、キャリーケースを持って歩いていると、筋肉痛が激しい。ケースに弄ばれているのか、もう岐路につく頃は二の腕がもたない。


先生が扉を開け、名前を呼ぶ。往々にして少し威張り気味の医師が多いように思われる中、先生自身が扉を開け、立って出迎えてくれることはなかなかないだろう。もうこの時点で先生の温かみが伝わる。

キャリーケースを持ち、スーツを着た私を見て、まさかのスタイルに驚く先生。「今日はどうしたの、これから旅行にでも行くの?」と尋ねる先生に、前日急な仕事が入り出張になったと伝える。

「まあ、大変だったわね、さあさあ入って」とまるで親戚のおばさんが家に招き入れるような優しさ。

先月からの体調と、動悸や不整脈などの起こりやすい状況について聞かれる。

満員電車やバスに乗り、身動きが取れない時や長時間同じ体勢を取り続けている時に起こりやすい。

これに関しては私の血管の問題であり、ポンプ機能があまり発達していないため、どうしても血液が下にたまってしまうため、回復させようと脈拍が増えてしまうとの事。

また食べ過ぎた時にもおきやすいと伝えると、副交感神経が働きすぎるため、やはり無理をさせてしまうそうだ。

とにかく、態勢を変えられない時にもなるべく足踏みや屈伸を行うように、車内で無理がある場合は途中下車して休むことも必要。

「食べ過ぎは自分で注意できるでしょ?」そりゃそうだ。なるべく無理のない量にして、これこそ無駄に働かせすぎないようにしなければ。

そして先生が

「あなたとの出会いも本当に偶然が重なっているのよね」

と懐かしそうに話し出した。私がほんの2年間あの先生のところで頼まれて勤務していた時に、あなたの体調を心配したお友達(その医院に勤務していた看護師)の勧めで診断したのが始まりなのね、もう10年以上になるんだから。

いやいや先生、まだ10年は経っていないけどね

そう思ったが、考えてみたら、こんなに一人の患者との出会いまで覚えていてくれる先生がいるだろうか。

私は今までにこれだけ親身になってくれる先生に出会ったことはなかった。

先生と出会った頃はもうにっちもさっちもいかず、微熱が1年以上続いていた。元気とは程遠く、掃除機を持ち上げることができないほど疲弊していた。

そして、「私も長いこといろんな方を見てきたけれど、お箸を持てずに落としてしまう人は初めてだったわ」と毎回言われる。

お箸よりも重いものを持ったことがないという言葉が本当にあるのねと思ったほど相当インパクトの強い患者だったようだ。

実際には食事中に力が入らなくなり、お箸を落としたり、お椀を落としてこぼしてしまうという話なのだけれども。

どんな時に体調が悪くなるか、逆に良いのはどんな時か、逐一体調の変化に合わせて漢方薬の組み合わせを毎月のように変化させる。

今の組み合わせは体調にピッタリ合っているようで、以前はカイロを二枚お腹と背中、更に寒い時には足にも貼っていた。最近は貼らなくても済む日が増えている。冷えの部分が解消されると睡眠の質もだいぶ良くなってくるようだ。

今回もリラックスして先生とお話しながら、体調面の向上を感じることができた。

病は気から 結果が出ないものは病気ではない との言葉に長い間苦しめられてきた私にとっては、本当につらい状態をここまで改善させてくれた漢方と先生に感謝している。

体調不良、未病で悩む人にはぜひ漢方治療をお勧めしたい。

体調を望診、触診、問診とあらゆる角度から見てもらえることは安心にもつながる。



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