プリッツ二本の罪

昨日はムスメからの辛辣な言葉ですっかり傷つき、許すことが出来なかった。あまりにもショックが大きく、noteでつぶやいてしまったが、コメントやDMで励ましていただき、何とか自分の中でも落ち着きを取り戻し、その場をしのぐことが出来た。夜遅くのつぶやきにもかかわらず、気にかけてもらえたことが心の支えになり、感謝しています。

そして、いつまでももやっとしていたらいけないと選んだホロっとする話。しまった、感受性のバランスが崩れすぎているらしく、すぐに水漏れするしまりのない目が悩ましい。慌ててタオルで隠すも怪しまれていそう。

とりあえず字を追うのはやめて、あれやこれやと考え事をしながら時を過ごした。

今日の帰りは地下鉄。運良く座れたのでTwitterをチェックし、DMの内容にまたホロっとしてしまう。これで私は頑張れる、有難いなあ。そんな力を受け取り、自分の置かれている状況を幸せに感じる。帰宅して早々に食事の支度を始める。

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ご飯を炊きながら鶏肉に下味をつけて・・・

漢方の煎じ薬を気付けに飲み、効率よく動けるようにと頭の中で順序をシミュレーションしながら冷蔵庫の中身を取り出す。

さてとりかかるか、と気合を入れて一気に始めると、ムスメが帰宅。あれこれ気にしていては作業が滞るので、「おかえり」と声で迎え、調理を続ける。すると、なにやら深刻な顔をして近づいてくる。

「お母さん、今日担任から電話が来るから」

何の電話かと思ったら、改まって「体育大会のお昼の時、教室でお菓子を食べた事を指導されました、その件で電話が来ます」

あら、お菓子食べちゃいけなかったんだ、あっ教室だから怒られたのね。体育館で家族と一緒に食事したらお菓子食べても怒られないのに・・・

心の声がちょっと顔を出したけれど、まずは聞いてみよう。


何人で食べたの?

「女子9人」

何食べたの

「プリッツ2本」

教室には他にもいたの?

「女子は9人だけ、みんなで分けて食べてたのを見つかって怒られた」


よく聞くOLさんのお菓子外しとか、陰湿ないじめとか、そんなものは全く見当たらない。教室にいた9人で一箱のプリッツを分け、キャッキャと笑いながら食べていたんだろうな。

しょんぼりと報告するムスメが途端に愛おしくなった。

教室は勉強するところだから、お菓子は食べちゃいけなかったね。場所はわきまえないと。

と一応私からも指導。

そうこうしていると、電話がかかってきた。

「担任の○○です、今日は体育大会の日の昼食でお菓子を食べた件についてお電話しています。明日、指導をしますのでご了承ください。そして本人からも話を聞いてやってください」とかしこまった声で用件を伝えられた。

こちらも丁重にお詫びをし、お手数をお掛けしたこと、家でも指導する旨を伝え、電話を切った。

先生も大変だな、9人の家庭にこうやって電話して、明日は子どもたちを指導か。許可を得てから出ないと指導もできないのもつらいわ。

そんなことを考えていると、かなりしょげたムスメがお茶をいれて待っている。

あら、気疲れしたお母さんにお茶のサービス(笑)

と言うと、「今日はご飯食べたら塾で自習してくる」「ねえ、お母さん学校から指導受けたことある?何かするのかな」

指導とかそういうのはないな

「そうだよね、あーやっちゃったな、反省文でも書くのかな、それとも反省掃除かな」

ムスメの顔は不安でいっぱいの様子、正直それ程大したことしてないのに学校というのは厳しいものだ。

しっかり反省して、先生にも謝りなさいね とだけ伝えると、少し安心した様子を見せた。すかさず私も「成績で返してくれたらいいよ」と笑ってチクリ。こんなところで昨日の仕返しね。

いつも通りの食欲で夕食を平らげると、まだ干しっぱなしだった洗濯を率先して取り入れてくれ、「行ってきます」と元気に出かけていった。

***

昨日あれだけひどいことを私にぶつけたけれど、お母さんが叱らなくても、あまりにも良いタイミングで学校からの指導が入っちゃったね。

お茶も洗濯も、私が疲れていることは分かっているんだよね。本当は優しいことも知ってるよ。

思春期ならではの辛辣な言葉、成長の証だと心ではわかっているんだけど、なかなか気持ちが追い付かないこともあるんだ。

ただ、これはお互い様なのかもしれないね。

また心の声がささやいたけれど、これもしまっておこう。

かわいいプリッツの罪、中2の思い出になりそうね。


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