秋祭りの日

画像1 私が暮らすのは、もうこの先には山越えの山道しかない、そんな山奥にある12軒しかない集落。小さな神社があって、今日は秋祭り。
画像2 獅子舞奉納もなく、ただ他の集落にお住まいの神主様にお願いをして、祝詞をあげて頂き、集落の人々と共にお参りをするだけの、小さな小さな秋祭り。
画像3 上り旗を見上げたら、昭和8年に奉納と墨書されていました。もう90年近く、こうして春と秋に掲げられているのね。秋空の下、風に翻り気持ち良さそうです。
画像4 境内には、古い古いブランコと鉄棒があるの。この木の座る部分。何とも言えない味わい。今は、誰1人ここで遊ぶ子どもはいないけれども…このブランコから、かつての子ども達の歓声が聴こえて来そうです。
画像5 この灯籠に、私が墨書したのは、何年前だろう。お祭りの時にだけ立てられる灯籠に、明かりが灯される事はないのが、寂しいです。
画像6 集落の人々によって守られて来た小さな神社。よくある『平家の落人』の集落。あながち嘘ではない史跡も、この集落の中にはあります。お賽銭をあげてお参りしました。順番待ちもなく、すぐに、お願いが届きそうです。感謝と共に願うのは、この世の安寧。
画像7 『ハナさん。ヒネなんだけんどもさ、小豆、食べるかえ?』って近所のおばあちゃん。ヒネとは古いって事。新豆が採れる時期だけども、古い小豆があるからと沢山頂きました。働き者のおばあちゃん達は、食べるあてもないけれども、畑を空けておくのが勿体ないと、野菜を作っては食べてくれる人にあげるのです。ハイカラなパブリカも頂きました。お菓子作り様に、あんこ作り。
画像8 手前は、こしあん。奥が、粒あん。今週末は、お彼岸だから、おはぎを作ってお供えします。あんこ達は、冷凍保存をして少しずつお菓子作りに大活躍!
画像9 網戸に、蝉が止まっていました。少し破れた羽に、どこか物悲しさも感じてしまいました。夏の終わりが、心の中にじんわりと滲む心持ち。神社では、神事が始まり神主様が叩く太鼓の音が届きます。

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